令和時代は、子ども部屋の存在が進化している
子ども部屋が変化していることをまとめておきたい、わたしあずです。
こんにちは! ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。
ここ10年で、子どもをとりまく時代の変化を如実に感じます。
今日はそんなお話です。
Contents
子どもをとりまく「家づくり」の変化
- 「出産前家づくり」という考え方が急増
- 子どもの人数や性別、年齢差が「未確定状態」での家づくりが定番化
- 必要部屋数が決めきれず、「将来間仕切り」のワンルームスタイルが急増
- 1階室内物干しの需要に伴い、1階にファミリークローゼット計画が増
- 1階ファミリークローゼットには、衣類の大部分を収納する人たちも◎
- 子ども室の収納は、1帖以下の広さに縮小
- 居場所確保スペースとして【4.5帖子ども室】が定番化
- ベランダやバルコニーを計画しない事例の増加
- 書斎の利用が「家族全員対象」となってきた
子どもをとりまく「学習環境」の変化
- 自宅授業・家庭教師などのオンライン教育の発達
- 年齢を問わず、タブレット利用が定着
- 学習スペースは、子ども室だけではなく分散化
- 学習空間例:リビング・ダイニング・書斎・和室
- 学生卒業後も、実家を拠点に生活(※最近までの私)
結婚する年齢、家を建てる年齢
ほんの20年前は、退職金で自邸を建てられる方や、小学生の子どもさんを持つご家族が家を建てることが 時代的にも多かったです。 それもそのはずで。
住宅ローンの金利も高ければ、返済期間も今と違って短期間(例えば20年)だったので、20代の新婚さんにとって自邸を建てることは 「夢のまた夢」の存在。
とはいえ、いざ住宅ローンを借りられる適齢期になり、家を建てる30代になると… 家族構成や子どもの年齢差も明確だったりするもので。 マイホームの計画が立てやすいメリットですよね。 また、現代よりも早婚だったので、30代で子どもさん3人いらっしゃるなんてことも よくある事例でした。
だからこそ、これからまもなく中高生になる子どもの自立や生活環境を大切に思うご両親にとって、『ばっちり壁をつくって子ども部屋を仕切ってしまう』というのは、ある意味自然の流れとも言えますよね。
令和時代も晩婚化(私も30代婚)
30・40代になり「いよいよ結婚だ!」「さぁ家を建てよう!」と
覚悟が決まったとしても、家族構成がまだまだ分からないままに家づくりをされることになるご家族に 私はたくさん出会ってきました。
また、ご両親の介護が始まるご家族がいらっしゃることも 同時に理解しています。 だからこそ、『間取りは柔軟であること』が求められていることを痛感します。
間仕切りひとつ例にしても
将来、3人部屋を希望される方は、こちらの事例も興味深くご覧になられます。
将来、どのように使うか。デッドスペースにしない方法として『可動間仕切り』という選択もあります。
建具から音漏れしますが、プライバシーは緩やかに作れる(;;)
- 片方は子ども2人部屋、片方は集中モード部屋
- 片方は子ども2人部屋、片方はオンライン視聴部屋(要イヤフォン)
- 年齢差や性別、個性に応じては、完全に引戸を使わない選択肢もアリ
などなど。5帖程度ずつあれば、使い方の範囲は広がりますよね。
とはいえ、オンライン教育の場合は、発言を求められるなどの必要性があれば、やはり小さくても個室化が望ましい家族もいます。
アイデアと予算、間取り構造バランスを保ちつつ、ぜひ利活用できる方法が見つかりますことを願っています。
補足 世の中の「子ども部屋」への需要
具体的に、Instagramのフォロワーさんが教えてくださいました!
参考になるので、ぜひ読んでみてください( *´艸`)
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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