火のあるところに、人はあつまるの不思議。

古民家ラブなわたし、あずです。母校武庫川女子大学のボランティア(古民家族)へ行っていたわたしです。

ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。

10年近く、とある古民家の改修工事が続いています。(あ、会社とは別でね。。)

 

兵庫県西宮市山口町船坂という場所

通称、船坂(ふなさか)とよんでいます。19歳大学生の頃から好きで通っている町です。この場所に『茅葺き古民家』が存在しています。

学生が母体になっていて、古材問屋さんや工務店さん、好きであつまった社会人によってメンバー構成されています。活動は、概ね毎月第三日曜日。

 

 

冬ダイヤに直面。。

まさかの開始時間に間に合わないトラップ…。汗) 『冬ダイヤ』ということで、2時間に1本へとバスの本数が変わっていたことを忘れていました。泣)

 

 

ここに来ると思い出す、原点。

古民家

家のなかいっぱいに敷きこまれた『材料となる茅たち』。こんなの、世間でいうところの一般的なリフォームの現場でやっていたら怒られるワケです。

けれど、ここではちがうんですよね。『純粋にのこしていきたい』という想いがあったうえでひとつひとつの行動をきめて動いている。もしもこの材料がくさって使えなくなっても自己責任。。それらも含めて『学びの場』。

学生には、これほどまでにリアルな体験ができることにも、なかなか感謝の実感はわかないだろうけれど、わたしも当時はそうでしたから仕方ないのかなと。 今改めて、当時出来ていた体験の凄さを実感しています。

 

 

今回は、囲炉裏の火の番担当です

 

☝囲炉裏でポトフを作っている写真

同時に、火が消えないように悪戦苦闘している様子なのですが、日常に火がない分、最初のほうは緊張感が漂っていました。 皆、やっぱり子供の頃から火がない生活なのだと。わたしも同じくなのですが、火というのは見ているだけで心がまどろむというか、火のあるところに人は集まるというか。不思議なものですよね。

19歳の学生と、30歳のわたし。年の差11歳に驚きます。笑) 学生たちの日常を教えていただき、就職への想いを聴かせていただき、つかの間の火の番が緊張からほのぼのした時間へと変わっていくのを感じました。

 

 

てづくり感でこしらえる楽しさ

『手作りで、まずはなんでもやってみる。』これが古民家族のモットーだったりします。資金的援助もほぼないようなものなので、そういう背景もありますが。笑)

 

 

ここに来るとやっぱり思い出す

 

暖があるところに、人はあつまる。

構造体は力で固めるより、力を逃がすほうがいい。

手間をかけると長持ちする。

維持が面倒なものほど、本質的に良質である。

経年劣化ではなく、経年美化できるような工夫。

じぶんの財産ではなく、まちの財産となる家。

 

この茅葺き古民家を、今も再生しています。
この茅葺古民家再生活動は、わたしの原点。

わたしの設計ルールの原点はやっぱりここ。この場所から全てがスタートしていることに、改めて感謝する1日でした。(おわり)

 

 

 

 今週末はオープンハウスin赤穂を予定しています。
お楽しみにどうぞ~!

3月24日(日)に構造見学会&間取り相談会します

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3月24日日曜『構造見学会&間取り相談会』

 

 

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投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

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