平屋暮らしは、「日陰の家」になってしまうものなのか?
平屋暮らしを考察したい、わたしあずです。こんにちは!暮らしコンシェルジュ ひまわり工房 東沙織です。
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『平屋住宅』について質問がありました
要点をおまとめすると
- 住み慣れた地域の分譲地(土地)を購入。
- 北東に小学校のプールがあり、フェンス高さは260m。
- 南東は土地が開けている。
- 近隣に二階建てが建つと、自邸の子ども部屋の日当たりが悪くなることを懸念。
- 子ども部屋と隣家との距離は1m程度。
- 二階建てにしたほうがいい?
『平屋住宅』のメリット3つ
①上下動線がない分、年齢を重ねても使いやすい。家事動線もラク
②水道配管が1階のみで完結すると、 2階設備からの漏水を心配しなくていい。
③2階の生活音が存在しない。静寂。
『平屋住宅』のデメリット3つ
①基礎&屋根面積が広くなるので、工事費& 修繕費は総2階建てよりも 増える
②セキュリティ対策は… 2階建てよりも意識高めで。
③居室の日照条件にムラはでてくる。
仮にこんな平屋図面を参考に…(上部が北側)
・西側に二階建てが建つことにより、西日の日射は遮られやすい
・日当たりは、午後からのみ期待できる(地域差あり)
・太陽高度が低い冬の間は、やはり終日、暗がりになりやすい
私の中高生時代の部屋は、北西向きの1階でした(二階建て住宅)
実家の部屋は、近隣境界から約2m離れていましたが、冬は終日暗かったです。
とはいえ、実家を出てからもう何年にもなりますが、正直今となっては
『北西向き1階の子ども部屋』だからといって人生が変わるほどに悩んだことはありません。
いま、その部屋は、実家の物置になっています。
住宅密集地の北西向きの1階というのは、日射の影響を受けにくいこともあり、なにかと保管保存場所に適しているようです。皮肉ですけれど(笑)
どうしても、平屋に日照を求めたい時の必殺技?!
前述したように、住宅密集地の中で平屋を建てる際、どうしても日照条件的に不利になる居室が生じがちです。
間取りを変えずに日照条件を劇的に良くしたい時『天窓』を用いることがあります。
もちろん、屋根に穴を開けて窓をつけるわけですから、雨漏に対しての定期点検や補修は重要なミッションになりますが、日照条件は満足に良くなります。
なお、南面に向く屋根に天窓を取り付けると日照が強すぎる懸念があるので、室内シェードなど日よけを採用する検討もごいっしょに。
平屋で暮らすには、まず何を優先するのか。
①平屋にはメリットもデメリットもある。
②子育て中? 子ども独立後? 爺婆時代? どの時代を優先する家が理想的?
③どの部屋を使うことが長いのか?優先なのか?
今一度、家族で『優先順位』を検討してみると、答えがみえてくるのではないでしょうか。
もちろん、許されることならば冷静に『二階建計画』or『子ども室のみ2階計画』と比較することも無難な検討です。
けれど、平屋設計が気に入っている前提であれば、『だったらどうやってより良く改善していこうか』という視点になってみるのもいいでしょう。
質問者さんにとって、今できる最大限のベストな着地点(回答)が見つかりますように。願っています。
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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