私は顔の見えない場所での評価なんて、気にしない。 輸入家電ミーレ社の発想や哲学に、自分を重ね合わせる。

こんにちは!ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。
三連休が終わりましたね。私も最終日は休暇をもらっていました。

 

 

ドイツでの必然の出会い。それが『ミーレ』という名の洗濯機。

ドイツで出会ったミーレ

 

9月に行った、ドイツ建築旅(エコバウツアー)で出会って以来、どうしても頭から拭えないモノコトがありました。それは、ミーレという洗濯機の存在。

ドイツで、ミーレとメルセデスの巨大エンブレムが横並びになるビルに遭遇しました。本場ドイツでのミーレのポジションを知って驚愕でした。その翌日、偶然、4階建だったか集合住宅の小屋裏でミーレの洗濯機を発見。この洗濯機はどうやって4階まで持ち上げたんだろうかと不思議な気持ちに。しかも何台もミーレ洗濯機が並んでいて、その残像が未だ拭えなくて、これはもしや…ミーレが私を呼んでいるのかしらと。(概ね、私の妄想。。。)

日本製洗濯機と価格比較するとおよそ3〜5倍の値段に普通は呆れ顔になるもの。笑)いわゆる、高級洗濯機です。それでも気になるんです。なので、休日を使ってミーレ洗濯機を学びに行ってきました。

 

 

想像が止まらない!だから実際に、洗濯機に会いに行った!

朝7時に家を出発。ゆっくりのんびりルンルン気分で向かったので、目的地である宇野港周辺に到着したのは、なんと打ち合わせ約束の10分前。。。汗)

 

 

ミーレ岡山

 

ついに〜!到着〜♡!

この赤いロゴを見て、運転疲れが一気に吹き飛ぶワタシ。笑)

 

 

 

 

早速、1時間半の実験が始まります。

実験

い、1時間半って・・・と笑いそうになる気持ちとは裏腹に、着々と進む実験。笑)
そして、なぜ1時間半もかかるのかを、後で知って驚くのでした。

↑ちなみにこの写真は、昨日つけたケチャップ汚れがどれほどキレイになるかというもの。

 

 

ミーレ

ミーレの洗濯機は、一言で言うと、輸入物の白物家電です。一見、英語表記の押しボタンにつき、思わず『?????』←こういう状況になりそうになりました。笑)

 

でも安心して♡。テプラとか貼る必要はないです!笑)

→モニター部分には日本語が表記されているから!!!私は日本語が読めるから大丈夫!!!

 

 

しっかし、所要時間1時間20分って、なんでーーーーーー?!とやはり突っ込みたくなる私。。。その答えは、この次の座学でわかりました。

 

 

 

ちょっと休憩。いろいろとミーレマシン(家電)を体感!

お掃除ロボット

ミーレのお掃除ロボットさんです。
お掃除ロボットの考え方って、『ほうきとチリトリ』が内蔵されたようなもの だそうです。だから、従来の掃除機も兼用しておきたいなぁという見解になりました。(あっさりでスミマセン。。。)

 

 

 

ミツハタさん

私は、基本的にmac pc🍏を愛用している人がお好きです。ですので、ご案内人であるミツハタさんは『きっといい人だ』という謎の信頼感に包まれていました。しかもワタシのためだけに、け、、、ケーキを作ってくださっていた模様。。。汗)
特筆すべきことはもちろん、ミーレマシンで調理されていることと、最高に美味しいこと!!

 

ミーレマシンで作ったもの

ミーレマシン(調理機器)は、原則、ビルトインタイプでの商品展開になります。いわゆる、オーダー収納が必要です。
以前、私はお施主さまが『ミーレの食洗機』を採用されて触ったことはありましたが、その他にもこんなに本格的に家電展開されていたことに驚きました。しかも、かなり充実カスタムで、お料理好きな方にはヨダレが出そうな細かな設定が可能となっています。

 

 

 

ミーレ社の発想や思考、哲学に、自分を重ね合わせる。

ミーレ

ミーレの歴史やら、思考、哲学など、多面的に教えていただきました。正直、今回のお話を聞くまでの私はというと、こんなことを考えていました。・・・

●ミーレ製品は結局、高いからお金持ちしか買えないだろう。
●外国製におなじみの、しょっちゅう壊れる予感。
●外国製は細かいことに疎く、日本人には不向きな作りかな。

