『ケンカ部屋のある家』を設計しています。子どものケンカは大切な暮らしの一部だと思います。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。
一昨日、昨日、そして本日と・・・!ご相談の日々はありがたくも続いています。
今日の打ち合わせは例えるとなんだろう、、、『これぞ、祭』です。

 

 

 

子どものケンカも、大切な大切な 暮らしの一部。

今日は、泣いたり叫んだり、笑ったり、吠えたり、、、?!もうね、いろんな感情が合わさったご相談でした。保育士兼設計アシスタント大森も奮闘していました^^!(お疲れ様♡)

 

(あ、変な意味ではないのですが、変な意味に聞こえますね。。。)

 

今日ご来店されたtさまは、かわいい男のコくん兄弟がいつも来てくれるのですが、我が家と同じでいつも仲良く?ケンカしちゃうんですね。私はこれも家族のかたちだと思って、彼らの行動を見守って待っています。むやみにケンカを止めません。

この風景を見ていると、私自身の幼い頃の記憶が蘇るとともに、この子たちにとってケンカって『大切な暮らしの一部』なんだろうなと考えさせられます。
私にとっても、その家族の暮らし方を感じている重要な時間なのです。

 

 

 

ケンカ部屋のある家

ちなみに私は幼い頃、3人部屋だったので、しょっちゅう殴る蹴るの暴行・・・あ、いや、ちょけあっていました。笑) でもこれって、大人になると大切な記憶になるんですよね。私は今、念願叶って一人部屋なのですが、意味もなく妹の部屋に遊びに行って怒られることがあります。(妹も私の部屋を意味もなく訪ねてきますが。笑)

 

要するに、
子どもの頃の兄弟や家族との距離感は、大人になってもそのまま保たれることが多い。

ということなのかな、と実体験を元に、そう感じます。

 

 

 

 

その名も、『ケンカ部屋のある家。』(半分冗談ですけどね)

tさまの家には、『ケンカ部屋』と私が勝手に名付けた(※ちょっと失礼←なので直接はまだ言っていないので妄想の範囲です。。)フリースペースがあります。子ども部屋はウォークインクローゼットでつながっています。そのお隣に『ケンカ部屋』を設置。

『もうね、好き放題ケンカして仲良くなってくださいな。』という想いを込めました。

 

ケンカ部屋のある家

ケンカ部屋のある家

 

次回は、少々間取りの変更とパースのおひろめ となりました。
ワクワクだな、本当に・・・!
次回お会いするまでに、もうちょっと素敵なネーミングを考えようかな。^^!

 

 

 

 

『おまかせ』という魔法の言葉でたくされた家が、明日上棟します。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。
昨日、本日と、また祭りのようなご相談の日々が続いています・・・!
私たちをビビビっと気になってくださり、嬉しい限りです。

 

 

待ってくださる方がいる ということ。

さて昨日は、暮らしのご相談を受けていました。私がドイツに行っていた間、帰ってくるまでお待ちいただいていたようで、、、(ブログを見てくださっていた模様。)感謝に尽きます。

こんなお話しをしました。
●ひまわり工房の特徴
●私、東沙織について少々。
●ひまわり工房でのスケージュール
●ひまわり工房ではいくらかかるの?

1時間〜1時間30分かけてお話しすることが多いです。今回もちょうどこんな時間でした。
今回は、登場人物に、『依頼主さま・お母さま・おじさま』と、なんと3人がご登場・・・!登場人物が多いと、各自のご意見タイムが少しずつ増える傾向があるなるので、時間も長引くことが多いです。時間的にご負担おかけしていなかったか、ちょっとだけ心配です。💦

 

設計図

さて私は、【設計図面及び資金計画】に取り組む際、必ず『依頼主さま』であるご夫婦両方にお会いしてからでないと進めることはいたしません。ちなみに、二世帯住宅の場合は、登場人物全員にお会いしてからになります。土地をすでに購入済みの方に対しても同様です。

