もはや観光ではない。一瞬足りとも無駄にしたくなかったから、とにかく駆け回った。そんなドイツ旅。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。
ドイツ旅記録。書き残したいことはたっくさんあるのですが、まず無事帰国のご挨拶をば。

 

すべての出会いに感謝。

9日間。たくさんの出会いがありました。
まずは、企画者であるイケダコーポレーションさんに心から感謝。担当の藤澤さんにも感謝。
何年も何年も「今年はいかがっすかー?!」って、私の心の扉を叩いてくれてありがとうございました。断ってばかりでいつもごめんなさい。。。実現できたのは彼のおかげです。

リボス社を訪問

そして、旅を実現できたのは、一級建築士に落ちたから。笑)
これは、冗談半分ですが、もしかしたら必然だったのかもしれません。今ならそう思います。
来年も旅に行きたいけれど、一級建築士にもなりたいしなぁ。また悩みます。笑)

ひまわり工房のブログ

 

 

 

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旅を描いてくれたのは、建築家のケーニッヒさんと通訳のグリムさん。こんなに理解出来る旅
時間を作ってくださり、心から感謝します。最後、グリムさんを駅でお見送りした時、ちょっと涙が出かけてたのは、内緒です。。。ふふ

 

 

最年少であるプレッシャー

実は、予想していたのですが、私が最年少だろうなと。予感的中でダントツ!笑)
企画者であるイケダコーポレーションさんからは、3名同行されていたのですが、そのお一人が同じ学年だと聞いて、心強くホッとしたのを覚えています。学生時代の、教室に何人かいる「賑やかし男子」みたいな方で、なんだか懐かしい感じでほっこりしました。ふふ)

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ドイツ人は、真面目で堅実で自立型?!その理由は『教育』にありだと思えた出来事。

ドイツのエコロジー建築は、日本の10年も20年も先を行っているとよく聞きます。現地ドイツでは、その意味を痛感する毎日。『やると決めたらやりきってやる!』というメッセージが伝わってくるようでした。

また、この旅で、私の感銘を受けたことの1つに、『ドイツ教育』があります。視察先で小学校を訪ねました。小学校では、先生はいますが少し日本と異なることが。

●教室名は、子ども達自身で決める
●物の片付け方は、掲示されている写真を見て、自分たちで方法を考えて片付ける
●先生は指示するのではなくて、見守る
●先生は必要以上に怒らないし、過剰に指導しない
●あくまで子ども達主体の学校時間
●低予算であったとしても、自然の中に溶け込むような学校施設計画が特徴

要するに、先生という立場の人はいるけれど、あくまで子ども達が主体的になって学校での生活を運営していくというもの。危機管理能力や予測能力、自立性が高まるのも理解できます。

 

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子どもの頃から養われてきたもの。それが日本とちょっとだけ違っていた。けれど、そのちょっとだけというのが、いずれ大きな差になってくる。ドイツ人の『自分でなんとかしようとする姿勢』は、目をみはるものがあります。

 

 

自分でなんとかしようとする姿勢は、ホームセンターでも感じた。

旅の途中、ホームセンターに2件、立ち寄りました。時間なく、小走りで体感!!!
そこで見たものは、驚愕のものたち・・・・・
大量の・・・・トイレ・トイレの蓋・お風呂・建具(ドア)・窓サッシなどなど。言葉に表せない価値観の違いに変な汗すら出ました。これはDIYのレベル?!と疑いすらありました。。

以前、温熱環境設計に精通する設計士さんからお聞きした事がありました。『ドイツの窓のレベルは、ホームセンターに行くとよくわかりますよ。』と。本当にその通り!!自然と環境レベルが上がるのは、身近で良いもの手に入る事ができるから、というのも理由の一つかもしれません。

 

 

BAUHAUSで決意。『哲学と思想をさらに大切にしよう』

旅の終盤、高橋さんというご夫妻と時間を共にさせていただきました。実は、こちらのご夫妻に出会ったのは偶然ではなく必然だったのだと。。。
ご挨拶の際、『マーケティング』『つながりの経済』についてお話しを投げかけていただき、鳥肌が立つほど驚いたのを鮮明に覚えています。これからも長いお付き合いになることを、強く実感しました。そしてお二人にも感謝。

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最終日、最後の視察先。それがBAUHAUS。私が建築を志してから必ず訪ねたかった場所の一つです。世界の建築家や工芸家などを輩出した憧れの学校です。

20歳の時、何カ国かの建築の旅に出たものの、ドイツには来れませんでした。(通過だけ)今、28歳になってやっと来れた場所。ここでも思想と哲学の重みを感じました。旅の途中で立ち寄ったリボス社でも同じようにこんなことを感じました。

 

哲学と思想あることって、何十年経っても人を魅了し続け、引き寄せ続ける。時代が変わっても、大切に扱われ続ける。

 

 

 

感銘を受けた後、どういう行動に移すのか。それが私に遺された宿題。

正直、旅の全てを理解することは難解でした。ですが、私なりに感じ考えることは沢山ありました。感銘ばかり受けていた20歳の旅の頃とは違って、感銘を受けた後、私はどういう行動に移そうかと、、、そんなことを旅先で感じられたのは、ほんの少し成長した証なのかもしれません。そして、実際に帰りの飛行機の機内でスケッチブックにペンを走らせていたのは、まさしく行動そのものだと。

 

遊びのようなしごと。しごとのような遊び。

 

これを最大限に体験できました。
本当に、出逢えたすべての方に感謝。会社、関係者さま、お客さま。すべての方に深く感謝。

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ドイツでは、持続性ある(エコロジーな)ものが高く評価される。
古く朽ちる姿に、思わず美しさを感じられる建築や暮らし。

ドイツの方々からは、どこにいても、この姿勢を強く感じました。
私の『好き』な暮らし方に似ています。これからも私は引き続き、探求し続けます。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中

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