とまぁ、くだらない先入観がありました。(ミツハタさん、ゴメンなさい!)
でも、この以前の先入観は、恥ずかしいほど思い込みにすぎないということがわかりました。

 

 

輸入家電は、その国のライフスタイルが色濃く反映する。

まさに!と同感できました。よく考えると、ドイツ人と日本人ってどこか似ています。
真面目なところ。細かいところ。ちょっとケチ(倹約家節約家)なところ。。。などなど。
ですので、輸入家電は、特にその国のライフスタイルを理解した上で購入するのが賢明だということでした。ドイツ洗濯機は、少しの水と電力で可動させることを目的とされています。

 

ドイツでは、良いものには、それ相当の時間をかける。

冒頭、なぜミーレの洗濯機は、洗濯〜脱水するだけに1時間半もかかるのか謎でした。けれど、本来ドラム式形状の洗濯機で洗濯しようとするとそれ相当の時間をかけないと汚れが取りきれないとのこと。悲しいかな、日本では『時間』というものが優先事項として挙げられます。時間のかかる洗濯機なんて購買意欲が落ちるようなものです。日本メーカーの洗濯機は、日進月歩、様々な開発がされているにしても、(ドラム式の大前提として)本来必要とすべき洗濯時間を無理やり短縮して売りにしているので、そりゃ、ドラム式で汚れが落ちにくいという文句が出るのも仕方ないな・・・と理解できました。

 

良いものは、やっぱり安くはない。

驚いたこと。それは、ミーレの家電を嫁入り道具(新築祝いだったか?)に親や祖父母から譲り受けるというドイツでのエピソード。しかも、既に10年、20年使用していたという家電を『かっこいいでしょ?!』と言わんばかりにフル装備! 経年変化で『Miele(ミーレ)』のロゴが消えかけてても、譲り受けることのほうがクールだと言える考え方に共感しました。決して安くはない家電だからこそ、長く世代をまたいで愛されていくことを実感しました。

 

ハイテクとローテクの融合。
何世代にも渡って、永く愛されるデザイン。

壊れない家電なんて、この世にありません。壊れてもメンテナンスがしやすいように心がけて作られています。部品ももう何年もずっと同じようなパターンだし、可能な限り自社製造を意識されています。それも、100年続く企業だからこそ・・・何世代にも渡って愛されるデザインを生みだすよう努力されています。あの、スティーブ・ジョブズも愛用してたそうです。

 

 

まさしく、私の人生観や設計観と ミーレ社の哲学って、似ているなと思いました。
だから、好きなんだなと。
だから、帰宅後父親に語り尽くしていたんだなと。笑)

 

 

いいと思ったら、口コミで判断せず自分を信じる。それが私流。

ミーレ

ミーレ洗濯機

1時間半経った頃、もう一度洗濯機を見に行きました。おそるおそる扉、オープン!
ケチャップがめっちゃ綺麗に落ちてるーーー!!!
(堅牢さ、よくわかりました。)

 

 

 

 

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人は、高い買い物をする時ほど、口コミや評判を気にして慎重になります。私も、全く無視すると言ったら嘘になります。。
けれど、そのネットに書かれた口コミに愛はあるのか?!単なる憎まれ口ではないのか?! 誇大評価されたものではないのか?!同業他社の書き込みではないのか?!

 

とまあ、顔の見えないネット掲示板では、本当のことや事実なんて、わかりっこありません。私は、自分がいいなと思ったものほど、顔の見えない人の評価を気にしないようにしています。顔の見えない人の意見なんて、正義感とは思えません。

 

気になったら、実際に行動するのが私流です。いいと思ったものに対して死ぬまで指をくわえ続ける人生なんて酷すぎます。。。

 

 

ミーレ

こんなに家電製品に愛を抱いたのは初めてです。笑)
自邸を持つ頃には、あの品番のランドリーを買うと、もう決めています・・・!