これは、登場人物の(すべての方の)新しい家での暮らしへのモチベーションがどれほどなのか、また何にこだわられたり、何に悩まれているのかを目を見て感じ取りたいから・・・というのが概ね理由です。

ですので、無理に次回のお約束はせず、もし気にってくださったら、またきてくださいね。というお話しをさせていただきました。追いかけられるのって、何だか心地よくないですもんね。また、「私は隠さずにSNSを公開しているので、私のページはいつでも見てもらって構わないですよ♩」といつもお伝えしています。

 

 

 

 

暮らしのご提案をするときの ワクワクと緊張。

ご提案

そして本日は、お待ちかねのfさまの暮らしのご提案をさせていただきました。お客さまのお時間のご都合もあり、駆け足でおご案内になりました。伝わったかななぁと少々のもやもやはあるものの、再びお会いする運びになりましたので、その時にじっくりお聞きすることになりそうです・・・!

 

 

 

いよいよ、明日は上棟!心が踊る!

かねてより、『おまかせで♩』とゆだねられていたtさま邸。無事に明日、上棟を迎えます。本日は、棟梁とも最終打ち合わせを行いました。

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実はtさま邸。あらかじめ用意していた実施設計のためのヒアリングはほぼ不必要でした。なぜなら・・・『安心しています。おまかせで、いいですよ。♩』とゆだねられていたからです。

これほど、設計者冥利につきることはなく、同時にプレッシャーを感じずにはいられません。笑) どちらかといえば、お施主さまに物事を選んでもらった方が本当はラクです。施工後にイメージの違いを疑問視されることもない(そもそも自分たちがこれがしたいって思った上で、納得されて選ばれるので。)ですので、ラクなんです。

 

私がそのリスクをお話ししているにもかかわらず『おまかせ』することに躊躇されないtさま。
これはもう、『信頼』という言葉で理解していいんだよね。と・・・背筋がピンとしました。

 

魔法の言葉である、『おまかせ』
私は少々のプレッシャーと、程よい心地よさを胸に、明日上棟式を迎えます。
安全無事故で滞りなく遂行できることを願うばかりです。

 

 

 

 

私は『二拠点居住』という選択を、前向きに前向きに考えています。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。

このところ、限りある時間の中で、自分のライフプラン(自分の人生)について考えることがあります。出口があるようで、なかなか見えない課題です。
私にとって、自分自身の幸せは2の次だとずっとずっと言い聞かせてきました。

ライフプラン

 

 

 

『長女体質』だから、という言い訳。

妹と弟に幸せになって欲しい。彼らが自分の路を確立できたら、私はそれが幸せだと、長女として、ずっとそう考えてきました。これからも変わらないと思いますが。こうした遠慮の気持ちがあり、割と、自分のことはそっちのけになりがちなのも正直あります。

 

 

私、よく言われます。『お婿さんもらったら?』と。

経営者さまとの懇親会の席で、よく「お婿さんもらったら?」と背中を押されます。笑)
「冗談やめてくださいよー!」と切り返しますが、これは本音です。お婿さんをもらうとか、男性は物ではないですし、もらうもらわないとか、あまり気がのらないものです。。

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365日、側で暮らすことだけが夫婦のカタチではない ということ。

この1年。様々な業界の経営者やビシネスリーダーとお話をする機会が持てました。離縁された経営者さまともお話することがありました。すると、実にいろんな『家庭のカタチ』があることを知りました。
私はおそらく、一般的な女性とは違って、少し変わっています。専業主婦になって彼のフォローを完璧にこなすのはきっと難しい。

なぜなら、(大変だけど)仕事が生きがいで楽しくて私らしさを放てるとわかっているから。その舞台を取り上げられたら、きっと私らしく無くなるんだろうなと思います。そう考えていたから、結婚という決まった形に対して、窮屈感を感じている自分もいました。

 

 

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そんな時、ある尊敬する50代女性ビジネスリーダーから、『2拠点居住の愉しさと苦労』を聞く機会があり、衝撃が走ったことを覚えています。「女性も男性と同等に活躍する今の時代、幸せの形は、家族全員が毎日同じ食卓を囲むことだけではないよ」と。また、「週末に夫婦が集まって時間を共有したり、一緒にいない時間にこそ、最大限に仕事と家庭を両立させることだってできる。固定概念に囚われないで」と。

