持続性あるものが評価される国、それがドイツ

こんにちは、ひまわり工房の東です。ドイツ3日目は、修復修繕(リノベーション)された、レンガ造のスウェーデン教会に行きました。

 

スウェーデン教会

 

 

 

外国でのリノベーションの感覚を知る。

日本でもリノベーションって流行ってきているのですが、日本でのリノベーションの内容はというと、、、

◉古く汚いものを、少しでも綺麗に見せるための美装工事に近いもの
◉給排水衛生工事はそのままにして、見た目を良くするためのもの
◉床を貼り替えるだけのもの
◉壁を新たに作って空間構成や間取りを変えてしまうもの
・・・

などなど、様々なリノベーションの形がありますが、その多くが一般住宅であったり、集合住宅であったり、店舗などが多いように思います。ドイツってやることのスケールが大きくて。教会も現代に合わせたカタチで修繕(リノベーション)しちゃうようです。私たちは今回、その教会の内部へ入ることができました。エレベーターも完備。給排水衛生設備もふくめて、とにかく思い切ってリノベーションをしたそうです。

 

 

 

新築はナンセンス?!  残せるものは活かして使う。持続性あるものを高く評価する国。

この教会は、リノベーションにあたって、補助金を利用したそうです。ドイツは、『持続性の高い環境に配慮されたプロジェクト』には、補助金制度が手厚く存在しているようです。特に、公共性の高い建築物は、高い確率で補助金利用をしているんだとか。

 

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ドイツでは、『新しいものをつくることはナンセンス』といいますか、今ある歴史の長い建造物をさらに長く使おうとする姿勢が、当たり前のように主題になっています。しかも、行政ばかりではなく、民間の人たちの考え方も同じ方向を向いているんです。これって、すごいことだと思います。

 

 

 

スウェーデンの色彩感覚と光の感覚は繊細かつ大胆。私は好きです。

この教会には、多くの方がお祈りや結婚式でやって来ます。これらユーザーが快適に使えるサロンカフェのような空間に案内していただけました。

 

スウェーデン協会

 

サロンカフェに点在する大小様々なデザインの家具たち。ウォールインテリア。テキスタイル。子ども用玩具。すべてがコーディネートされているように思えました。それくらい、完璧といいますか、空間にいて飽きないんです。居心地がいいんです。

 

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色彩の感覚は繊細かつ大胆。そして、照明や外からの採光など、光の扱い方も独特です。照明に限っていえば、照度(光を照らすバランスの具合)も緻密に計算されているんだとか。。。設計に携わったスウェーデン人の几帳面で実直な国民性がわかります。

 

一方で、正直、普段の私は、緻密に照度計算なんてしません。計算しても、信ぴょう性はありますがあくまで単なる数字であって、感覚とはまた異なります。どんなに計算上で効率が良くても、明るすぎたり暗すぎたりの感覚は個人差があります。ですので、頼りすぎないようにして、あとは、住みながら変えていきやすいような提案を極力心がけています。

 

やわらかな光をいくつも分散させて照明にする。決して、部屋に1灯だけの照明で終わりにさせないのが特徴です。どうやら、もともとあったシャンデリアを活かした見せ方のようです。
いくつかの線が1点に集まっているところに二重の丸があります。そこにもともとシャンデリアがあったとのこと。古き良きものを違う形にして 再現するって、素敵です。

こうして、【教会建築のリノベーション】を通じて、いろんな感覚が研ぎ澄まされました!

 

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『場所』が私に与える効果。高速バスの中でプランニングをやってみた。

場所の与える効果に驚く日々。

ドイツはまるで、絵画のような空。湿気が少なく、でも日差しは強い。そんな気候です。
高速からの風景
バス移動が多く、田舎の高速の風景は、ずっとこんな感じです。

ドイツでのバス移動中に、プランニングやニュースレターの原稿案を考えたりと、いろいろとやってみました!