 

 

 

 

企業や工場が少ない田舎まちで、どうやって暮らしを築き続けていくのか。移住者が絶えないムラを突撃訪問した。

こんにちは!ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。
今日は、珍しく涼しい秋風を感じています。が、、、また台風が来ているらしいですね。。
さて、昨日のブログでもご紹介しましたが、先日の休日はというと、ひたすら北へ北へと車を走らせていました。おそらく、鳥取県との県境あたりまで行ったかと思います。

 

 

 

以前からずっと気になっていた、とある村への想い。

 

実は、以前からあちこちのUターン・Iターン者(移住者)で賑わうまちを訪ねていました。
というのも、おそらく私が暮らすこの町【兵庫県相生市】も、いずれ今いる人口3万を割り、歯止めがどこまで効くかという課題に直面することが、、、わかっているから。だから同じようなケースの町を探求し、どうやって暮らしを築いているのか知りたかったのです。

 

私は大学生4年の頃、都市計画に精通する先生のもとで、地域づくり・地域計画を探求しました。私には背景もありました。『個人住宅だけのベースで考えていても、人口減少や過疎加速する相生ではいずれその考えは行き詰まる。もっとまとまりで考えなきゃ。』と思い、積極的にあちこち全国のマチ・ムラを訪ねていました。

ちなみに、私が卒業設計のモデルケースとした場所が、【兵庫県西宮市山口町船坂】です。ちょうど探求を続ける中で、全国には、なり手や仕事がないから人口が流出するのではなく、むしろ、自分たちで仕事を作り出そうとする人が多く流入する町があることを知りました。

 

今の私は・・・日々の慌ただしさ故に、やや二の次になりかけていた相生への愛。自分たちの町の不満をただ行政にぶつけるのではなく、まずは、自分が出来ることをなんとか行動にしてみてからと・・・ずっとそう思って相生の地で過ごしてきました。
時代が変われば、無くなる仕事もある。外国のほうが生産性やコストの面で優れていれば、日本では立ちいかない仕事も出てくる。悲しいかな、人口が減るということは、仕事がお金が回らなくなる。。。けれどわかっていても、一度家を持ってしまうと、なかなか転居なんてできないもの。すると住宅や地域への苛立ちや不満が大きくなってくる。。。
もうね、普通に考えると『負の連鎖』。

苛立ちや不満を行政にぶつけるなんて、誰にでもできる。でもそれは、きっとWIN-WINではない。行政の人も一人の人間。私は不満をぶつけるというよりは、『むしろ行政と協働していきたい』という姿勢を今も変えることはありません。

 

ヒントやアイデアを知りたいのです。

 

そんな私が今回訪ねたのは、岡山県にある西粟倉村。以前からほんの少し知ってはいたけれど、なぜか引き寄せられるムラ。よそ者である移住者の流入が絶えない村。行ってきました。

 

 

 

 

経年美化を感じる、想像をはるかに超えた村でした。

西粟倉村

本当は、中に入りたかった 難波邸 。この日は事前に知ってたけど「定休日」(;_;)
通常こちらは、カフェと雑貨店を併設された場所となっています。まさしく、私好みの場所。必ず、次回は定休日以外に来ようと誓いました。

 

 

西粟倉村

気を取り直して、街歩き。町をうろつく若い子(私)に、地元のおっちゃんはやや警戒気味。。。笑) アレ(変質者)ではないので声をかけると、おっちゃんたち、めっちゃいい人でした。車も置かせてくれましたし。♥

 

 

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この町はどうやら、参勤交代の時代、宿町として栄えたようなことを書かれていました。

 

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姫路ともご縁があるんだなーって、感慨深くなっていたら、雨が。。。

 

 

 

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町家の形状と風格を維持されていることは、素晴らしいです。きっと、漆喰も何年も何年も塗り替えを繰り返されていることでしょう。【漆喰】だけを見ていても、経年美化を感じます。

 

 

漆喰

【漆喰】は、当たり前ですが、割れます。ヒビも入ります。割れない塗り壁なんてありません。そのことを、まじまじと見せつけられました。

 

 

漆喰

ヒビが入っても、割れても、早い段階で補修をしてあげる。それが家を守るということ。

 

 

 

close間際。英語がバシバシ聞こえてくる パン屋さんへ。

パン屋さん

帰り道、フランスパン工房「ユゴー・エ・レオ」を訪ねました。「シンプル(無駄を削ぎ落とした)」というコンセプトでパンづくりを中心に、様々なアクティビティを企画されています。

ヨガ教室も併設されていて、ちょうどレッスン終わりの生徒さんがお店で談笑中!
もうね、チョコレートをいただいたんですが、自分までまるで英語を話せるような感覚になるのはなんなんでしょうかね。もう少し話がしたかったのですが、タイムオーバー。

 

 

 

もう一度来ないと、わからないことだらけ。

なぜ移住者が多く、絶えることがないのか、結局謎のままに現地を後にしました。
わかったのは、古く美しいものが、今も手入れをされて長持ちしているということ。

これはもう、移住者に案内をしてもらうしかない!笑)
ぼちぼち、現地のアノ方に声をかけてみようと思います・・・!