さらに、震災国日本では、安全な場所なんてどこにも保証はありません。それならば、いっそのこと、ご縁だと思う場所を二拠点目の居住先にするのは賢明な選択肢の一つだと私は考えています。自分のためにも。そして将来ご縁があるのならば、その家族にとっても。

私は、『二拠点居住』という選択にとても前向きです。二拠点目が今まで縁のない場所であったとしても、それも選択肢かと思います。いいことだけはなくて、大変なことも多いのは事実です。けれど、夫婦や家族の新しい形に、前向きに向き合いたいと切望しています。

以前から存じ上げていた二地域居住を実践する 馬場未織 さんの考え方も、背中を押されるきっかけになりました。

 

 

福原愛ちゃんの結婚会見から学んだこと

福原愛ちゃんの会見

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『競技人生を終えて彼と家庭のフォローに徹するか』、悩まれたことかと思います。競技選手に限らず第一線で輝くビジネスリーダーなら誰しも直面する課題なんだろうと思います。

愛ちゃんの場合は、彼が競技を続けることを後押ししてくれたみたいで、その安心感が会見に
にもあふれていました。彼がこうしたフォローをされたことに、私は共感を覚えます。

また、日本にも台湾にも住まいがあると言われていました。これって、国際的ではあるけれど『二拠点居住』ですよね。(一応)私と同い年なのに、愛ちゃんすごいなーと。憧れです。

 

 

 

自分に置き換えた時、、、ちょっと考えてみました。

遠慮せず、今の私を尊重してくれる方と一緒になろうと。そして、場所を決めずに身軽な気持ちで『生きていく場所』を選んでいこうと。

もちろん、家庭・家族になるということは、譲り合いや協力が不可欠です。家庭を疎かにすることはできません。私もそのことをわかった上で、『夫婦お互いに、輝かしあえる人』に出会えることを願うばかりです。

 

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あ。なんとなくお気づきの方もいるかもしれませんが、私は28歳独身です。笑)
小さな価値観に囚われず、もっと広い視野でライフスタイルを描いて創っていこうと決めまています。彼氏は絶賛募集中です。ふふふ。

 

 

 

 

私が『手紙や文通』が好きな理由。それは、手紙はメールやLINEを超える瞬間があるから。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。

今週は、1日24時間が早すぎて、満足にしたいことが進みません。。。
早くリズムを取り戻したいところ。そんな時は、手を激しく動かしてみるのと勘が戻ってくるものです。ですので?問答無用で、CAD図面を作図したり、図面を清書していました・・・!

 

設計

 

 

さて、昨夜未明、明け方までかけてやっていたことがあります。それは・・・・・

お世話になった大切な人たちに、手紙を書くこと。

 

 

 

SNSをこれほど使っていても、手紙はやっぱり好き。

私は、幼少期から『手紙を書くこと』『手紙を贈ること』が大好きでした。交換日記をしたり学校の授業中に手紙のやり取りをしちゃうくらい、、、『言葉を贈ること』が大好きでした。
『言葉写真』と題して、写真展にも出してみたこともあります。
私にとって、『ことばを遺すこと』は、大切にしたい、ライフワークの1つなのです。

 

手紙

昨夜未明。私はドイツ建築旅でご一緒した参加者さまへお手紙をしたためました。
もちろん全員ですので・・・右腕が気持ちのいい感じで筋肉痛です。。ふふ)

お一人、お一人、名刺を見つめなし、お顔がお曖昧な方はWebを拝見し、記憶を辿りました。
写真は3枚に絞りました。キャラクターに合わせて微妙にセレクトを変えました。
お気に入りの紙を使って、印刷。出来上がったのは、朝方でした。。。快感!

