ある住宅営業マンさんに言われたことが本当なのかなと思い、気になっています。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。今日は、溜まってきている『暮らしづくり相談』についてお答えしていきます。
Contents
県外の方から、こんな質問をいただきました。
※HMとは: ハウスメーカー(orホームメーカー)をこういうふうに言う人も多いですね。
☟要約します☟
(ご質問内容☞)ただ今、マイホームを建てるために建築会社をどうするか依頼先に頭を悩ませています。 そこで、ある住宅営業マンさんに言われたことが本当なのかなと思い、気になっています。
「(営業マンさん)今お金をかけてしっかりした家を建てて生涯住むのか。工務店でそこそこの値段をかけて30年後にもう一度家を新たに家を建て直すのか。」と言われました。
工務店で家を建てた場合、いろいろ補修箇所がでてくるのでしょうか? それとも どこで建てても似たようなものですか?
なるほど~~~!ほほう!ふむふむ。 できる限り冷静に、じぶんなりの回答でまとめてみますね~! というわけで、答えていきましょう…!
大切な前置きから、すこしだけ
じつはInstagramやわたしのブログ経由では、こういった類似質問も多くいただきます。 一方で、読むたびに、なにかこう…超えられない壁があることも感じるのです。
『比較ってなんなんだろう…』 って。
情報社会の中で、情報を多く収集できることは賢明かもしれません。正当な価格がどれほどか気になるお気持ちも十分よくわかります。
一方で、比較される側にいるわたしにとっては、いつもこの壁と葛藤しています。 日本の住宅業界のあくしき風習というか暗黙の了解で、『2社ほど見積もり比較するの一般説』みたいなところがあります。特に雑誌やテレビ、メディアを中心にこのように言われていて、どうしても人間なので気を揉みます。
まちがってはいないんです。だけど、
『比較はそもそも 絶対にしなきゃいけないわけではないんだけどな。。でも不慣れな買い物だから何が正当かを見極めたいきもちもわかるしな。。』 とわたし自身、心の中でつぶやきながら、質問者さんを傷つけないように配慮しつつ返信をしている…日々を送っています。
そういえば結婚相手も誰かと比較…しなかったよね? あれ?した?(いやそれとこれとは違うか。笑)
家を建てる理由はなんなのか、立ち返ってみる
- 手狭になった空間を広くする
- 古くなった設備を新しくする
- 周辺環境が便利な場所で暮らす
例えばこういうことならば、(多少雑な言い方ですが)どんな住宅会社さんでもお金で解決できてしまいます。価格の大なり小なりは別として。 だけど、『家』というのは生涯暮らしていくものであって、生涯のうち『家に何かあった時にいいやすい関係性づくり』も大切な要素。
人の入れ替わりが激しい住宅会社さんだったとしても、マニュアルがしっかりしていれば…建築当時の担当者さんが皆無でも『保証』が守ってくれるかもしれません。。でもその保証が何がための保証なのか。 永久保証……というわけではないですよね。
補修のない家など、きっとどこにもありません。 総理官邸でも補修はありますよね。←たとえが極端?
☟これは実際にあった事例です。他社さまで建築をされた方のエピソード。
「もう当時の担当者は退社しているのでどうしようもなく…」 と当時建築をされた住宅会社さんに言われ、藁をもすがる思いで 弊社に相談に来られる方を、これまでわたしは幾人も見てきました。 わたしたちも含め、住宅会社の保証ってなんなんだろうなって。。
もちろん、じぶんのことを棚に上げているわけではなく、わたしたちも保証期間は差し出します。特別長いわけではなく建物自体は実質10年。 10年超えたら家が急に修繕が必要とかそういう意味ではなく、「以後、修繕の際は実費になることもあるよ」と伝えています。 実際、世間的にも建築資材や材料費・人件費の増大により、60年保証・100年保証などの言葉の真実性が問われる時代に突入しているなぁって、個人的にも感じています。
年月的保証よりも、人間的保障(関係性的な意味で)を保ちたいなといつも願うものです。(*‘‘)
建築着工数とスタッフ数をを急増させて なんだか見通しきれない関係性を無理に築くのではなく、 お施主さんもわたしたちスタッフも つかず離れずに永く連れ添っていきたいと志すものです。 目指すところは、サザエさんでいうところの酒屋さん的な です。
会いに行ってみると、解決できたりもする
前述したように、工務店だからといって、1人親方のみで経営する工務店だからといって、30年の値打ちすらないというのは、現代では偏った話なのではと思います。わたしは。
おそらく、ひとつの営業トークであることが ほとんどです。
見極めるって難しいと思いますが、 『本当に、人の家を考えたり作ることが好きな人』を探してみるのもいいんじゃないかと思うんです。エモい言い方でアレなんですが事実です。
成績や利益を上げることも会社としては重要な課題なのですが、それ以上に『本当に、人の家を考えたり作ることが好きな人』を探してみる。そのためには、オープンハウスや無料相談会などで会ってみると熱量って伝わってきますよね。 本当にこれらが『好きな人』は、嘘偽りがつけないものです。…ええと、わたしたちひまわり工房のことですね(*‘‘)照。。
まずは会ってみて信頼が築けるかたしかめてみる。話してみる。 そこでしっくりくると自然に『この人に任せたいな』ってそうなるものです。 それから間取り図や見積もりを依頼しても遅くはないでしょう。
洗脳されない心をもちながら判断してみることって、究極に難しいかもしれませんが。汗)
A.家を建てることは、対モノなのか
B.家を建てることは、対ヒトなのか
ありがたいことに、ひまわり工房は後者である『対ヒト』という価値観で家を建ててくださる方に恵まれています。
結局のところ
人が住む家は人が作っていて。
人と人とで成り立っているので
人が決め手になる
と言っても過言ではないと わたしはそう考えています。
聞きにくいこともずばり聞いてしまおう
- あなたがこの住宅会社を辞めたら僕らはどうなりますか?
- 家にどれだけ修繕費用を考えていたらいいですか?
- 保証って、何が保証されるのですか?
『言いにくいことも言える関係性』って、簡単に言いますが難しいですよね。。数字だけではわかりえない直感センサーも時には大切だと。
家づくりは、生涯のパートナーとの出会いでもある。だからこそ、かかわる人がどんな人かも大切ですよね。 こんな着地点になりましたが、わたしからのアドバイスは以上です♡
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中
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