 

 

 

 

私が『手紙や文通』が好きな理由。それは、手紙はメールやLINEを超える瞬間があるから。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。

今週は、1日24時間が早すぎて、満足にしたいことが進みません。。。
早くリズムを取り戻したいところ。そんな時は、手を激しく動かしてみるのと勘が戻ってくるものです。ですので?問答無用で、CAD図面を作図したり、図面を清書していました・・・!

 

設計

 

 

さて、昨夜未明、明け方までかけてやっていたことがあります。それは・・・・・

お世話になった大切な人たちに、手紙を書くこと。

 

 

 

SNSをこれほど使っていても、手紙はやっぱり好き。

私は、幼少期から『手紙を書くこと』『手紙を贈ること』が大好きでした。交換日記をしたり学校の授業中に手紙のやり取りをしちゃうくらい、、、『言葉を贈ること』が大好きでした。
『言葉写真』と題して、写真展にも出してみたこともあります。
私にとって、『ことばを遺すこと』は、大切にしたい、ライフワークの1つなのです。

 

手紙

昨夜未明。私はドイツ建築旅でご一緒した参加者さまへお手紙をしたためました。
もちろん全員ですので・・・右腕が気持ちのいい感じで筋肉痛です。。ふふ)

お一人、お一人、名刺を見つめなし、お顔がお曖昧な方はWebを拝見し、記憶を辿りました。
写真は3枚に絞りました。キャラクターに合わせて微妙にセレクトを変えました。
お気に入りの紙を使って、印刷。出来上がったのは、朝方でした。。。快感!

 

 

 

セレクトした写真はこちら

1枚目。場所はひみつですが、最終日の場所です。自然光とランプ光が絶妙なバランスです。
雨が降っていて、青空ではありませんでしたが、少ない色彩だからこそじっくりと見つめてしまいそうな1枚。窓の借景も素敵です。窓枠のきしむ音が聞こえてきそうでしょ?

1枚目

 

 

 

 

2枚目。場所はIBAのWOOD CUBE。外壁にはメープルの木を使ってますよと言われ、思わず撮った1枚。木の可能性を考えされられるとともに、風を感じることができるでしょう?

2枚目

 

 

 

 

3枚目。リボス社で塗料を混ぜ混ぜしてアート体験をした時の写真。自然にある色しか採用しませんと聞いて、その曲げない哲学と思想に心震えた瞬間の写真です。ぬりぬりしたくなるでしょう?

3枚目

 

 

 

 

手紙は、手触り・匂い・届いた時の驚き。その全てが魅力的。

学生時代、そういえば大好きな人には、手紙で告白したり、遠距離恋愛していた時なんかは、忘れた頃に手紙を送り合っていたりもしました。気の合う女子仲間で、数年文通もしました。

手紙って、メールやLINEを超える瞬間があるんです。それは、、、

紙の匂いから、紙へのこだわりを感じたり、
字体の勢いから調子を察したり、
ペンのかすれ具合から、忙しさを察したり、、、
ペンは失敗ができないので、本音が出やすいのも魅力です。
(メールやLINEは何度も顔色を伺ってしまいますから。。。)

これらが、私が手紙を大切にする理由です。

 

 

 

私は決して字が上手ではありませんのであしからずご了承くださいね。
手紙が到着するのは明日明後日くらいかと。
みなさんがポストカードをどこかにそっと飾ってくださるのを、心のどこかで期待していたりします。。。ふふ

 

 

 

もはや観光ではない。一瞬足りとも無駄にしたくなかったから、とにかく駆け回った。そんなドイツ旅。

こんにちは!ひまわり工房(広報設計士の)東沙織です。
ドイツ旅記録。書き残したいことはたっくさんあるのですが、まず無事帰国のご挨拶をば。

 

すべての出会いに感謝。

9日間。たくさんの出会いがありました。
まずは、企画者であるイケダコーポレーションさんに心から感謝。担当の藤澤さんにも感謝。
何年も何年も「今年はいかがっすかー?!」って、私の心の扉を叩いてくれてありがとうございました。断ってばかりでいつもごめんなさい。。。実現できたのは彼のおかげです。