 

 

 

セレクトした写真はこちら

1枚目。場所はひみつですが、最終日の場所です。自然光とランプ光が絶妙なバランスです。
雨が降っていて、青空ではありませんでしたが、少ない色彩だからこそじっくりと見つめてしまいそうな1枚。窓の借景も素敵です。窓枠のきしむ音が聞こえてきそうでしょ?

1枚目

 

 

 

 

2枚目。場所はIBAのWOOD CUBE。外壁にはメープルの木を使ってますよと言われ、思わず撮った1枚。木の可能性を考えされられるとともに、風を感じることができるでしょう?

2枚目

 

 

 

 

3枚目。リボス社で塗料を混ぜ混ぜしてアート体験をした時の写真。自然にある色しか採用しませんと聞いて、その曲げない哲学と思想に心震えた瞬間の写真です。ぬりぬりしたくなるでしょう?

3枚目

 

 

 

 

手紙は、手触り・匂い・届いた時の驚き。その全てが魅力的。

学生時代、そういえば大好きな人には、手紙で告白したり、遠距離恋愛していた時なんかは、忘れた頃に手紙を送り合っていたりもしました。気の合う女子仲間で、数年文通もしました。

手紙って、メールやLINEを超える瞬間があるんです。それは、、、

紙の匂いから、紙へのこだわりを感じたり、
字体の勢いから調子を察したり、
ペンのかすれ具合から、忙しさを察したり、、、
ペンは失敗ができないので、本音が出やすいのも魅力です。
(メールやLINEは何度も顔色を伺ってしまいますから。。。)

これらが、私が手紙を大切にする理由です。

 

 

 

私は決して字が上手ではありませんのであしからずご了承くださいね。
手紙が到着するのは明日明後日くらいかと。
みなさんがポストカードをどこかにそっと飾ってくださるのを、心のどこかで期待していたりします。。。ふふ

 

 

 

もはや観光ではない。一瞬足りとも無駄にしたくなかったから、とにかく駆け回った。そんなドイツ旅。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。
ドイツ旅記録。書き残したいことはたっくさんあるのですが、まず無事帰国のご挨拶をば。

 

すべての出会いに感謝。

9日間。たくさんの出会いがありました。
まずは、企画者であるイケダコーポレーションさんに心から感謝。担当の藤澤さんにも感謝。
何年も何年も「今年はいかがっすかー?!」って、私の心の扉を叩いてくれてありがとうございました。断ってばかりでいつもごめんなさい。。。実現できたのは彼のおかげです。

リボス社を訪問

そして、旅を実現できたのは、一級建築士に落ちたから。笑)
これは、冗談半分ですが、もしかしたら必然だったのかもしれません。今ならそう思います。
来年も旅に行きたいけれど、一級建築士にもなりたいしなぁ。また悩みます。笑)

ひまわり工房のブログ

 

 

 

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旅を描いてくれたのは、建築家のケーニッヒさんと通訳のグリムさん。こんなに理解出来る旅
時間を作ってくださり、心から感謝します。最後、グリムさんを駅でお見送りした時、ちょっと涙が出かけてたのは、内緒です。。。ふふ

 

 

最年少であるプレッシャー

実は、予想していたのですが、私が最年少だろうなと。予感的中でダントツ!笑)
企画者であるイケダコーポレーションさんからは、3名同行されていたのですが、そのお一人が同じ学年だと聞いて、心強くホッとしたのを覚えています。学生時代の、教室に何人かいる「賑やかし男子」みたいな方で、なんだか懐かしい感じでほっこりしました。ふふ)

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ドイツ人は、真面目で堅実で自立型?!その理由は『教育』にありだと思えた出来事。

ドイツのエコロジー建築は、日本の10年も20年も先を行っているとよく聞きます。現地ドイツでは、その意味を痛感する毎日。『やると決めたらやりきってやる!』というメッセージが伝わってくるようでした。

