小屋裏ってあったほうがいいのですか?(答えます)

小屋裏(ロフト)について考察したい、わたしあずです。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。 『小屋裏』は憧れる方も多いですよね。 一方で、課題点もあるので、今日はそのあたりを 実例交えてお話します。

 

 

小屋裏とは、そもそも何のためにあるのか?

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小屋裏収納

小屋裏とは、別名『屋根裏』『ロフト』ともいいますよね。 収納や機械室として使う用途が主なところでしょうか。 高さ制限もあり、小屋裏は『高さ140cm以下』とされています。この高さを超えると3階扱いになったり、構造計算も複雑になったりしますね。 まずはメリットから並べてみます。

 

[小屋裏]メリット

⚫︎2階上部の余剰スペースを有効利用できる

⚫︎ものが増えやすく捨てられない方にも似合いやすい。のかも。

⚫︎ものが置けるというだけで、人によっては心の余裕が生まれる。

⚫︎うまくDIYすると、秘密基地のような空間を作ることもできる。

⚫︎固定階段にすると、煙突効果と言って、風が下から上に流れて行きやすい。冬場は暖かくなりやすい。

⚫︎個室にロフトを作ると、これもまた余剰空間を有効に豊かに使うことができる。

 

小屋裏階段
小屋裏階段

[小屋裏]課題点デメリット

⚫︎小屋裏(屋根裏)をという言葉だけに、小屋組構造体を活かした(屋根構造体を活かした)形状の空間になる。なので、ゆるい傾斜屋根だと、あまり小屋裏空間は生まれない

●余った空間を使うだけだから「お値段そのままでは?」と思われがちですが、小屋裏部分の『特に柱・床に関わる施工手間』を考えると、決して費用はお安くはないです。涙

⚫︎お掃除も決して、簡単ではない。涙)
掃除機を毎回持ち上げて掃除することになります。お掃除が難しいので、配慮が必要。exコードレス掃除機で掃除するとか。

⚫︎開放感を希望される方は、2階から続く『固定階段』にされますが、一般的に空調管理が重要になる。温かい空気が上層へあがり、冷たい空気は下層へおりるのが一般論。 ※全館空調(第一種換気)を採用した場合のぞく

⚫︎あくまで小屋裏は居室ではない。なので、過剰な作りこみ(エアコンやTVを配線するなど)はご法度行為を知っておきましょね。。

⚫︎高さが低い(140cm以下)空間なので、照明距離は近く感じがち。まぁあくまで居室ではないので、、、ね。。。

⚫︎小屋裏収納ではなく、1階や2階の床延長に『ファミリークローゼット』や『納戸』を計画したほうが日常的に使いやすいのはたしか。

●小屋裏へもちあがったモノは永久に取り出されないまま末路を迎えることも…。

 

 

[小屋裏]グレーポイント

●構造用合板のままだと足のうらをケガするなど、そういう配慮のもとで(クッション的な意味で)、施主自らが動かせるカーペットを敷くのはアリ…かな。

●DIYで棚を作って、小屋裏の収納力を向上させるのはアリ…かな。

●手元の明り取りとして簡易な照明を計画するのはアリ…かな。

 

 

 

小屋裏は、なくても過ごせるけれども。

小屋裏収納 スキップフロア
小屋裏収納
スキップフロア

『小屋裏』を採用されるか悩まれる方も多くいます。 しかしながら、ここ最近は、(前述したように)1階や2階の延長にファミリークロークを計画される方も多くいます。 なので、小屋裏を計画される軒数は少なくなってきているのを実感しています。

とはいえ、「小屋裏をつくることは可能」なので、暮らしを豊かにする装置のようなものだととらえていただくのがよさそうです。

 

 

 

大切なこと、おまとめ

①モノが増えてて、捨てられない人には心のよりどころかも。

②小屋裏には高さ制限がある。(140cm以下)

③初期費用と清掃にカクゴが必要。。

④デメリットももちろん多いので、計画は慎重に。

⑤そもそも1階や2階のフロア延長に収納スペースがあるほうが、圧倒的に日常使いはしやすいのはたしか◎

小屋裏があることで心に余裕がもてるのであれば、小屋裏は最大限の効果を発揮してくれることでしょうね◎

 

 

 

小屋裏のある『三角屋根のおうち』 オープンハウスします

◆日時:2019年6月1日(土)、6月2日(日)
午前10:00~午後4:00(完全予約制)

◆会場:赤穂市三樋(みつひ)町15 付近

◆完全予約制です
☛「6月の見学会の予約をしたいのですが…とお電話ください。」
tel:0791-22-4771
(☎ スマホの方はタッチするとつながります)

 

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以上の方には、ぜひ一度体感いただきたい…見学会です!

2019.6月オープンハウス
2019.6月オープンハウス

 

 

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投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
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