今回の渡航に先立ち、渡航前、1週間ハイペースで暮らしの相談を受けていました。
また、実際にご提案ださせていただくこともありました。
渡航中に記憶が薄れないようにと・・・こちらでもプランニングができる準備を持ってきています。また、お聞きした内容を精査しています。日本にいるときと違って、移動しながら物事を考えるのが、楽しかったりします。
メモ
いつもの私にはなかった発想が湧いて出てきます。『場所の与える効果』って、凄いですね。
渡航前、帰国後の仕事の段取りも考えながら仕事をしており、気づけば睡眠時間が短めでした。それが良かったのかどうなのか・・・笑)
スウェーデン協会
照明
↑大好きな『色』と『照明』について、スウェーデン教会で触れることができました。
こうした体験も、プランニングに活きてきます・・・!
というわけで、残りわずかの旅ですが、移動中も持ち込みの『わくわくするお仕事のこと』を考えながら旅していこうと思います。こんな幸せな時間に、感謝。

ドイツ人に、『あなたはどうしてやらないの?何がいけないの?』と言われて言葉が出なかった出来事。

こんにちは、ひまわり工房の東です。
日本を経ってから、4日が経ちました。時差ぼけなのか、朝5:00に目覚める日々です。
なかなかスムーズにブログUPできませんが、見ていただけると幸いです。

 

 

初日は、ドイツ(ハンブルク)を周遊。

 

ドイツ

 

最初の行き先は、【ZEBAU】という建築事務所。
こちらの会社の主題は、省エネで住めること+持続性 だそうです。1時間ほど、ドイツの環境的建築物の構想について、レクチャーを受けました。

 

ドイツ

ZEBAU

レクチャー

 

 

 

ドイツのエコロジー構想と過去の実例を体感

ハンブルクは、水(川)に恵まれている都市です。流通会社も多いそうです。そんな今回は、ユネスコ世界遺産登録された【倉庫街】を巡りました。【レンガモダン建築】を通じて、持続可能な建築を体感していきます。

 

倉庫街

 

およそ100年前に元住居だったところが倉庫街に変更されたそうです。実際に、街を歩く中で、【レンガ】って、本質的に持続可能な素材なんだということがよくわかりました。日本で同じようなことをやろうとすると、コストなど様々な課題点は出てきそうですが、【持続可能性(サスティナブル)】という意味はよくわかりました。

 

 

 

お次は、Smart Material Houses見学へ

 

旅

 

ドイツでは、2000年(20世紀後半)頃からパールネックレス事業という計画が始まります。たとえば、伝統的建造物→高齢者向け住居やショッピングモールになったり。【IBA】国際建築・・・都市開発の一環プロジェクトが始まります。建築見本市のようなもので、今もなお、ハンブルクに住宅として残っています。

 

 

Smart Material Houses

 

今回は、これらプロジェクトのうちの、【Smart Material Houses】『Wood Cube』について、少し詳しくレクチャー頂きました。

●環境に配慮された建築物の建設費は、従来建築物よりも割高。→コストダウンを図る必要性はあるとのこと。けれど、これからの時代の課題点を解決する上で、かなり挑戦的であり、また取り組むべき課題だという国民的意識の高さが印象的でした。

●『Wood Cube』の住居は、断熱材も含めて、すべて『木材』を使用されています。(消防の関係上、一部鉄筋コンクリート造あり)

●構造材・断熱材など、壁材をできる限りすべて、木材にしたことが特徴的。

 

構造断面

 

↑壁の構造部分

ビス(ネジになる部分)も、断熱材もすべて木材って、『まじかー!』って驚きました!汗)
ドイツの方に言わせてみれば、『これの何がいけないの?!』という一言。国民性だけでは片付けられないです。日本も見習えるところは見習いたいところです。(建築基準法の課題はありますが。。)

 

 

 

何がいけないの!?どうしてやらないの?!という言葉の重み

 

ドイツのエコロジーに対する考え方って、私が思っていた以上でした。
『何がいけないの?!』という現地の有識者の答えに対して、答えられない日本人の私たち。。。これこそが、日本でエコロジー建築が広まりにくく難儀である答えの一つなんだろうなって、そんな気がしました。

固定概念は、どんどんおかしいって思おう・・・!

それが、この日得たことです。まだまだドイツの日々は続きますよ〜!

