思わずにぎってしまう、手すりのはなし(ラストにミニ解説動画あり)
バレンタインデーな本日、テーマは『にぎる』です。はい。私あずです。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。
パートナーの手をにぎるのはハードルが高いのに、手すりとあらば厚い信頼感で無意識に握っていませんか? 人はたいてい、そんなものだと思っているわたしなのですが(照)、今日は手すりについてまとめたブログです~!
ラストには短編動画でも解説しているので、ぜひラストまで読み進めていただけると嬉しいです~◎
建築士試験の推奨通りにはいかない、階段手すり
さてさて、階段には手すりがあるものだと。 (絶大な信頼を寄せて)わたしも日々無意識に握らせていただいております。ありがとう手すり~!
そんな手すり。じつは建築士試験関係では…
“階段を降りるほうの右手側に取り付けるのを 推奨”
とされていますが。ががが、わたしはお付き合いしてきた彼氏方はなぜかほぼみな左利きだったし、世の中右利きばかりではなかろうと 声を大にしていいたいのですが。笑。 家族の中でも利き手が左右分かれる方もいますよね? なので、わたしは今のところ ヒアリングをしながら利き腕利き手もお察ししながら わたしたちなりの 手すり取付の推奨側に取付を進めています。
☝写真参照☝
特に、曲がり階段(ぐるっと折れ曲がる階段)の場合は、三角形の大きい面側の壁に手すりを取り付けていきますね◎ ➡踏める板面積が大きいですし、安全側への配慮です~◎
階段以外に あると便利な手すりはどこ?
たとえば…
- 玄関手すり
- お風呂手すり
- 吹き抜け手すり
などなど。ひとつずつ解説してみますね~。
玄関手すりのメリットデメリット
ポイント:玄関手すりは、何かで代用できるかどうか
思わず握れる手すりのように、相方の手も握れるかしら。
とまぁ、個人差はあれどもわたしは高い高いハードルがありますね~◎ 汗)
ゴホンッ。。こちらの手すり、『縦型手すり』ともよんでいます。上下の動作(くつの脱ぎ履き)の際に便利なんですよね~◎ よろっとしそうな時だけじゃなく、普段から無意識に握ってしまう それが玄関手すりのメリット。
一方でデメリットは 単純に握るだけの用途なのに…出っ張ることでじゃまに感じるかもしれない。そして 手すりの費用も余計に必要ということでしょうか。 このデメリットを解消するためにどうしたらいいのかアイデアを考えてみたところ… 当たり前なのですがこんな方法も◎ (☟下記写真3枚を参考に。)
これらは、下足箱(頻度高い靴中心に収納)やウェルカムカウンターの事例です。最近はもっぱら『シューズクローゼット』が大流行中なのですが、日常的に、仕様頻度の高い靴は こうやって玄関ホールの境目に 『靴箱』 として設置してもよさそうですよね~◎
くつが玄関に出ちゃいけない条例などありませんので(笑)。やっぱり頻度が高めの靴は 出しっぱなしがらくちん。ぜひ広い心で。。汗)
本題としては、この下足箱が『手すり代わり』になるということ◎ 何か手元の頼りがほしいとき、無意識にこの下足箱の上部をもって靴をはいちゃいそうです。わたしは( *´艸`)
また、同様に手すりの代わりとなるのが こういったカウンター。取付位置はちょっと本題と異なるんですが、伝って歩くご年配の来客があったりすると、きっとココ(カウンター)もっていると思います◎
こんな感じで、ぜったいに手すりをつけなきゃいけないわけではないのですが、『代わりとなるもの』で若いうちを過ごすのも選択肢。 もちろん、老後に本当に必要となる箇所に手すりをつけるのもアリなのです◎
つづいて、お風呂の手すり メリットデメリット
ポイント:後施工できるかどうかを 知っておくのも良き
実際、おふろの寿命は25年前後。水栓ががたついたり、浴槽にひびが入ってきたり、いろんな不良が現れてくるんですよね。 25年経ったら、わたしは56歳。まだまだ手すりなんて不要と思いたいお年頃。
ですが、意外と妊娠時期や体を負傷した時、体が重だるい時なんか、無意識に手すりを握ってしまいそうです。 そういう無意識にメリットを感じるものなんだと思います。
デメリットは、防水に配慮した施工をしないと、漏水の恐れがあることでしょうか。後施工しても浴槽に問題がないかを 知っておくのも安心ですよね◎
☟ちなみに、後施工で手すり取付をした事例
意外と低い位置に手すりがあるほうが良い という結論に。 前かがみ姿勢になる高齢者さんや車いすの方にも同様のことがいえますね◎
お風呂全体は黒いので、シルバー系を選ぶかと思いきや、『視認性(はっきり見える)』の良さとグリップ性の良さから 白色樹脂材の手すりに。
ラストは 吹抜け手すり メリットデメリット
ポイント:吹抜けを閉じずに 開放感が好きかどうか
通常は、落下や転落防止のため『腰壁』という方法で 吹抜けに対して 閉じるような計画が主流なんです。 ところが、もっと開放感や光を通したいという場合、下記のような計画にすることもあります。☟☟
視線も光も何もかも すけすけですぅ~! 転落防止のために…この写真を撮ったあと、転落防止ネットを取付されています。 本来の腰壁をつくるよりも費用は余計に必要ですが、『開放感が好き』な方でなおかつ 留意点が理解いただけた方にはぜひ~オススメしたいですね◎
『介護リフォーム』で手すりを取り付ける方もいる
ひまわり工房のご年配の暮らし手のうち、ご高齢の方は そろそろ70歳を超えてきました。 二世帯住宅で建築された方は特にご高齢者がふえてきています。 老いも若きもみな成長してゆくものなんですよね。 『介護リフォーム』で手すりを取り付け希望される方もいます。
写真ではわかりにくいのですが、よく触れる壁紙箇所は、黒ずんでいて、壁を頼りに伝え歩きされているのがよくわかるんです。
介護認定を受けた依頼者さんが『介護保険の住宅改修』を希望する時。 われわれとケアマネージャーさんとの現地調査の際に、こういう黒ずんだ箇所も意外と観察しています。
工事の際、壁の内側に下地がない場合は、壁の表側に下地補強をしながら手すりを取り付けすることもあります◎
いかがでしょうか。あなたが知らない『手すり』の世界。マツコの世界的な。笑)
とりこし苦労とは思いませんが、考えこみすぎてしんどくならないようにだけ、わたしも気にして差し上げています。 こんな感じで、一言に『手すり』と言っても色んな切り口があるんですよね。わたしはできるかぎり将来的にも使いやすい計画にも努めています。
動画でも短くまとめてみました~どうぞ~◎
※2月14日(金)22:45から動画公開です
じつに、奥深いものです。( *´艸`)
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