また、この旅で、私の感銘を受けたことの1つに、『ドイツ教育』があります。視察先で小学校を訪ねました。小学校では、先生はいますが少し日本と異なることが。

●教室名は、子ども達自身で決める
●物の片付け方は、掲示されている写真を見て、自分たちで方法を考えて片付ける
●先生は指示するのではなくて、見守る
●先生は必要以上に怒らないし、過剰に指導しない
●あくまで子ども達主体の学校時間
●低予算であったとしても、自然の中に溶け込むような学校施設計画が特徴

要するに、先生という立場の人はいるけれど、あくまで子ども達が主体的になって学校での生活を運営していくというもの。危機管理能力や予測能力、自立性が高まるのも理解できます。

 

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子どもの頃から養われてきたもの。それが日本とちょっとだけ違っていた。けれど、そのちょっとだけというのが、いずれ大きな差になってくる。ドイツ人の『自分でなんとかしようとする姿勢』は、目をみはるものがあります。

 

 

自分でなんとかしようとする姿勢は、ホームセンターでも感じた。

旅の途中、ホームセンターに2件、立ち寄りました。時間なく、小走りで体感!!!
そこで見たものは、驚愕のものたち・・・・・
大量の・・・・トイレ・トイレの蓋・お風呂・建具(ドア)・窓サッシなどなど。言葉に表せない価値観の違いに変な汗すら出ました。これはDIYのレベル?!と疑いすらありました。。

以前、温熱環境設計に精通する設計士さんからお聞きした事がありました。『ドイツの窓のレベルは、ホームセンターに行くとよくわかりますよ。』と。本当にその通り!!自然と環境レベルが上がるのは、身近で良いもの手に入る事ができるから、というのも理由の一つかもしれません。

 

 

BAUHAUSで決意。『哲学と思想をさらに大切にしよう』

旅の終盤、高橋さんというご夫妻と時間を共にさせていただきました。実は、こちらのご夫妻に出会ったのは偶然ではなく必然だったのだと。。。
ご挨拶の際、『マーケティング』『つながりの経済』についてお話しを投げかけていただき、鳥肌が立つほど驚いたのを鮮明に覚えています。これからも長いお付き合いになることを、強く実感しました。そしてお二人にも感謝。

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最終日、最後の視察先。それがBAUHAUS。私が建築を志してから必ず訪ねたかった場所の一つです。世界の建築家や工芸家などを輩出した憧れの学校です。

20歳の時、何カ国かの建築の旅に出たものの、ドイツには来れませんでした。(通過だけ)今、28歳になってやっと来れた場所。ここでも思想と哲学の重みを感じました。旅の途中で立ち寄ったリボス社でも同じようにこんなことを感じました。

 

哲学と思想あることって、何十年経っても人を魅了し続け、引き寄せ続ける。時代が変わっても、大切に扱われ続ける。

 

 

 

感銘を受けた後、どういう行動に移すのか。それが私に遺された宿題。

正直、旅の全てを理解することは難解でした。ですが、私なりに感じ考えることは沢山ありました。感銘ばかり受けていた20歳の旅の頃とは違って、感銘を受けた後、私はどういう行動に移そうかと、、、そんなことを旅先で感じられたのは、ほんの少し成長した証なのかもしれません。そして、実際に帰りの飛行機の機内でスケッチブックにペンを走らせていたのは、まさしく行動そのものだと。

 

遊びのようなしごと。しごとのような遊び。

 

これを最大限に体験できました。
本当に、出逢えたすべての方に感謝。会社、関係者さま、お客さま。すべての方に深く感謝。

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ドイツでは、持続性ある(エコロジーな)ものが高く評価される。
古く朽ちる姿に、思わず美しさを感じられる建築や暮らし。

ドイツの方々からは、どこにいても、この姿勢を強く感じました。
私の『好き』な暮らし方に似ています。これからも私は引き続き、探求し続けます。

 

 

 

 

持続性あるものが評価される国、それがドイツ

こんにちは、ひまわり工房の東です。ドイツ3日目は、修復修繕(リノベーション)された、レンガ造のスウェーデン教会に行きました。

 

スウェーデン教会

 

 

 

