こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。《プロフィールはこちら》
こんな質問がありました。
(以下質問者 Sさん)
いきなりのDMですみません。家の購入で建売住宅を検討しているのですが、注意点があれば教えていただきたいです。
ふむふむ。建売住宅で検討中なのですね。
わたしにとって前提として大事なのは… わたし東は建売住宅を手掛けていないので、『もしもわたしが建売住宅を買うなら・売るなら…』を仮定して答えてみたいと思います。そして、おまけとして注文住宅とのちがいも添えてみました。
それでは、答えていきましょう!
『建売住宅』とは
土地と建物がセットになって販売されている住宅のことです。 すでに完成している状態の住宅であって、隣近所と合わせて一斉に販売されることが多いですね。 田舎だとなじみがあまりない方もいますが、土地代が高いエリアや都会では、検討されることもありますね。
『建売住宅』のメリット3つ。
①金額面で安価な場合が多い。
[土地+建物]を合算した金額が 注文住宅を建てるよりも安価であることが多いですね。 理由としては、大きな土地を小面積でたくさん区切ることで、より1軒あたりの土地代が安くなるから。
例:
✔ 全500坪の土地を 50坪ずつで区割りすると、10軒分販売できる
✔ 全500坪の土地を 60坪ずつで区割りすると、8軒分販売できる
※上の仮説には、道路などの共有面積は含みません
また、建売住宅会社は、住宅を大量生産するので、注文住宅よりも1棟あたりの建築コストがかかりにくいですね。
②立地面
建売住宅を販売するエリアは、比較的利便性がよかったりします。 一斉に販売する建物を、できるかぎり短期完売させることが 建売業者さんの努めだったりもします。
そういう理由もあり、『より立地が良い場所』で販売をするのかなと わたしは推測します。
③時間がかかりにくい。
購入したいなと思ってから、購入するまで時間がかかりにくいのも特徴です。 注文住宅とちがって『設計や施工の施主打ち合わせが(ほぼ)不要』なので(住宅販売会社の規格で建てるから)、家に執着がない方や 転勤族の方など、住居を早く手に入れたい方も建売住宅を購入する傾向ですね。
『建売住宅』のデメリット(留意したいこと)3つ。
①間取りの変更は難解…かも。
建売住宅は、より万人受けするような間取りを重視する傾向。また、より安価に仕上げる建築工法を採用していることもありますね。
例を挙げると、枠組壁工法の一部(通称「ツーバイフォー」ともいいます)は、壁位置の変更が難しいことが多く、将来、リフォームの可能性がある場合は留意が必要です。
②設備などが基本的に選べない
建売住宅では、より安価に仕上げるために、設備品(例:キッチン・風呂・トイレ・手洗い)は規格をであることが多いですね。 また、それらが納まりやすいような間取りや設備計画を標準仕様としていますね。
そのため、設備を変更したり追加しようと思うと、思わぬ問題が出てくるかもしれません。。要望が叶うかはダメ元でも早めに確認すべきなのでしょうね。。
③隠ぺいされる部分の工事が不安
完成品を購入するのが建売住宅。そのため、どんな職人さんがどんな工事をしているのかがわからないのも事実ですよね。モデルハウスで構造見学会をやっていたりもしますが、自宅でどうなのかは、モデルではわからないものです…。
うーむ、契約or本申込などを交わしてから着工する建売住宅会社さんもあるそうです。こればかりは留意する方法が見当たりません。。泣)
建売住宅が似合うひととは。
ココまでお話してきて、改めておもったことをポロリしますと… 建売住宅が似合うひとはこんな人が当てはまるのかなとか。
- 家に執着がなく、安価に戸建てを手に入れたい。
- 転勤族。次の住居を早く手に入れたい。ただし戸建て希望。
- 土地の立地が最優先。
- 子どもが成人するまでの家 だと考える人。
自分の常識は、他人の非常識。
他人の常識は、自分の非常識。
建売住宅を一生懸命セルフリノベしたり、模様替えをしたりして家じかんを楽しんでいるひとも多く見かけます。 わたしは建売住宅を悪だとは思っていません。 むしろ、この仕事をしていなかったら、わたしももしかして建売住宅を購入していたかもしれません。
でもね。万人ウケを重要視された建売住宅(商品)は、自分の常識と必ずしも一致はしない(不便なこともある)だろうということは、肝に銘じて購入していると思います。
世の中には、「万人ウケのほうが落ち着く」というひともいるなかで、なぜ注文住宅をえらぶ人がいるのだろう。 それはやっぱり、他人の常識に合わせて長く暮らしていくじぶんよりも、『じぶんの常識も忘れずに大切にしたい』という想いがあふれる方が注文住宅を選んでいくのだろうと
わたしは色んな家族と出会っていつもそう感じています。
わたしは建売住宅はやりませんが、『家事動線がラクでにやにやしてしまう、他人にはわからないじぶんだけがわかる喜びあふれる家(おしゃれ付)』でしたら、ご相談に応じますのでどうぞ~!
2018年は8月15日までお盆休みさせていただきます~!
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