リボス社を訪問

そして、旅を実現できたのは、一級建築士に落ちたから。笑)
これは、冗談半分ですが、もしかしたら必然だったのかもしれません。今ならそう思います。
来年も旅に行きたいけれど、一級建築士にもなりたいしなぁ。また悩みます。笑)

ひまわり工房のブログ

 

 

 

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旅を描いてくれたのは、建築家のケーニッヒさんと通訳のグリムさん。こんなに理解出来る旅
時間を作ってくださり、心から感謝します。最後、グリムさんを駅でお見送りした時、ちょっと涙が出かけてたのは、内緒です。。。ふふ

 

 

最年少であるプレッシャー

実は、予想していたのですが、私が最年少だろうなと。予感的中でダントツ!笑)
企画者であるイケダコーポレーションさんからは、3名同行されていたのですが、そのお一人が同じ学年だと聞いて、心強くホッとしたのを覚えています。学生時代の、教室に何人かいる「賑やかし男子」みたいな方で、なんだか懐かしい感じでほっこりしました。ふふ)

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ドイツ人は、真面目で堅実で自立型?!その理由は『教育』にありだと思えた出来事。

ドイツのエコロジー建築は、日本の10年も20年も先を行っているとよく聞きます。現地ドイツでは、その意味を痛感する毎日。『やると決めたらやりきってやる!』というメッセージが伝わってくるようでした。

また、この旅で、私の感銘を受けたことの1つに、『ドイツ教育』があります。視察先で小学校を訪ねました。小学校では、先生はいますが少し日本と異なることが。

●教室名は、子ども達自身で決める
●物の片付け方は、掲示されている写真を見て、自分たちで方法を考えて片付ける
●先生は指示するのではなくて、見守る
●先生は必要以上に怒らないし、過剰に指導しない
●あくまで子ども達主体の学校時間
●低予算であったとしても、自然の中に溶け込むような学校施設計画が特徴

要するに、先生という立場の人はいるけれど、あくまで子ども達が主体的になって学校での生活を運営していくというもの。危機管理能力や予測能力、自立性が高まるのも理解できます。

 

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子どもの頃から養われてきたもの。それが日本とちょっとだけ違っていた。けれど、そのちょっとだけというのが、いずれ大きな差になってくる。ドイツ人の『自分でなんとかしようとする姿勢』は、目をみはるものがあります。

 

 

自分でなんとかしようとする姿勢は、ホームセンターでも感じた。

旅の途中、ホームセンターに2件、立ち寄りました。時間なく、小走りで体感!!!
そこで見たものは、驚愕のものたち・・・・・
大量の・・・・トイレ・トイレの蓋・お風呂・建具(ドア)・窓サッシなどなど。言葉に表せない価値観の違いに変な汗すら出ました。これはDIYのレベル?!と疑いすらありました。。

以前、温熱環境設計に精通する設計士さんからお聞きした事がありました。『ドイツの窓のレベルは、ホームセンターに行くとよくわかりますよ。』と。本当にその通り!!自然と環境レベルが上がるのは、身近で良いもの手に入る事ができるから、というのも理由の一つかもしれません。

 

 

BAUHAUSで決意。『哲学と思想をさらに大切にしよう』

旅の終盤、高橋さんというご夫妻と時間を共にさせていただきました。実は、こちらのご夫妻に出会ったのは偶然ではなく必然だったのだと。。。
ご挨拶の際、『マーケティング』『つながりの経済』についてお話しを投げかけていただき、鳥肌が立つほど驚いたのを鮮明に覚えています。これからも長いお付き合いになることを、強く実感しました。そしてお二人にも感謝。

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最終日、最後の視察先。それがBAUHAUS。私が建築を志してから必ず訪ねたかった場所の一つです。世界の建築家や工芸家などを輩出した憧れの学校です。

20歳の時、何カ国かの建築の旅に出たものの、ドイツには来れませんでした。(通過だけ)今、28歳になってやっと来れた場所。ここでも思想と哲学の重みを感じました。旅の途中で立ち寄ったリボス社でも同じようにこんなことを感じました。

 

哲学と思想あることって、何十年経っても人を魅了し続け、引き寄せ続ける。時代が変わっても、大切に扱われ続ける。

 

 

 

