企業や工場が少ない田舎まちで、どうやって暮らしを築き続けていくのか。移住者が絶えないムラを突撃訪問した。
こんにちは!ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。
今日は、珍しく涼しい秋風を感じています。が、、、また台風が来ているらしいですね。。
さて、昨日のブログでもご紹介しましたが、先日の休日はというと、ひたすら北へ北へと車を走らせていました。おそらく、鳥取県との県境あたりまで行ったかと思います。
Contents
以前からずっと気になっていた、とある村への想い。
まさか、今週もまた英語で会話するとは思わずあくせく、、、汗)
素敵なパン屋さん兼カフェで、いい雨の日時間を過ごしています。
あ、いま、西粟倉村にいますー◎ pic.twitter.com/ykm3iqiOW8— 東沙織 @あず【暮らしの設計士+生配信パーソナリティ #あずLIVE 】 (@azyu_azu) September 28, 2016
実は、以前からあちこちのUターン・Iターン者(移住者)で賑わうまちを訪ねていました。
というのも、おそらく私が暮らすこの町【兵庫県相生市】も、いずれ今いる人口3万を割り、歯止めがどこまで効くかという課題に直面することが、、、わかっているから。だから同じようなケースの町を探求し、どうやって暮らしを築いているのか知りたかったのです。
私は大学生4年の頃、都市計画に精通する先生のもとで、地域づくり・地域計画を探求しました。私には背景もありました。『個人住宅だけのベースで考えていても、人口減少や過疎加速する相生ではいずれその考えは行き詰まる。もっとまとまりで考えなきゃ。』と思い、積極的にあちこち全国のマチ・ムラを訪ねていました。
ちなみに、私が卒業設計のモデルケースとした場所が、【兵庫県西宮市山口町船坂】です。ちょうど探求を続ける中で、全国には、なり手や仕事がないから人口が流出するのではなく、むしろ、自分たちで仕事を作り出そうとする人が多く流入する町があることを知りました。
今の私は・・・日々の慌ただしさ故に、やや二の次になりかけていた相生への愛。自分たちの町の不満をただ行政にぶつけるのではなく、まずは、自分が出来ることをなんとか行動にしてみてからと・・・ずっとそう思って相生の地で過ごしてきました。
時代が変われば、無くなる仕事もある。外国のほうが生産性やコストの面で優れていれば、日本では立ちいかない仕事も出てくる。悲しいかな、人口が減るということは、仕事がお金が回らなくなる。。。けれどわかっていても、一度家を持ってしまうと、なかなか転居なんてできないもの。すると住宅や地域への苛立ちや不満が大きくなってくる。。。
もうね、普通に考えると『負の連鎖』。
苛立ちや不満を行政にぶつけるなんて、誰にでもできる。でもそれは、きっとWIN-WINではない。行政の人も一人の人間。私は不満をぶつけるというよりは、『むしろ行政と協働していきたい』という姿勢を今も変えることはありません。
ヒントやアイデアを知りたいのです。
そんな私が今回訪ねたのは、岡山県にある西粟倉村。以前からほんの少し知ってはいたけれど、なぜか引き寄せられるムラ。よそ者である移住者の流入が絶えない村。行ってきました。
経年美化を感じる、想像をはるかに超えた村でした。
本当は、中に入りたかった 難波邸 。この日は事前に知ってたけど「定休日」(;_;)
通常こちらは、カフェと雑貨店を併設された場所となっています。まさしく、私好みの場所。必ず、次回は定休日以外に来ようと誓いました。
気を取り直して、街歩き。町をうろつく若い子(私)に、地元のおっちゃんはやや警戒気味。。。笑) アレ(変質者)ではないので声をかけると、おっちゃんたち、めっちゃいい人でした。車も置かせてくれましたし。♥
この町はどうやら、参勤交代の時代、宿町として栄えたようなことを書かれていました。
姫路ともご縁があるんだなーって、感慨深くなっていたら、雨が。。。
町家の形状と風格を維持されていることは、素晴らしいです。きっと、漆喰も何年も何年も塗り替えを繰り返されていることでしょう。【漆喰】だけを見ていても、経年美化を感じます。
【漆喰】は、当たり前ですが、割れます。ヒビも入ります。割れない塗り壁なんてありません。そのことを、まじまじと見せつけられました。
ヒビが入っても、割れても、早い段階で補修をしてあげる。それが家を守るということ。
close間際。英語がバシバシ聞こえてくる パン屋さんへ。
帰り道、フランスパン工房「ユゴー・エ・レオ」を訪ねました。「シンプル(無駄を削ぎ落とした)」というコンセプトでパンづくりを中心に、様々なアクティビティを企画されています。
ヨガ教室も併設されていて、ちょうどレッスン終わりの生徒さんがお店で談笑中!
もうね、チョコレートをいただいたんですが、自分までまるで英語を話せるような感覚になるのはなんなんでしょうかね。もう少し話がしたかったのですが、タイムオーバー。
もう一度来ないと、わからないことだらけ。
なぜ移住者が多く、絶えることがないのか、結局謎のままに現地を後にしました。
わかったのは、古く美しいものが、今も手入れをされて長持ちしているということ。
これはもう、移住者に案内をしてもらうしかない!笑)
ぼちぼち、現地のアノ方に声をかけてみようと思います・・・!
投稿者プロフィール
-
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中
最新の投稿
- 自邸づくり2024.10.28照明計画は、私だけが心地いいのではなくて。
- 私が生きるということ2024.10.25尊い記憶(出産報告)
- 暮らしの質問2024.06.17あえての建替、その心は。
- 私が生きるということ2024.06.06子1歳、母1歳。瞬く子育てと写真アルバムの存在価値