私は好きなことを仕事にしたのではなく、『好きになろうと努力したら好きになってた』のほうが似合ってる。

こんにちは!ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。
歯列矯正する歯が痛んだり止んだり、せわしない日々です。。
10月。1年前のちょうどこの頃、人生の中でもなかなか睡眠時間の短い時期でした。様々な考えごとをしていた時期で、眠れない日々が続いていたのを、今、懐かしく思い出しました。

 

 

建築が好きではなかったというと、両親は悲しむだろうけど。

私

実は、私にとって建築の仕事というのは、元来好きで勉強したり進路を決めたわけではありません。(※驚く人、いるよねー!でも、今は大好きです。笑)
それよりも、『もし自営業を営む両親が亡くなったら、残された私たち兄弟はどう生きていくのだろう。』『両親の会社はどうなるの?』・・・という変なプレッシャーと共に、子どもながら長女ながら妙に両親に気使いながら生きてきました。だからかもしれませんが、常に危機感を研ぎ澄まし、兄弟家族に遠慮する気持ちを背負いながら育った気がします。(自分が勝手にね。)

 

5・6歳の頃。クリスマスに両親からもらったプレゼント。後からこっそり見ようとして中身を開けないでいたら、『なんで開けないの?子供らしくない!』って怒られて、「私、恥ずかしいからあとで見ようとしただけなのに。。。」とこっそり悔し涙したけれど正直なことが言えなかったことは、20年経った今でも夢に出てきます。笑)
それくらい子供らしさ無く、家族や周囲の人たちの機嫌を伺いながら日々を過ごしました。

 

●小学生の頃は、人に何かを教える仕事に就きたいと焦がれていました。
●中学生の頃は、一転して、設計士になりたいと卒業文集的なるものに書いてました。
●高校生の頃は、輸出入商社でバリキャリという姿に焦がれるも、やはり建築を志すことに。
●大学生の頃は、問答無用、Uターンで建築就職。。。

 

 

 

自分の意志は一体どこにあるの、、、?

って、
私はほんの1年前まで葛藤し続けてきました。本当の自分の働きたい意志は出しちゃいけないし、考えないようにしようとする偏った思考が働いていました。とにかく極力、働くこと以外に興味関心を持とうとして、多趣味で勉強好きな人になっていった・・・そんな気がします。

したいことに挑戦するために大学・専門学校の希望分野を選ぶ友人が、実は心から羨ましかったものです。建築学生になった私は、『今やるべきことは大学という場において、人の何倍も勉強することだ!』と妙な闘志に変わり、興味のなかったものにでも、積極的にいろんな分野の学問にトライしてました。就職活動も必死で取り組んでいました。就職活動の目的はすべて、将来、自ら人材採用する時のことを考えて、ひたすら大小関係なく会社の役員方に会いに行きました。彼らは何を見て、何を感じているのか、とにかく自らの足を使って、全国行脚しました。夜行バスで行脚したことが本当に懐かしいです。笑)

 

 

 

そんな偏屈な正義感とひねくれた性格ゆえに、、、

ライフプラン

私は社会人になっても、両親が上司でいる状況に、甘んじながらも正直なことが言えず、葛藤の日々でした。『本当はこうしたらいいのだけれど、きっと軽はずみで物事言わない方がいいか。』と、口の外に出かかっている言葉を押しころしていました。
一方でエスカレートするのは、多趣味な自分への投資・闘志。笑) きっともう仕事では一生この調子だから、せめて趣味の世界で大成したい!という欲求が加わり、全力でした。汗)

雑誌に自分の写真作品を載せてもらったり、新聞に自分のボランティア活動の記事が載ると、めっちゃ嬉しかったことを覚えています。

 

 

 

 

そんなある時・・・ちょうど1年前。

本当に偶然の巡り合わせで、私の隠れていた闘志を目覚めさせてくれる人たちに出会いました。(変な宗教やらではありませんぞ。)偶然って、必然で。それまでの私の人生で出会っていた人たちと数珠繋ぎでずーーーっと繋がっていたんです。その時確信しました。

私の人生のどこを切りとっても、無駄な瞬間なんて1つもなかったんだと。全て、意味のない時間ではなく、必然の時間だった。失ってしまったと思えた人でさえ、女神として目の前に現れるということ。

 

 

 

気づけば、なりたい自分に近づけていて、振り返れば、すべて、最愛の時間だった。

茅葺きと私

自分の性格も行いも、すべて意味のあるものだった。
私の人生を掛けた命題の1つである『好きな仕事ってなに』という問いに対して、瞬く間に答えを導き出せたことに、驚かずにはいられません。

 

私は好きなことを仕事にしたのではなく、
『好きになろうと努力したら、好きになっていた』のほうが似合ってる。
・・・っていうのは、実はこういう意味だったんです。

 

誰しも、子どもの頃から憧れていた 好きなことを仕事にできることは、幸せなことです。
けれど、人は皆、十人十色で、いろんな紆余曲折があるもの。
したいことがあっても、いろんな事情でできない人もいる。
好きな仕事が何なのか、幸せが何なのかわからない人もまた、大勢いる。

 

今の私が言えるのは、
焦らず今目の前にある、無意味かもしれないモノコトであっても取り組んでいれば、いずれ数珠繋ぎで答えを導き出せるというコト。
ただ、本当にやりたくなかったらやらない選択肢もある。また、無理に目的を作ろうとしなくてもいいし、見繕う必要もない。
自分の過去・現在の何気ない当たり前の行いが、未来の自分を創っていっているんだ
ということが言えます。

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大変なこともあるけれど、仕事を好きでいられることは、本当に幸せです。
これはやっぱり、縁する方に恵まれたおかげだと、そう感謝を感じます。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中

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