 

 

 

 

機内のインテリアコーディネートに、やすらぎを感じる

さて、10時間のフライト時間。飛行機の中で学ぶこと・感じることがたくさんありました。
少しだけ、ご紹介しようと思います。

 

フィンランド航空の独自のサービスに、次々と心ときめく。

 

飛行機

 

フィンランドというと、『北欧』。北欧というと、、、家具・照明・テキスタイルといった、独自のインテリアデザインが特徴的です。そして今回、機内では、北欧柄の代名詞『マリメッコ』デザインのおもてなしが徹底されていました。

食事の際には、ナフキンや紙コップ、テーブルクロスなど、あらゆる紙モノが『マリメッコ柄』でした。これにはさすがに、お一人様エコノミークラスの機内食にも関わらず、めっちゃ楽しくお食事できました。嬉しくて、心ときめく独自化サービスです。

 

マリメッコ

 

さらに、機内で利用するブランケットや腰あて。これらもまた、マリメッコでトータルコーディネートがされていて、優しい緑色アイテムでした。意図的かどうかかわりませんが、配布されたイヤホンが『白色』だったのもコーディネートとして好印象。

ますますフィンランドが好きになりました。がしかし、今回は乗り継ぎだけの用事です。涙)

私が北欧萌えするのに、わけがある。

 

実は、私は学生時代、IKEA JAPANでアルバイトをしていました。主に、リビングコーナーのインテリア家具の販売がメインでした。IKEAでは、今に通じるたくさんの経験をさせていただけました。
IKEA
その頃同時に、『色』についての感性が、かなり磨かれたといっても過言ではありません。
たとえば『パーソナルチェア』を例にあげましょう。多くの椅子は、フレームの木質と部分と、座面のクッション部分から成り立っています。
『フレームと座面』どうやって組み合わせていくのか。フレーム部分にも様々な素材があります。テキスタイルにも様々なデザインがあります。

組み合わせていくと、膨大な組み合わせ数になります。笑)
そこで私たちインテリア販売のスタッフは、的確にお客さまが求めているインテリアデザインを把握し、ご提案することが求められていました。そのためには日々、勉強。また勉強 なアルバイト。笑)フルタイムの方ともプロジェクトに取り組むことも少なくありませんでした。

 

IKEA HPより

 

(↑IKEA 公式HPより引用)

『こんな色の組み合わせもアリなんだ!』とか、『この素材とこの色は、こういうライフスタイルの人に合ってるね!』だとか、在籍するインテリアコーディネーターの先輩のコーディネート例をもとに、常に新しい発想を創り出すことに努めていました。

 

北欧カラーって、元気になる色が多いですよね。これは、北欧地域の日照時間が短く、日が落ちたあとの暗い時間が長いことにも少し意味があるようです。

 

家の中で過ごす時間が長くなる。→せめて家の中くらい、少しでも明るいインテリアで気持ちをあげよう・・・ と、こんな調子で北欧インテリアの世界観は築かれ、豊かになりました。

旅
色と色が喧嘩しないようにする方法、私も日々の勉強していますが、
こうして、旅先でリアルな体験ができたので、ちょっと嬉しくなりました。

移動時間およそ10時間。ドイツ ハンブルクに到着!

こんにちは、ひまわり工房の東です。
無事に、フィンランドヘルシンキを経由して、ドイツ ハンブルクに到着しました☺︎

 

旅

 

こちらは、日本よりも肌寒いです。

 

旅

 

さて、前回のブログにもアップしましたが、今回の旅は、ドイツのエコロジーに触れる、、、そんな内容となっています。

 

実は、8年前。
20歳の学生時代、【建築ゼミナール】という建築ツアーに参加しました。
その時出会った仲間とは、今でも会ったり、連絡を交換したりします。

 

8年前は、同世代の仲間と一緒に参加しましたが、今回は違います。
ツアーコーディネーターさんでお若い方はいるものの、参加者は概ね、会社役員の方々ばかり。汗)
いきなりびびっていますが、持ち前の明るさ?!で、お名刺交換コミュニケーションをしています。汗)

 

旅

 

ドイツと日本の時差は、7時間。
もう、移動時間ギリギリなので、今日はこのあたりで・・・!

 

 

 

遊びのような仕事、仕事のような遊び。そんな旅に行ってきます。

こんにちは、ひまわり工房の東沙織です。
突然ですが、明日9月11日〜19日まで、ドイツへ渡航してきます。3度目の正直といったところでしょうか。今年はかつてないほど、暮らしのご相談をいただいているにも関わらず、なんでこのタイミング?!とつっこまれることも覚悟しています。。。

 

 

 

5月の仮申し込み当初、『行けないかも、、、』なんていう思いがちらついていました。
現場スタッフにも、事務所スタッフにも、そしてお客さまにもご不便ご迷惑かけるし。と
思い、どこか遠慮する気持ちがありました。

 

 

 

遊びのような仕事でいいんだ。そう思ったら、絶対渡航しようという気持ちに変わった!

