あえての建替、その心は。
今日は最近ご相談で相次いでいる『あえて〇〇な暮らし』についての考察です。
こんにちは!暮らしの設計士 ひまわり工房 伊藤(東)沙織です。
2024年は『あえて〇〇な暮らしがしたい』というご相談依頼が重なり、その心を深く考察することが度々ありました。
あくまで、相談者さんの諸事情は様々ありますし、決定的な個人情報は守る義務があるため、ブログでは抽象的な表現しかできません。
ですが、ぜひじぶんに置き換えて 1つ考えてみるきっかけになれば幸いです。
Contents
[事例]両親から譲られた家、だけど害虫(害獣)駆除に頭を痛めている
今回の事例は、築年数が30年程のお家にお住まいの方からのご相談。
最初、私が相談を聴いた時、『リフォーム』の選択肢も頭をよぎりました。まだ現役で使えそうな旧宅の何に困っているのか・・・
『軒先~屋根裏に繁殖する害虫(害獣)』でした。恐らくハクビシンやコウモリの巣穴になっている様子で、言葉を選ばずいうならば「なんて気の毒なんだ…」という具合。
害虫(害獣)問題は、当事者は痛いほどわかると思うのですが、中々厄介で。駆除や対策をしても・・・言葉まさしく『イタチごっこ』状態。
完璧に害虫(害獣)を阻止することは難解でもあり、費用負担も膨大になる傾向です。
「悩みの大部分から解放されるならば、建替も視野に入れています」
お施主さまからそう聴いた時、私も大いなる覚悟を感じ、スピード感をもって設計に移行していきました。
現代の家というのは、良くも悪くも隙間が少ない構造仕様をしています。今回は瓦なども使用せず、外的環境からの鳥獣侵入にも配慮しました。
ただし、コウモリやツバメなどの類の生き物というのは、元々居場所だったエリアをよく覚えているもので。建替をし終えたあとに再び来訪する可能性はあります。(本当…生命本能というか賢いですよね。。)
ただし万一、コウモリなどが来訪したとしても、建物自体を平屋にするなど、手に届く高さの範囲であれば まだ比較的駆除の手は及びやすいものです。
お引越しはまだこれからですが、新たな暮らしが『害虫(害獣)問題から解き放たれる』だけではなく、『あえて建替をしてよかった』とそう強く実感してもらえますように。
私たちチームひまわり工房では、本質的に大切な『ご家族の宝物・財産』を守って差し上げたい思いです。
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
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