感銘を受けた後、どういう行動に移すのか。それが私に遺された宿題。

正直、旅の全てを理解することは難解でした。ですが、私なりに感じ考えることは沢山ありました。感銘ばかり受けていた20歳の旅の頃とは違って、感銘を受けた後、私はどういう行動に移そうかと、、、そんなことを旅先で感じられたのは、ほんの少し成長した証なのかもしれません。そして、実際に帰りの飛行機の機内でスケッチブックにペンを走らせていたのは、まさしく行動そのものだと。

 

遊びのようなしごと。しごとのような遊び。

 

これを最大限に体験できました。
本当に、出逢えたすべての方に感謝。会社、関係者さま、お客さま。すべての方に深く感謝。

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ドイツでは、持続性ある(エコロジーな)ものが高く評価される。
古く朽ちる姿に、思わず美しさを感じられる建築や暮らし。

ドイツの方々からは、どこにいても、この姿勢を強く感じました。
私の『好き』な暮らし方に似ています。これからも私は引き続き、探求し続けます。

 

 

 

 

持続性あるものが評価される国、それがドイツ

こんにちは、ひまわり工房の東です。ドイツ3日目は、修復修繕(リノベーション)された、レンガ造のスウェーデン教会に行きました。

 

スウェーデン教会

 

 

 

外国でのリノベーションの感覚を知る。

日本でもリノベーションって流行ってきているのですが、日本でのリノベーションの内容はというと、、、

◉古く汚いものを、少しでも綺麗に見せるための美装工事に近いもの
◉給排水衛生工事はそのままにして、見た目を良くするためのもの
◉床を貼り替えるだけのもの
◉壁を新たに作って空間構成や間取りを変えてしまうもの
・・・

などなど、様々なリノベーションの形がありますが、その多くが一般住宅であったり、集合住宅であったり、店舗などが多いように思います。ドイツってやることのスケールが大きくて。教会も現代に合わせたカタチで修繕(リノベーション)しちゃうようです。私たちは今回、その教会の内部へ入ることができました。エレベーターも完備。給排水衛生設備もふくめて、とにかく思い切ってリノベーションをしたそうです。

 

 

 

新築はナンセンス?!  残せるものは活かして使う。持続性あるものを高く評価する国。

この教会は、リノベーションにあたって、補助金を利用したそうです。ドイツは、『持続性の高い環境に配慮されたプロジェクト』には、補助金制度が手厚く存在しているようです。特に、公共性の高い建築物は、高い確率で補助金利用をしているんだとか。

 

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ドイツでは、『新しいものをつくることはナンセンス』といいますか、今ある歴史の長い建造物をさらに長く使おうとする姿勢が、当たり前のように主題になっています。しかも、行政ばかりではなく、民間の人たちの考え方も同じ方向を向いているんです。これって、すごいことだと思います。

 

 

 

スウェーデンの色彩感覚と光の感覚は繊細かつ大胆。私は好きです。

この教会には、多くの方がお祈りや結婚式でやって来ます。これらユーザーが快適に使えるサロンカフェのような空間に案内していただけました。

 

スウェーデン協会

 

サロンカフェに点在する大小様々なデザインの家具たち。ウォールインテリア。テキスタイル。子ども用玩具。すべてがコーディネートされているように思えました。それくらい、完璧といいますか、空間にいて飽きないんです。居心地がいいんです。

 

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色彩の感覚は繊細かつ大胆。そして、照明や外からの採光など、光の扱い方も独特です。照明に限っていえば、照度(光を照らすバランスの具合)も緻密に計算されているんだとか。。。設計に携わったスウェーデン人の几帳面で実直な国民性がわかります。

 

一方で、正直、普段の私は、緻密に照度計算なんてしません。計算しても、信ぴょう性はありますがあくまで単なる数字であって、感覚とはまた異なります。どんなに計算上で効率が良くても、明るすぎたり暗すぎたりの感覚は個人差があります。ですので、頼りすぎないようにして、あとは、住みながら変えていきやすいような提案を極力心がけています。

 

やわらかな光をいくつも分散させて照明にする。決して、部屋に1灯だけの照明で終わりにさせないのが特徴です。どうやら、もともとあったシャンデリアを活かした見せ方のようです。
いくつかの線が1点に集まっているところに二重の丸があります。そこにもともとシャンデリアがあったとのこと。古き良きものを違う形にして 再現するって、素敵です。

こうして、【教会建築のリノベーション】を通じて、いろんな感覚が研ぎ澄まされました!