ちょっと、語弊があるかもしれませんね。
『遊びのような仕事  仕事のような遊び』というのは、尊敬する藤村先生がおっしゃっていた言葉です。まずは、自分が楽しいと思えることが大切で、楽しい気持ちは共感を生み、人を巻き込んで行き、結果的にお商売においても圧倒的に輝いていく・・・というメッセージ。

 

言葉

 

過去の私は、『仕事と遊びはイコールではない!』って、決め付けていました。あっちこっちに遊びに行ってばっかりとか思われないだろうかとか、黙ってた方がいいかもとか、くだらないことで、ON&OFFを切り替えようとしていました。

 

けれど、ここ最近(約半年)はあえて、私のプライベートも仕事のようなものなんだと思い、気にせずオープンにするようになりました。すると肩の荷が軽くなり、楽しくなってきました。

 

 

数字でわからないことを 体感する旅。

今回の旅は、エコロジー(環境にやさしい)住居や建造物を中心に、ドイツを周遊します。ベルリン・ハンブルクがメインです。
今、日本においては、住宅建築が変革期を迎えています。主に、『もっと環境に配慮された家を建てるべし!』とのことで、国から断熱性能や設備性能など、様々なハードル的数字が与えられ、どうやってそのハードルを超えようか・・・と多くの住宅屋さんが奮闘しています。

 

正直、私はめっちゃ矛盾を感じているのも事実で。。。小手先の技で数字をクリアしていくことに対する後ろめたさもありました。本当に幸せな暮らしってなんなんだろうかと。。。数字をクリアすることだけが幸せなのか。。。と。

 

 

言葉

 

だからこそ、環境に配慮された住居が当たり前のように存在するエコロジー先進国ドイツに行こうと決めたんです。その場所へ行かないとわからないことがきっとあるはず・・・!『単なる楽しい旅というよりは、私にはミッションがある!』そんな思いで向かいます。

 

 

 

感謝。

最後に。この旅を実行する上で理解をしてくれた会社のスタッフ。現場スタッフ。そして大切なお施主さま。ご相談途中のお客さま。
背中を押してくださって、本当にありがとうございました!!!
こうなったら、全力で楽しんで学んできます。

 

東沙織

 

 

私との打ち合わせを楽しみにしてくれる人がいるという、幸せ。

こんにちは。ひまわり工房の東沙織です。私は明後日から、ドイツへ発つため、今週は打ち合わせが祭りのように続いています。みなさま、スケジュール調整にご理解ご協力いただき、本当に本当にありがたい限りです。

 

 

嬉しくて、思わず涙あふれたできごと。

今日は、ご新築計画を進めているお客さまと打ち合わせでした。『家づくりの相談は、そろそろ終盤に向かっています。』と私が帰り際、最後に一言お話しました。すると、、、、

 

 

(少し大きくしますね・・・!)

 

先程、お施主さまに言われたこと。 『私、この打ち合わせの時間のために、仕事頑張ってたんですよ^^』って言われて思わず涙。(;_;) 『気をつけて、ドイツ行ってきてくださいね〜!』って背中を押していただけました。この本にも感謝だね。

 

お客さまは、私との打ち合わせを楽しみに、毎日の仕事を頑張ってきたと言われて、、、ことの重大さと嬉しさに気づき、思わず涙が溢れてしまいました。。。(私、涙もろいので。)

 

私と感覚や感性がどこか似ていてる(と私は勝手に思っている)Tさま。打ち合わせをしていても、頭を抱えるようなことは一度もなく、いつも『うふふ!』っと、笑みが絶えない時間。本当に幸せな時間でした。

 

 

 

 

大切な友人の暮らしを設計するように。これが私の理念。

出会いからご契約、着工まで、ここまで短い間でしたが、何度心が震えたことでしょう。『私は、ひまわり工房さんでしか、考えていませんからね・・・!』とお客さまに言われて、初めて心が震えた日のことは、決して忘れることは出来ないです。

 

設計

 

私って単純で。『あなたが好きです』とか、『あなた以外、考えていません』って言われると、なんとかして良くして差し上げよう!って頑張っちゃうんです。恋愛も似ています。
結果的に、私も心から暮らしたいと思う、そんな暮らしの設計が完成しました。

