トイレの打ち合わせの時に確認したいこと【5つの質問に回答】
トイレって奥が深いなと思う、わたしあずです。
こんにちは! ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。
今日は、注文住宅をお手伝いするわたしが『トイレについて』
特に設計で意識していることをまとめてみました~!
新築でもリフォームでも、トイレ計画を考えるときに参考となれば幸いです。
Contents
トイレは、何を優先するのか?
①価格重視か、②お掃除機能重視か、③付加価値重視か、④デザイン重視か。
この点を、頭の片隅に置いて読み進めていただければ嬉しいです。
今回は、質問形式でまとめてみました~!
【質問1】階段下トイレについて
【質問2】トイレ窓の有無について
【質問3】タンク付きかタンクレスかについて
【質問4】タイルを貼ることについて
【質問5】トイレ収納について
【質問1】階段下にトイレって、どうですか?
狭小土地の場合や、4LDKなど部屋数が多い場合。
また、間取りにこだわりがある場合に、選択肢として『階段下』を『トイレ空間』にすることもあります。
階段下を有効に使いたい場合、階段の上がり方にもよりますが、
『140cm以上』の所に階段部材が計画されるように配慮したいものです。
また、ご家族の身長が170cmを超える場合、圧迫感を感じることもあるので、事前のシミュレーションは大切ですね。
【質問2】トイレに窓っているんですか?
私は今年、この質問をたくさんいただきました。「そもそも今住んでいる賃貸住宅にのトイレには窓がない」など…背景があった上で意見してくださる方が多い印象です。
結果的には、良し悪しあります。理由をまとめてみました。
✓メリット:窓がないとなると、ガラスによる熱の影響を受けない。初期の建築コストダウンにもなる。窓まわりの掃除がなくなる。
✓デメリット:どれだけ天気の良い日であっても、自然光がのぞめないので、照明をつけてトイレ利用することが前提となる。(消し忘れ防止のため、センサー対応する方もいる)
日中であっても、ほの暗さがあるので、照明は重要◎
【質問3】タンク付きか、タンクレスか、悩みます。
この質問も、年齢問わず多い印象です。こちらもメリットデメリットがあるので各特徴を共有しますね!
①タンク付きトイレ(分離型)
✓タンクつきトイレ(分離型)のメリット:故障した場合、部分的な交換がしやすい。手洗い器を内蔵できる。
✓タンクつきトイレ(分離型)のデメリット:タンクと便器の間のお掃除に…少々のしづらさがある。タンクレスよりは、見た目の良さに劣ってしまう
②タンク付きトイレ(一体型)
✓タンク付きトイレ(一体型)のメリット:一体型というだけあって、掃除がしやすい。分離型よりもタンクレスに近いデザイン。手洗い器を内蔵できる。
✓タンク付きトイレ(一体型)のデメリット:故障した場合、分離型トイレよりも部分的な交換はしづらい
③タンクレストイレ
タンク付きかタンクレスか悩む方は多い(写真はタンクレス)
✓タンクレストイレのメリット:すっきりした外形のため、掃除がラク。
✓タンクレストイレのデメリット:故障した場合、原則、部分的な交換ができない。構成上、手洗いが別途必要となる。タンクレスはトイレ市場においては高価。
【質問4】水はね対策で、タイルを貼るのはどうですか?
トイレという空間…特に手洗い器付近は、水はねします。 時には、清掃性の優位性を考えて『タイル』を貼りたいという希望をされるかたもいます。
そういう前提がありつつも、私たちはご指定がなければ、『ハイバックガード』がついている手洗い器を推奨しています。
小さなお子さんが使うことも考えれば、気休めといわれるかもしれませんが、それでもこの配慮は続けていきたい思いです。
もちろん、お好きな手洗い器を採用したい場合に「水はねが怖いな…」とお思いの方は、タイルを施工したり、メラミン化粧板などを使うこともあります。
コストとも比較しながら、慎重に検討したいポイントですね!
【質問5】トイレに収納スペースを作る時、どんな方法がありますか?
狭小スペースの「トイレ」にペーパー類や洗剤類の収納をしたい場合、便利なアイテムがありますが、造作収納をすることも方法論ですね。4事例を共有します。
引戸や扉、階段など傾斜天井にじゃまされる時、あえて高い位置に造作棚を施工することもあります。 戸の上に棚を施工となると、床から2m近い高さになるたため、手が届くか確認必須です…!(汗)
※推奨としては、身長160cm以上のご夫婦に…
窓下や便器うしろなどの『デッドスペース』を活用することもできますね!
とはいえ、少々手を伸ばす必要があるので、シミュレーション必須です。
もちろん、『がっつりと収納スペースをつくる』ことができるのであれば、これもまた理想的ですよね◎
内壁をくりぬき『ニッチ』を作ることもできそうですね! ※外壁面は断熱欠損にあるため、原則施工NGにしています。
いかがでしょうか。まだまだ伝えたい『トイレの確認事項』って盛りだくさんにあるのですが。。
最近、お施主さま方に聞かれた質問を中心にまとめてみました~!
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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