工務店の探し方。その前に…優先順位の整理が大切なおはなし。
工務店探しについて相談をいただいた、私あずです。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。
今日は工務店が数多くあって混乱気味だと言われていた方から質問をいただいたので答えてみます。
Contents
【質問】工務店探しについて教えてほしいのですが…
要約すると…
◉現在兵庫県小野市在住
◉間取りの自由度という面で、工務店に惹かれている
◉とはいえ、その数が多くて、判断しきれない
ということでしょうか。さて、答えてゆきましょー!
前提条件として、[工務店探し]の前に、次の5つを確認
- 総額予算を、どうやって誰と決めたいか
- 土地探しを、どうやって誰と行いたいか
- いつまでに、引っ越しを行いたいか
- 誰と暮らす家にしたいか
- 何を優先順位に高く設定したいか
細かく言えばきりがないのですが、ざっと気になるのはこんな感じでしょうか。具体的にイメージがわかないこともあるかもしれないのですが、要点はこんな感じです。
下記に1つずつ、まとめてみました。
1.総額予算を、どうやって誰と決めたいか
毎月の支出に関連してくるので、ここはシビアに考えたくなりますよね。 家づくりは、資金計画が成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。
融資される金融機関へ真っ先に出向いて[資金計画]をされようとする方もいます。でもできれば、金融機関だけの判断ではなくて、家を建てる工務店の見解も重要だと…わたしはよく相談会でお伝えしています。
返済計画上、返済開始20年経過あたりが学資金がかさみ、返済開始25~30年経過あたりが家のメンテナンス支出がかさむ背景もあります。 ご年齢や家族計画に配慮して[工務店側からオススメする資金計画]という視点もあります。
総額予算決めの際も、(家を建てたあともおつきあいの続く)工務店が味方になれれば、強みだともいえますよね。
2.土地探しを、どうやって誰と行いたいか
インターネットが普及した今、[じぶん自身で土地探し]をされる方もいます。 また、手あたり次第、不動産店の会員登録を行って資料請求される方もいます。 もちろんどちらもまちがってはいません。
一方で、じぶんたちにとっての『家づくりの味方』を早々から見つける方もいらっしゃいます。 どういう意味かというと、『家を建ててほしい会社の営業や設計担当と二人三脚で、土地探しを行う』ということを意味します。
前者と後者で比較すると、わたしは後者派であり、オススメしています。 餅は餅屋とはよくたとえ話にありますが、不動産店さんでは家を建てたその後の暮らしのことまで描いてはくれません。。切ないですが事実ですよね。(稀にいらっしゃるかもですが。。)
『いいな』とちらつく土地があるようであれば、家を建てる前提で家づくりの味方(例えばわたしとか←照)も同時に声をかけておき、土地購入前に設計的考察をしてもらうのも無難ですよね。
3.いつまでに、引っ越しを行いたいか
続いては、スケジュールのおはなし。わたしの場合、ひまわり工房の打合せ期間~工事期間を合わせると、出会ってからお家の引渡しまで約10カ月~1年であることが多いです。
これは、土地がスムーズに決まった事例であって。 例えばこんな事例は期間が1年を超えることもあります。例えば
- 土地探しに時間をかけたい方
- 建築会社という パートナー探しに時間をかけたい方
- 休日返上で働いていて、家のこと考える時間がとれない方
- 両親の土地など、司法書士に合筆や分筆を依頼すべき時
- 出産前後で、一時的に打合せをストップしたい方
- 金融機関での事前審査に引っかかる時
- 直系家族の不幸など、空気をよむべき時
- 受験年や、大手術があるなど一大事の時
- 夫婦の心がすれ違い状態の…時。。汗)
- こだわりの極みな家を建てたいが結果、打ち合わせ時間が過度に必要な時
- 店舗併用住宅を計画される時
- 地盤改良が発生した時
- 天災や台風、長雨などがあった時
- 地域独特のルールで、祭りの時期は建築をストップさせられる時
ほかにもあるけれども、まずはこんな感じです!汗)
結局のところ、『いつまでに引っ越しを行いたいか』という【期限的ゴールを決める】とスムーズに動きだしやすいです。 というか、営業や設計さんがスケジュールを組みやすくなります。 突如起こるご家族のアレコレごとは、こちらも柔軟に対応していくことに努めています~!