 

設計図

 

さぁ、いよいよ9月末は上棟式です。私がずっと憧れ、暮らしたかった 土間のある家
こんなところまで土間なの?!というサプライズづくしの家。

まるで、大切な友人の家を設計するかのように。今後もこんな楽しい打ち合わせができることを心のどこかで期待しています。

 

 

 

解体するのは一瞬だけれど、手間のかかる古民家再生をする中で、私が次の時代に遺せるモノコトがある。

昨日、無事に、ミッション遂行のため、西宮市山口町船坂へ行きました!
(もちろん、お仕事のダンドリは済ませてからね!)

➡︎ ミッションについて、詳しくは昨日のブログにて。

 

 

到着したら、早速、私は給食づくり開始!

今回は、12人分を作りました。メニューは、
●焼きそば2種(塩・ソース)
●ひややっこ 和えもの付き
●きゅうりと梅の和えもの
●ゴーヤのお味噌汁
こんな感じでです。

給食

あ、写真の彼女は、私の大好きな後輩です。
後輩とより、社会人になってからは【同志】です。発想力豊かで、料理作っててもあれこれと
1アレンジを効かせてくれて、ナイスな感性の持ち主です。

 

 

料理
img_8006 料理

みんな、『美味しい美味しい』と口々にしながら食べてくれて、嬉しい時間となりました。

 

 

お腹が一杯になったところで、いざ現場へ!

今回、1週間かけて行うこととは、いきなり茅葺きをするのではなく、まずは、ボロボロの下地を整えてあげることから始まります。

 

人も家も、土台や下地がダメだと、どんなにいいもので着飾っても、意味がありません。いつかボロが出るのと似てます。

 

そんなことわかっていても、『茅葺きしたい!したい!』と思う気持ちが早まり、、、

茅葺き

私は小屋裏へ上がっていきます・・・!!!
工務店で奮闘する私たちにとって、こんなロケーションで見える世界は、格別です。

 

家って、解体する時が、最も勉強になるんです。
家って、修復する時が、最も難しくて痺れるんです。

 

この時代はこんなやり方で建てられたんだ!とか、もしかして、手を抜いたのかしら。とか、こんないい材料を使えたんだ!とか。建物が私たちに教えてくれます。語りかけてきます。まさに、生きた教科書です。

学生と茅葺き職人さん

この、茅葺き古民家とうまく会話ができるのが、こちらの職人さん。
私と同い年の 茅葺き職人さんです。(右手は学生ボランティア)

 

 

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下から小屋裏を見上げたところ。
構造躯体がそのまま仕上げなんです。囲炉裏のススで、木材や竹材が燻されています。
これによって、防虫防水効果も得ていると聞きました。理にかなっているんです。

 

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今、この古民家は、屋根と小屋裏を修繕するため、一旦材料が1階フロアに広がっています。
まるで、ハイジのように、バフっと寝転がってみたくなります。

 

 

 

利益を追いすぎず、学ぶことをを楽しむ。それが活動の醍醐味。

利益を追うことに徹することが悪いわけではありません。実際に、利益を生むための仕組みを作り、トライアンドエラーを繰り返す中で学ぶこともあります。けれど、私が学生の頃から全く変わらずに続いている姿勢は、たったひとつ。

 

利益や数字を生むことに徹するのではなく、いつも、学ぶことを楽しもうとする姿勢。

 

これがずっと変わらずに継承されていることでした。10年続く活動の中で、これほど軸ブレしていないことは、ある意味すごいことだなぁと思います。
利益に固執しないから、自然と人が集まってくる。『楽しそう』って姿勢が伝わっていくんです。自分たちができることはやる。出来ないことは人を頼る。

不思議なことに、楽しい体験の元に人が集まれば、自然と難解な課題も解決していくんです。

 

 

 

解体するのは一瞬だけれど、手間のかかる古民家再生をする中で、私が次の時代に遺せるモノコトがある。

無くなりつつある伝統建築や旧来様式など、一度消えてしまうと再び復元することが難しい。それは、保全地域のように丁寧な設計図など残っていないから。
さらに、建築基準法の観点からお話すると、例えば私の暮らすまちで、茅葺き民家を新築するコトは、非常に難解なことです。だからこそ、古民家のあり方を違う形で後世に伝えていきたい!っていつも考えて行動をしています。

 

私の描く設計図は、この考えをいつも真髄に温め、大切にしています。茅葺き古民家からは、学ぶことが本当にたくさんあるんです。昔の人の住宅に対しての考え方からは、今を生きる私に、たくさんのヒントを与えてくれています。

設計図

 

 

 

このご縁を大切に。これからも古民家族と、この茅葺き古民家と寄り添っていきたいと思います。私の大切な体の一部のようなものですからね。

 

茅葺きと私

今日は、茅葺き女子が集結します!そのわけは?

