家の値引きにはリスクがともなう。その理由を私なりに考察してみた。

値引きの考え方について、改めてお伝えしたい、わたしあずです。こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。《プロフィールはこちら》

 

家づくりには予算がある

お金

予算のない家づくりなどありませんよね。だれしも上限が決まっているわけで。2000万円のお家なのか、2500万円のお家なのか、3000万円のお家なのか。 思い描く家がいくらくらいなのか、なかなか想像つかないものだと思います。

ヒアリングをさせていただいても、必ずしも予算通りにいくことは少なく、誰しもが『何かしら譲歩しながら』身の丈にあう家を検討していくものなんだと思います。

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家の値引きって、実際にあるのか?

わたしたちと 頻繁に取引のあるメーカーや業者さんであれば、(ふだんから信頼があるということで)定価から一定値引きをしてくれることもあります。

【1】値引きの望みがあるもの=既製品メインの工事

例:

  • キッチン・お風呂・トイレ・洗面台といった住宅設備機器工事
  • 床材・外壁材・屋根材・断熱材といった表面積の大きい材料工事
  • 壁紙や窓(同じ品番を多用するなど)工事

上記のものは、当初からお値引きに反映していますね。

 

 

【2】値引きがほぼ望めないもの=手間でできる工事

例:

  • 左官(塗り壁やコンクリート)工事
  • 大工(造作)工事
  • 水道や電気工事
  • お庭(特に植栽)工事

上記のものは、職人さんの手(=人件費)でほぼほぼ成り立っているものなので、値切る行為というのは 人件費を値切るほかないということになるんですよね。泣) 人件費を値切ることは…いかんですねー。。

※もちろん【1】も人件費はかかっているのですが、現場での工事期間は【1】のほうが短いので、人件費は安価になる傾向ですね。

 

 

注文住宅の値引きは、人件費を削るに近い行為

注文住宅というのは、毎回どの現場でも同じお品物を仕入れる というわけにいかないので(施主さんの嗜好も様々)、どうしてもオーダーに近い注文形式になるのも事実。 よって、注文住宅の場合の値引きには難易度があり、やるとしても人件費を削ることに近い行為 なのです。。

安かろう悪かろう… とは言い切れないですが。やっぱり人件費を削るということは、あまり『良い仕事のパフォーマンスができない』ので、考えもの。

「なんで注文住宅が この値段で建てられるの?!」とお思いの時は、上記【1】or【2】のどちらの値引きが反映されているのか、 ズバリ担当者に聞いてみてもいいかもです◎

 

 

 

今契約すると100万の値引きします?

値引きイメージ
値引きイメージ
  • 他社では100万円、200万円の値引きがある…
  • ひまわりさんではいくら値引きしてくれるの?

こういうお声もたまにお聞きします。 とはいえ正直… ひまわり工房では最初から諸々の値引き後金額を提示しているので、50万円や100万円や200万円といった大きな金額を値引くことはできないのです。

他社さんでは、値引きパフォーマンスをすることもあるそうですが。そのぶんが最初のお見積りに乗っかっていることもしばしば。。汗) 値引きという行為は、何かのリスクを伴うこともあるので、そういう背景もご理解いただければ幸いだなと。

とはいえ、こちらの無理を言ってお願いすること(例:オープンハウスへのご協力とか)もあります。 そんなときは、感謝の気持ちを お金ではなくお品ものにしてプレゼントしています。(なんのプレゼントかは…契約時までの秘密♡笑)

 

 

ひとは、『一度きり』ということには慎重になるものです。

(たとえはアレですが)たとえば、一度きりの結婚式。一度きりのお葬式。

住宅建築とはもちろん価格の意味合いは異なるにせよ、一度きりにちがいない。 この一度きりを『値切れるものかどうか』 ふとわたしも考えてみました。…結果、少し背筋が寒くなりました。汗)

東姉妹
東姉妹

一度きりを、数字だけで判断するのはちょっと待ってもらって。せっかくの一度きりには、じぶんたちが後悔の残らない人やものを選択をしていきたいですね。

出来るかぎり、希望に近づけられるようにわたしも努めたいですね(*‘∀‘)!

さいごにええと、、、わたしの人件費はわりかし低く コスパは良いと自負しています。笑)

 

 

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投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

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■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
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