4.誰と暮らす家にしたいか
これも意外と大切で。いろんな家族のカタチがあるものです。たとえば…
- 単世帯(1家族完結型)の家づくり
- 二世帯や三世帯の家づくり
- 1.5世帯(未婚の娘息子も同居)の家づくり
- いつか同居するかもしれない…を察した家づくり
- 敷地内同居(隣どうしに)で別棟の家づくり
- 両親が全額出資する、両親先導の家づくり
- 愛犬や愛猫を多頭飼いする家づくり
- いつかのパートナーを見据えた家づくり
- 売却前提(仕事現役時代だけのための)の投資系家づくり
- 開業後、お客さんが使う前提の 家兼店舗づくり
- 息子夫婦にプレゼントしてあげたい 家づくり
まだまだあるけれども、本当に主人公はいろいろです。常識を覆される家族のカタチに、わたしもたくさんであってきました。 おじさん(定年間際)と姪っ子のための二人暮らしなどもありました。 「なんでそういう暮らしをされているのですか?」というのは一番デリカシーのない質問であって。 ヒアリングをさせていただく際に、角が立たないとうに慎重に わたしも傾聴しています。
結局のところ、一緒に暮らし主人公が多ければ多いほど、意見の数も多くなり、足並みをそろえるための時間も必要です。 家族内でのもめごとが起こらないように、家づくり草創期に ご家族に『誰と暮らす家にするのか』の意思を伝えておくのもオススメです。
5.何を優先順位高く設定した家にするのか
- 月々の支出を、死守する家
- 第三者評価に比重を置く家
- 省エネに比重を置く家
- 高断熱や高気密に比重を置く家
- 換気計画をコントールしやすい家
- 耐震対策に比重を置く家
- 火災対策に比重を置く家
- メンテナンスの言いやすさに比重を置く家
- 設計・デザイン力に比重を置く家
- 動線計画や間取りに比重を置く家
- 会社のブランド力に比重を置く家
- 個人のブランド力に比重を置く家
- 地域での信頼感に比重を置く家
などなど、めちゃくちゃありますよね。まだまだありますが。汗) 家族には家族の優先順位があるんですよね。 この優先順位をつけておくと、ここから先も、パートナーを探していきやすいと わたしは考えています。
パートナーを探す方法はいくらでもある。
- インターネットで検索する
- Instagramで検索する
- 専門雑誌を買ってみる
- 建築屋さんの見学会に行ってみる
- 友人知人・職場の同僚や上司に聴く
- 家族や親せきに聴く
- 職場でお客さんや患者さんなどに聴く
などなど。関係性があるところにヒントが隠されているものですよね。
ちょうど、取材いただいた内容が公開となったので、こちらのもペタリと。
ショールームや見学会に行くことも、『空間体験』としてはもちろんアリだとおもいます。 でも同時に、いつまでには引っ越したいねという『時間的ゴール』も決めて動いてみると 家づくりにメリハリがでてきますよね!
そして何よりもわたしが大切にしていただきたいのは、『ひととの出会い』。 どんな価値観や人間性の営業さんで設計さんで。 これは、相談会や見学会などで 何回か話してみないことにはわからないかもしれませんが、わたしはこの時間をもっとも大切に観き分ける時間としていただきたいなと思っています。
さいご決めるのは、営業さんの手腕ではなく、じぶんたち自身。
どんな理由であれ、じぶんたち家族がOKであれば、それは正解だということ。
悩まれていたら、ぜひまずは無料相談会にてご相談くださいね( *´艸`)
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中
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