外国でのリノベーションの感覚を知る。

日本でもリノベーションって流行ってきているのですが、日本でのリノベーションの内容はというと、、、

◉古く汚いものを、少しでも綺麗に見せるための美装工事に近いもの
◉給排水衛生工事はそのままにして、見た目を良くするためのもの
◉床を貼り替えるだけのもの
◉壁を新たに作って空間構成や間取りを変えてしまうもの
・・・

などなど、様々なリノベーションの形がありますが、その多くが一般住宅であったり、集合住宅であったり、店舗などが多いように思います。ドイツってやることのスケールが大きくて。教会も現代に合わせたカタチで修繕(リノベーション)しちゃうようです。私たちは今回、その教会の内部へ入ることができました。エレベーターも完備。給排水衛生設備もふくめて、とにかく思い切ってリノベーションをしたそうです。

 

 

 

新築はナンセンス?!  残せるものは活かして使う。持続性あるものを高く評価する国。

この教会は、リノベーションにあたって、補助金を利用したそうです。ドイツは、『持続性の高い環境に配慮されたプロジェクト』には、補助金制度が手厚く存在しているようです。特に、公共性の高い建築物は、高い確率で補助金利用をしているんだとか。

 

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ドイツでは、『新しいものをつくることはナンセンス』といいますか、今ある歴史の長い建造物をさらに長く使おうとする姿勢が、当たり前のように主題になっています。しかも、行政ばかりではなく、民間の人たちの考え方も同じ方向を向いているんです。これって、すごいことだと思います。

 

 

 

スウェーデンの色彩感覚と光の感覚は繊細かつ大胆。私は好きです。

この教会には、多くの方がお祈りや結婚式でやって来ます。これらユーザーが快適に使えるサロンカフェのような空間に案内していただけました。

 

スウェーデン協会

 

サロンカフェに点在する大小様々なデザインの家具たち。ウォールインテリア。テキスタイル。子ども用玩具。すべてがコーディネートされているように思えました。それくらい、完璧といいますか、空間にいて飽きないんです。居心地がいいんです。

 

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色彩の感覚は繊細かつ大胆。そして、照明や外からの採光など、光の扱い方も独特です。照明に限っていえば、照度(光を照らすバランスの具合)も緻密に計算されているんだとか。。。設計に携わったスウェーデン人の几帳面で実直な国民性がわかります。

 

一方で、正直、普段の私は、緻密に照度計算なんてしません。計算しても、信ぴょう性はありますがあくまで単なる数字であって、感覚とはまた異なります。どんなに計算上で効率が良くても、明るすぎたり暗すぎたりの感覚は個人差があります。ですので、頼りすぎないようにして、あとは、住みながら変えていきやすいような提案を極力心がけています。

 

やわらかな光をいくつも分散させて照明にする。決して、部屋に1灯だけの照明で終わりにさせないのが特徴です。どうやら、もともとあったシャンデリアを活かした見せ方のようです。
いくつかの線が1点に集まっているところに二重の丸があります。そこにもともとシャンデリアがあったとのこと。古き良きものを違う形にして 再現するって、素敵です。

こうして、【教会建築のリノベーション】を通じて、いろんな感覚が研ぎ澄まされました!

 

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『場所』が私に与える効果。高速バスの中でプランニングをやってみた。

場所の与える効果に驚く日々。

ドイツはまるで、絵画のような空。湿気が少なく、でも日差しは強い。そんな気候です。
高速からの風景
バス移動が多く、田舎の高速の風景は、ずっとこんな感じです。

ドイツでのバス移動中に、プランニングやニュースレターの原稿案を考えたりと、いろいろとやってみました!

