『ワークスペースは何のためにあるの?』部屋別の実例5タイプ
ワークスペースはほしいけれど、「どんなものがいいのだろう質問」が増加中なこの頃。こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。
今日は、『ワークスペース(カウンター、机)』のお話をまとめました。わたしが暮らし提案する際は、以下5タイプのいずれかが多いです。
①リビング脇で[パソコン置きや子どもの勉強机かわり]になるもの。
②ダイニングテーブル付近にある[食事の補助テーブルのかわり]になるもの。
③キッチン背面にある[キッチン作業台かわり]になるもの。
④家事室にある[収納棚やメモを書き留める机]になるもの。
⑤和室、書斎、寝室にある[PC置きや持ち帰りしごと机]になるもの。
『なんのため?』が具体的であるほど「物置化しにくい」ので、ぜひ計画される際の参考になれば嬉しいです。リフォームされる際も参考になるので、よろしければ記事の続きも読んでいただければと思います。
Contents
事例その①:リビング脇で[パソコン置きや子どもの勉強机かわり]になるもの。
リビング脇だけではないですが、やはり物置にならないように配慮が必要ですね。
ちなみに奥行きを[40cm]で計画すると、勉強机にもなりやすいです。
ノートパソコンも広げやすいのですが、セットで使われるプリンター給紙部分が上側にあると、+αの奥行きが必要な場合があります。
事例その②:ダイニングテーブル付近にある[食事の補助テーブルのかわり]になるもの。
食事の補助と聞いてもピンとこないかもしれません。例えば、お鍋料理を想像してみてください。
追加する具材や調味料、お皿や鍋蓋など、ちょっとどこかに置きたい時、ありませんか?
そんなときにも便利ですよね。
ちなみに、カウンター高さを70cm前後に計画すると、ちょい書きスペースになります。
ふだんは、ダイニングチェアをぐるりと回して使えるスグレモノですね。
事例その③:キッチン背面にある[キッチン作業台かわり]になるもの。
最近、キッチン背面収納が[腰高さまでのもの]を選ばれる傾向があります。
あまった上部のデッドスペースはどうするのかというと、[オープンな棚板]を造作するといった方が多いですね。魅せる収納といった感じでしょうか。
家電をおくだけではなくて、キッチンでの[ながら作業]をアシストしてくれるのが、この場所にワークスペースを計画するメリット。
写真にある、ながーーーーーーいワークカウンターは、[約2m50cm]あります。
家電置きとパソコン置きを併用するため、奥行きは[40cm]で計画していますが、最新家電は奥行きが40cm以上のものも続々発売されています。計画の際は、持ち物との相性も大切です。
※ただし、奥行きがありすぎると、キッチンやダイニングテーブルとの間隔が狭くなることもあるので要注意。
事例その④:家事室にある[収納棚やメモを書き留める机]になるもの。
わたしはよく、[可動棚]を収納や造作計画に盛り込みます。
固定棚にすると重たいものでも安心して置けるメリットはありますが、固定してしまうと、住みながら用途を変更したいときになかなか自由がききにくいデメリットもあります。
ですので、どうしても難しい場所以外は、比較的[可動棚]を採用しています。
棚というのは面白くて。高さ[70cm]に棚を設置して足元をガランと空けてあげると、カウンターになります。
一方で、高さ[30~40cm]きざみ、奥行きも[30~40cm]で棚を設置すると、カゴや収納ケースを効率よく入れやすくなります。
事例その⑤:和室、書斎、寝室にある[PC置きや持ち帰りしごと机]になるもの。
和室や書斎、寝室脇にちょっとだけカウンターを… というリクエストも多いですね。
この場合も、「なんのために使うカウンターなのか」が明確であれば、より使いやすい計画ができます。
[和室]であれば、正座して勉強するために使うのか、あぐらをかきながら本を読むのか。
[書斎や寝室]であれば、その場所でパソコンを使うのは趣味なのか仕事なのか…など。
具体的であるほど、その後「物置化」しないですよね。ただ、なかなかイメージがわかない方は無理に最初からワークカウンターを作ろうとせず、生活しながら本当に必要かを見極めてから作ってもいいと思います。
具体的な事例5タイプ、いかがでしたでしょうか??
なにか、少しでも参考になれば幸いです。
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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