子供部屋という『自室』をもたない考え方のメリットデメリット
学生寮のような家が理想なんです!と言われてびっくりしたことのある私、あずです。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。今日は、instagramでいただいた質問に答えてみたブログです。
Contents
Q.子ども部屋ではそもそも どういうことをするんだっけ…?
- 身支度(着替え)をする
- 物と空間の管理(整理収納)能力を養う
- 遊ぶ(兄弟?友達?一人?)
- 清掃能力を養う
- 学習する
- 物思いにふける
- 趣味をもってみる
- 寝る
はい。子どもの年齢による使用感の差はあれども、どれも当てはまることではないでしょうか?? 近頃は、子どもが生まれる前から建築計画をされるご夫婦が多いので、子どもの人数は、何人になるか想定つきにくいですが、概ね2~3人の子どもが過ごせる空間を望まれることが多いですね。
最近、『リビング学習』が流行っているけど、どうなの?
子どもが誕生する前や、未就学児の段階で建築されるご家族が多いいま。『リビングにワークスペースを作ってください』とリクエストされることも多いです。ここでいう『ワークスペース』とは、自宅学習したり、PCを広げたり、作業するためのテーブルのことを意味しています。
👇詳しくは、以前書いたこちらのブログを参考にしてみてくださいね。
https://azumasaori.com/himawarikobo/archives/4202
ここで考えたいのは、『子供たちは何歳(何年生)までリビング学習するのかしら?』ということ。中学の定期試験を機に、個室学習に切り替わる場合もあれば、高校受験や大学受験の頃に個室を求める子供もいますよね。一方で、大学受験までリビング学習スタイルという子どももいると聞きます。さらには、『ワークスペースを造作せず、既製品の学習机をリビングに設置したい』という方もいました。リビング学習の在り方は、実にさまざまです。
実際に出会った、あるお客さん宅のスタイルとは。
『まるで学生寮のような、小さな子ども部屋にしたい!
それとは別に、小さなセカンドリビングも作りたい!』
そうリクエストいただきました。
1階にはもちろんリビング。それとは別に2階には、セカンドリビングを約7帖計画しました。
子供室というよりは、『子ども用個室』を4,5帖と3,0帖をそれぞれ計画。ちなみに寝室は4,5帖。
この家庭の子供ちゃんの場合、勉強は2階のセカンドリビングでしたり、個室にこもったりとさまざまだそうです。個室はやっぱり手狭なので、セカンドリビングでお友達をおもてなしすることが多いそうです。『個人のテリトリー(居場所)』は最低限+αの面積があれば、あとは子どもは自由に創意工夫して空間を利用するよということを教えていただきました。
メリット、そしてデメリットとは。
メリットは、子供が独立した後は、夫婦のクローゼットや趣味部屋にしやすいということ。また、個室が小さいということは、延べ床面積も小さくなる傾向があるので、建築コストを落とすことにもつながりますね。個室にこもりにくいという特徴もありますね。
デメリット(課題点)を挙げるならば、自室がない(あるいは小さい)ということが、子ども自身のストレスにならないかどうか。生活音や照明などの配慮はどうするのか。カーテンやロールスクリーンでの仕切りがあるだけでも空間にテリトリー(居場所)ができるので、子どもなりにはほっとできる空間が生まれますよね。また、生活用品の収納スペースがどこにあるべきかが悩ましいこと。衣類の収納計画は、手狭であっても各個室で完結させてあげるほうが、年頃になった時に気を揉まないでしょうね。
親が用意した空間。快適かどうかは子どもが決める。
結局のところ、『リビング学習がいいよ』と言っても、『ワークスペースがいいよ』と言っても、『個室で集中したほうがいいよ』と言っても、快適かどうかを決めるのは子どもちゃん自身。 なので、学習空間や遊び空間をどれだけ意図的に考えても、意図通りいかないこともあります。
大切なのは、子どもの快適感にあわせて柔軟に対応できるように、年齢が小さいうちは意図的に空間を作りきらないことも 快適感につながるヒントなのかもしれませんね!
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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