 

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『場所』が私に与える効果。高速バスの中でプランニングをやってみた。

場所の与える効果に驚く日々。

ドイツはまるで、絵画のような空。湿気が少なく、でも日差しは強い。そんな気候です。
高速からの風景
バス移動が多く、田舎の高速の風景は、ずっとこんな感じです。

ドイツでのバス移動中に、プランニングやニュースレターの原稿案を考えたりと、いろいろとやってみました!

今回の渡航に先立ち、渡航前、1週間ハイペースで暮らしの相談を受けていました。
また、実際にご提案ださせていただくこともありました。
渡航中に記憶が薄れないようにと・・・こちらでもプランニングができる準備を持ってきています。また、お聞きした内容を精査しています。日本にいるときと違って、移動しながら物事を考えるのが、楽しかったりします。
メモ
いつもの私にはなかった発想が湧いて出てきます。『場所の与える効果』って、凄いですね。
渡航前、帰国後の仕事の段取りも考えながら仕事をしており、気づけば睡眠時間が短めでした。それが良かったのかどうなのか・・・笑)
スウェーデン協会
照明
↑大好きな『色』と『照明』について、スウェーデン教会で触れることができました。
こうした体験も、プランニングに活きてきます・・・!
というわけで、残りわずかの旅ですが、移動中も持ち込みの『わくわくするお仕事のこと』を考えながら旅していこうと思います。こんな幸せな時間に、感謝。

ドイツ人に、『あなたはどうしてやらないの?何がいけないの?』と言われて言葉が出なかった出来事。

こんにちは、ひまわり工房の東です。
日本を経ってから、4日が経ちました。時差ぼけなのか、朝5:00に目覚める日々です。
なかなかスムーズにブログUPできませんが、見ていただけると幸いです。

 

 

初日は、ドイツ(ハンブルク)を周遊。

 

ドイツ

 

最初の行き先は、【ZEBAU】という建築事務所。
こちらの会社の主題は、省エネで住めること+持続性 だそうです。1時間ほど、ドイツの環境的建築物の構想について、レクチャーを受けました。

 

ドイツ

ZEBAU

レクチャー

 

 

 

ドイツのエコロジー構想と過去の実例を体感

ハンブルクは、水(川)に恵まれている都市です。流通会社も多いそうです。そんな今回は、ユネスコ世界遺産登録された【倉庫街】を巡りました。【レンガモダン建築】を通じて、持続可能な建築を体感していきます。

 

倉庫街

 

およそ100年前に元住居だったところが倉庫街に変更されたそうです。実際に、街を歩く中で、【レンガ】って、本質的に持続可能な素材なんだということがよくわかりました。日本で同じようなことをやろうとすると、コストなど様々な課題点は出てきそうですが、【持続可能性(サスティナブル)】という意味はよくわかりました。

 

 

 

お次は、Smart Material Houses見学へ

 

旅

 

ドイツでは、2000年(20世紀後半)頃からパールネックレス事業という計画が始まります。たとえば、伝統的建造物→高齢者向け住居やショッピングモールになったり。【IBA】国際建築・・・都市開発の一環プロジェクトが始まります。建築見本市のようなもので、今もなお、ハンブルクに住宅として残っています。

 

 

Smart Material Houses

 

今回は、これらプロジェクトのうちの、【Smart Material Houses】『Wood Cube』について、少し詳しくレクチャー頂きました。

●環境に配慮された建築物の建設費は、従来建築物よりも割高。→コストダウンを図る必要性はあるとのこと。けれど、これからの時代の課題点を解決する上で、かなり挑戦的であり、また取り組むべき課題だという国民的意識の高さが印象的でした。

●『Wood Cube』の住居は、断熱材も含めて、すべて『木材』を使用されています。(消防の関係上、一部鉄筋コンクリート造あり)

●構造材・断熱材など、壁材をできる限りすべて、木材にしたことが特徴的。

 

構造断面

 

↑壁の構造部分

ビス(ネジになる部分)も、断熱材もすべて木材って、『まじかー!』って驚きました!汗)
ドイツの方に言わせてみれば、『これの何がいけないの?!』という一言。国民性だけでは片付けられないです。日本も見習えるところは見習いたいところです。(建築基準法の課題はありますが。。)

 

 

 

何がいけないの!?どうしてやらないの?!という言葉の重み

 

ドイツのエコロジーに対する考え方って、私が思っていた以上でした。
『何がいけないの?!』という現地の有識者の答えに対して、答えられない日本人の私たち。。。これこそが、日本でエコロジー建築が広まりにくく難儀である答えの一つなんだろうなって、そんな気がしました。

固定概念は、どんどんおかしいって思おう・・・!

