2階の部屋がデッドスペースになりゃしないか問題

2階の間取りについて補足しておきたい、わたしあずです。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。 今日はいただいた「家づくりのご質問」について答えてみます。

 

 

いただいたご質問がこちら

ご質問
ご質問

まとめてみると…

『2階の間取りの構成とは?』

『2階のフリースペースは、デッドスペースになりゃしないか?』

などなど。では考察してみましょう!

 

 

2階の構成で王道は、こんな感じ

  • 寝室(夫婦別室の場合もあり)
  • 寝室収納
  • 子ども室(複数の場合、間仕切りについて考慮)
  • 子ども室収納

 

次のものも、一応計画されることがある

  • トイレ
  • フリースペース
  • 納戸(最近はかなり少なくなってきた)
  • ベランダorバルコニー(こちらも減少傾向)
  • 室内物干しスペース
  • ピアノ室
  • 書斎

などなど。

 

 

 

家族構成への配慮

20年前は、退職金で自邸を建てられる方や、小学生の子どもさんを持つご家族が家を建てることが 時代的にも多かったです。 それもそのはずで。

住宅ローンの金利も高ければ、返済期間も今と違って短期間(例えば20年)だったので、20代の新婚世代にとって自邸を建てることは 今の時代以上に「夢のまた夢」の存在だったのは言うまでもありません。

とはいえ、いざ住宅ローンを借りられる適齢期になり、家を建てる30代になると… 家族構成や子どもの年齢差も明確だったりするもので。 これは、マイホームの計画が立てやすいメリットですよね。 また、今の時代よりも早婚だったので、30代で小学生の子どもが3人いるなんてことも よくある事例でした。

だからこそ、これからまもなく中高生になる子どもの自立や生活環境を大切に思うご両親にとって、『ばっちり壁をつくって子ども部屋を仕切ってしまう』というのは、ある意味自然の流れとも言えますよね。

 

でも、令和時代はますます晩婚化しています。(わたしも30代ですがいまだ結婚していませんし汗)

30代~40代で家を建てようと覚悟が決まったとしても、家族構成がまだまだ分からないご家族も多くいらっしゃることを、本当に身をもって感じています。

また、ご両親の介護が早々に始まっているご家族がいらっしゃることも 同時に理解しています。 だからこそ、『間取りは柔軟であること』が求められていることを痛感します。

 

 

間仕切りひとつ例にしても

今回のご質問者さんがおっしゃる『フリースペースがデッドスペースにならないか問題』も、とてもよく理解できます。

柔軟さを求める方にとってこちらの事例は、とても食いついてご覧になれています。

間仕切り
間仕切り
間仕切り
間仕切り
間仕切り
間仕切り

将来、どのように使うか。せっかくならデッドスペースにしない方法として『可動間仕切り』とう方法もあります。 が、建具代は高いです(´;ω;`)ウゥゥ

とはいえ、こういう使い方もできます。

 

  • 子ども部屋2つ分けて使う
  • 片方は子ども部屋、片方はサンルーム
  • 片方は子ども部屋、片方は物置部屋
  • 片方は子ども部屋、片方はプロジェクタールーム(※音漏れ配慮でヘッドホン必須。笑)
  • 片方は子ども部屋、片方は図書室
  • 片方は子ども部屋、片方はサウンドルーム(ピアノ室なども含む)
  • 片方は子ども部屋、片方は仕事部屋

などなど。5帖程度ずつあれば、使い方の範囲は広がりますよね。

デッドスペースにならない方法はいくらでもあります。とはいえ、使うか使わないもじぶんたち次第です。それは必ずしも『いますぐ』じゃなくて、遠い10年後に利活用してもいいと思います。

アイデアと予算のバランスを保ちつつ、ぜひ利活用できる方法が見つかりますことを願っています。

 

 

 

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投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

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