今回の渡航に先立ち、渡航前、1週間ハイペースで暮らしの相談を受けていました。
また、実際にご提案ださせていただくこともありました。
渡航中に記憶が薄れないようにと・・・こちらでもプランニングができる準備を持ってきています。また、お聞きした内容を精査しています。日本にいるときと違って、移動しながら物事を考えるのが、楽しかったりします。
メモ
いつもの私にはなかった発想が湧いて出てきます。『場所の与える効果』って、凄いですね。
渡航前、帰国後の仕事の段取りも考えながら仕事をしており、気づけば睡眠時間が短めでした。それが良かったのかどうなのか・・・笑)
スウェーデン協会
照明
↑大好きな『色』と『照明』について、スウェーデン教会で触れることができました。
こうした体験も、プランニングに活きてきます・・・!
というわけで、残りわずかの旅ですが、移動中も持ち込みの『わくわくするお仕事のこと』を考えながら旅していこうと思います。こんな幸せな時間に、感謝。

ドイツ人に、『あなたはどうしてやらないの?何がいけないの?』と言われて言葉が出なかった出来事。

こんにちは、ひまわり工房の東です。
日本を経ってから、4日が経ちました。時差ぼけなのか、朝5:00に目覚める日々です。
なかなかスムーズにブログUPできませんが、見ていただけると幸いです。

 

 

初日は、ドイツ(ハンブルク)を周遊。

 

ドイツ

 

最初の行き先は、【ZEBAU】という建築事務所。
こちらの会社の主題は、省エネで住めること+持続性 だそうです。1時間ほど、ドイツの環境的建築物の構想について、レクチャーを受けました。

 

ドイツ

ZEBAU

レクチャー

 

 

 

ドイツのエコロジー構想と過去の実例を体感

ハンブルクは、水(川)に恵まれている都市です。流通会社も多いそうです。そんな今回は、ユネスコ世界遺産登録された【倉庫街】を巡りました。【レンガモダン建築】を通じて、持続可能な建築を体感していきます。

 

倉庫街

 

およそ100年前に元住居だったところが倉庫街に変更されたそうです。実際に、街を歩く中で、【レンガ】って、本質的に持続可能な素材なんだということがよくわかりました。日本で同じようなことをやろうとすると、コストなど様々な課題点は出てきそうですが、【持続可能性(サスティナブル)】という意味はよくわかりました。

 

 

 

お次は、Smart Material Houses見学へ

 

旅

 

ドイツでは、2000年(20世紀後半)頃からパールネックレス事業という計画が始まります。たとえば、伝統的建造物→高齢者向け住居やショッピングモールになったり。【IBA】国際建築・・・都市開発の一環プロジェクトが始まります。建築見本市のようなもので、今もなお、ハンブルクに住宅として残っています。

 

 

Smart Material Houses

 

今回は、これらプロジェクトのうちの、【Smart Material Houses】『Wood Cube』について、少し詳しくレクチャー頂きました。

●環境に配慮された建築物の建設費は、従来建築物よりも割高。→コストダウンを図る必要性はあるとのこと。けれど、これからの時代の課題点を解決する上で、かなり挑戦的であり、また取り組むべき課題だという国民的意識の高さが印象的でした。

●『Wood Cube』の住居は、断熱材も含めて、すべて『木材』を使用されています。(消防の関係上、一部鉄筋コンクリート造あり)

●構造材・断熱材など、壁材をできる限りすべて、木材にしたことが特徴的。

 

構造断面

 

↑壁の構造部分

ビス(ネジになる部分)も、断熱材もすべて木材って、『まじかー!』って驚きました!汗)
ドイツの方に言わせてみれば、『これの何がいけないの?!』という一言。国民性だけでは片付けられないです。日本も見習えるところは見習いたいところです。(建築基準法の課題はありますが。。)

 

 

 

何がいけないの!?どうしてやらないの?!という言葉の重み

 

ドイツのエコロジーに対する考え方って、私が思っていた以上でした。
『何がいけないの?!』という現地の有識者の答えに対して、答えられない日本人の私たち。。。これこそが、日本でエコロジー建築が広まりにくく難儀である答えの一つなんだろうなって、そんな気がしました。

固定概念は、どんどんおかしいって思おう・・・!

それが、この日得たことです。まだまだドイツの日々は続きますよ〜!