それが、この日得たことです。まだまだドイツの日々は続きますよ〜!

 

 

 

 

機内のインテリアコーディネートに、やすらぎを感じる

さて、10時間のフライト時間。飛行機の中で学ぶこと・感じることがたくさんありました。
少しだけ、ご紹介しようと思います。

 

フィンランド航空の独自のサービスに、次々と心ときめく。

 

飛行機

 

フィンランドというと、『北欧』。北欧というと、、、家具・照明・テキスタイルといった、独自のインテリアデザインが特徴的です。そして今回、機内では、北欧柄の代名詞『マリメッコ』デザインのおもてなしが徹底されていました。

食事の際には、ナフキンや紙コップ、テーブルクロスなど、あらゆる紙モノが『マリメッコ柄』でした。これにはさすがに、お一人様エコノミークラスの機内食にも関わらず、めっちゃ楽しくお食事できました。嬉しくて、心ときめく独自化サービスです。

 

マリメッコ

 

さらに、機内で利用するブランケットや腰あて。これらもまた、マリメッコでトータルコーディネートがされていて、優しい緑色アイテムでした。意図的かどうかかわりませんが、配布されたイヤホンが『白色』だったのもコーディネートとして好印象。

ますますフィンランドが好きになりました。がしかし、今回は乗り継ぎだけの用事です。涙)

私が北欧萌えするのに、わけがある。

 

実は、私は学生時代、IKEA JAPANでアルバイトをしていました。主に、リビングコーナーのインテリア家具の販売がメインでした。IKEAでは、今に通じるたくさんの経験をさせていただけました。
IKEA
その頃同時に、『色』についての感性が、かなり磨かれたといっても過言ではありません。
たとえば『パーソナルチェア』を例にあげましょう。多くの椅子は、フレームの木質と部分と、座面のクッション部分から成り立っています。
『フレームと座面』どうやって組み合わせていくのか。フレーム部分にも様々な素材があります。テキスタイルにも様々なデザインがあります。

組み合わせていくと、膨大な組み合わせ数になります。笑)
そこで私たちインテリア販売のスタッフは、的確にお客さまが求めているインテリアデザインを把握し、ご提案することが求められていました。そのためには日々、勉強。また勉強 なアルバイト。笑)フルタイムの方ともプロジェクトに取り組むことも少なくありませんでした。

 

IKEA HPより

 

(↑IKEA 公式HPより引用)

『こんな色の組み合わせもアリなんだ!』とか、『この素材とこの色は、こういうライフスタイルの人に合ってるね!』だとか、在籍するインテリアコーディネーターの先輩のコーディネート例をもとに、常に新しい発想を創り出すことに努めていました。

 

北欧カラーって、元気になる色が多いですよね。これは、北欧地域の日照時間が短く、日が落ちたあとの暗い時間が長いことにも少し意味があるようです。

 

家の中で過ごす時間が長くなる。→せめて家の中くらい、少しでも明るいインテリアで気持ちをあげよう・・・ と、こんな調子で北欧インテリアの世界観は築かれ、豊かになりました。

旅
色と色が喧嘩しないようにする方法、私も日々の勉強していますが、
こうして、旅先でリアルな体験ができたので、ちょっと嬉しくなりました。

移動時間およそ10時間。ドイツ ハンブルクに到着!

こんにちは、ひまわり工房の東です。
無事に、フィンランドヘルシンキを経由して、ドイツ ハンブルクに到着しました☺︎

 

旅

 

こちらは、日本よりも肌寒いです。

 

旅

 

さて、前回のブログにもアップしましたが、今回の旅は、ドイツのエコロジーに触れる、、、そんな内容となっています。

 

実は、8年前。
20歳の学生時代、【建築ゼミナール】という建築ツアーに参加しました。
その時出会った仲間とは、今でも会ったり、連絡を交換したりします。

 

8年前は、同世代の仲間と一緒に参加しましたが、今回は違います。
ツアーコーディネーターさんでお若い方はいるものの、参加者は概ね、会社役員の方々ばかり。汗)
いきなりびびっていますが、持ち前の明るさ?!で、お名刺交換コミュニケーションをしています。汗)

 

旅

 

ドイツと日本の時差は、7時間。
もう、移動時間ギリギリなので、今日はこのあたりで・・・!