こんにちは。ひまわり工房の東沙織です。
本日は、日中休暇をいただいています。兵庫県西宮市山口町の【船坂地区】に出かけます。

 

茅葺き女子が大集合!そのわけは?

私のプロフィールにもありますが、私は、自分自身を『茅葺き女子」とよんでいます。
大学生の頃に出会ったある1軒の茅葺き古民家。
自力改修を、今もなお行っており、10年になります。

茅葺きと私
今週は、『茅葺き強化週間(茅葺きWEEK)』ということで、大学を卒業した私たちも、仕事をなんとか調整して大集合。
茅葺きって、現代でいうところの「上棟式」に似ていると私はそう思います。
ですので、私たち卒業生もお祭りさわぎへ・・・!!!
遠路はるばる、中部や中国地方からも集います!

 

 

私の役割は何と・・・給食のおばちゃん!?

昨日、私のミッションが与えられました。12人前のランチを作ること!
このランチづくりの役割は、本当に意義あるミッションなんですよね。
このプロジェクトは、あくまで学生が学びのために継続しています。
ですので、卒業生である私はしっかり、皆の胃袋を満たせてあげることが重要。
給食のおばちゃん、頑張ります・・・!

 

学生

 

 

 

私が大好きな場所、船坂ではこの秋イベントが・・・!

実はこの秋、西宮船坂ビエンナーレという芸術祭が開催されます。
2年に1度の開催で、自然豊かなこの地を舞台に、様々なアーティストさんが作品展示を行います。めっちゃ楽しいので、私は毎回足を運びます。
⇨ 西宮船坂ビエンナーレ2016

船坂

 

私たちが改修している茅葺き古民家も、ご覧いただけるかと思います。(毎回見所になってます)
希望者が集えば、何人かまとまって船坂を訪れても楽しいかもしれませんね!
写真撮影大好きな私にとって、何時間でも入れるイベントです。

とにもかくにも、イベントで美しいコンディションで見て楽しんでいただけるように、今日はお手伝いを頑張ってきます〜!

 

 

 

祝。私ブログ開設しました・・・!

初めまして。私は、東沙織です。

こんにちは、私は東 沙織(あずま さおり)といいます。1988年生まれの28歳。兵庫県相生市在住です。ふだんは、工務店【有限会社ひまわり工房】で【広報➕設計士】として、様々なご家族の 暮らしづくりのお手伝いをさせていただいています。

(↓あ、この写真は大好きな建築家・中村好文さん設計のパン屋さん)

 

azu_profile

 

ブログを作ったのは、私が私らしくあるために・・・

私は、幼少期から『手紙を書くこと』『手紙を贈ること』が大好きでした。交換日記をしたり学校の授業中に手紙のやり取りをしちゃうくらい、、、『言葉を贈ること』が大好きでした。私にとって、『ことばを遺すこと』は、とても大切にしたい、ライフワークの1つです。

 

手紙

このブログは、私が私らしくあるために・・・そして、未来の私が自分を誇れるように・・・毎日を記録ではなく、『記憶するために』続けていきたいと、そんな思いを込めています。

 

 

私の仕事は、まるで友人の家を設計するように向き合うこと。

普段は、住宅設計士である私。近頃は、SNS(Facebook・instagram・Twitterなど)を見てるよ〜と言ってくださるお客さまもじわりと増えてきました。素直に、嬉しいです。
私は、『大切な友人の家を設計するように』という理念で、依頼者さまに向き合います。

設計図

ちなみに、このブログでは、建築現場の様子を次々とお届けするというよりは、私の目線で、暮らしの楽しさ・暮らしの愉しさを書いていこうと思っています。
それでは、明日からも、引き続きよろしくお願いします・・・!



最後に。
ブログ立ち上げに際してお世話になった方々に、多大なる感謝の気持ちを込めて。

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