 

 

 

 

機内のインテリアコーディネートに、やすらぎを感じる

さて、10時間のフライト時間。飛行機の中で学ぶこと・感じることがたくさんありました。
少しだけ、ご紹介しようと思います。

 

フィンランド航空の独自のサービスに、次々と心ときめく。

 

飛行機

 

フィンランドというと、『北欧』。北欧というと、、、家具・照明・テキスタイルといった、独自のインテリアデザインが特徴的です。そして今回、機内では、北欧柄の代名詞『マリメッコ』デザインのおもてなしが徹底されていました。

食事の際には、ナフキンや紙コップ、テーブルクロスなど、あらゆる紙モノが『マリメッコ柄』でした。これにはさすがに、お一人様エコノミークラスの機内食にも関わらず、めっちゃ楽しくお食事できました。嬉しくて、心ときめく独自化サービスです。

 

マリメッコ

 

さらに、機内で利用するブランケットや腰あて。これらもまた、マリメッコでトータルコーディネートがされていて、優しい緑色アイテムでした。意図的かどうかかわりませんが、配布されたイヤホンが『白色』だったのもコーディネートとして好印象。

ますますフィンランドが好きになりました。がしかし、今回は乗り継ぎだけの用事です。涙)

私が北欧萌えするのに、わけがある。

 

実は、私は学生時代、IKEA JAPANでアルバイトをしていました。主に、リビングコーナーのインテリア家具の販売がメインでした。IKEAでは、今に通じるたくさんの経験をさせていただけました。
IKEA
その頃同時に、『色』についての感性が、かなり磨かれたといっても過言ではありません。
たとえば『パーソナルチェア』を例にあげましょう。多くの椅子は、フレームの木質と部分と、座面のクッション部分から成り立っています。
『フレームと座面』どうやって組み合わせていくのか。フレーム部分にも様々な素材があります。テキスタイルにも様々なデザインがあります。

組み合わせていくと、膨大な組み合わせ数になります。笑)
そこで私たちインテリア販売のスタッフは、的確にお客さまが求めているインテリアデザインを把握し、ご提案することが求められていました。そのためには日々、勉強。また勉強 なアルバイト。笑)フルタイムの方ともプロジェクトに取り組むことも少なくありませんでした。

 

IKEA HPより

 

(↑IKEA 公式HPより引用)

『こんな色の組み合わせもアリなんだ!』とか、『この素材とこの色は、こういうライフスタイルの人に合ってるね!』だとか、在籍するインテリアコーディネーターの先輩のコーディネート例をもとに、常に新しい発想を創り出すことに努めていました。

 

北欧カラーって、元気になる色が多いですよね。これは、北欧地域の日照時間が短く、日が落ちたあとの暗い時間が長いことにも少し意味があるようです。

 

家の中で過ごす時間が長くなる。→せめて家の中くらい、少しでも明るいインテリアで気持ちをあげよう・・・ と、こんな調子で北欧インテリアの世界観は築かれ、豊かになりました。

旅
色と色が喧嘩しないようにする方法、私も日々の勉強していますが、
こうして、旅先でリアルな体験ができたので、ちょっと嬉しくなりました。

移動時間およそ10時間。ドイツ ハンブルクに到着!

こんにちは、ひまわり工房の東です。
無事に、フィンランドヘルシンキを経由して、ドイツ ハンブルクに到着しました☺︎

 

旅

 

こちらは、日本よりも肌寒いです。

 

旅

 

さて、前回のブログにもアップしましたが、今回の旅は、ドイツのエコロジーに触れる、、、そんな内容となっています。

 

実は、8年前。
20歳の学生時代、【建築ゼミナール】という建築ツアーに参加しました。
その時出会った仲間とは、今でも会ったり、連絡を交換したりします。

 

8年前は、同世代の仲間と一緒に参加しましたが、今回は違います。
ツアーコーディネーターさんでお若い方はいるものの、参加者は概ね、会社役員の方々ばかり。汗)
いきなりびびっていますが、持ち前の明るさ?!で、お名刺交換コミュニケーションをしています。汗)

 

旅

 

ドイツと日本の時差は、7時間。
もう、移動時間ギリギリなので、今日はこのあたりで・・・!