建築的コストダウンについて、改めてお伝えしたい、わたしあずです。こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。《プロフィールはこちら》
家づくりには予算がある
予算のない家づくりなどありませんよね。だれしも上限が決まっているわけで。2000万円のお家なのか、2500万円のお家なのか、3000万円のお家なのか。 思い描く家がいくらくらいなのか、なかなか想像つかないものだと思います。
ヒアリングをさせていただいても、必ずしも予算通りにいくことは少なく、誰しもが『何かしら譲歩しながら』身の丈にあう家を検討していくものなんだと思います。
予算より150万円くらいオーバーする時、建築的に見直せること
下記の建築的項目を見直してみましょう。(一例)
- 屋根の形状をシンプルに変える(切妻ではなく片流れに)
- 総二階建てにしてみる
- 外壁材を湿式工法から乾式工法へと変える(塗り壁は控える)
- 車に乗る頻度が少なければ、カーポートをなくす
- 玄関を引戸からドアへ変える
- 窓からの布団干しがOKなら…バルコニーをなくす
- 将来1階で寝るなら、2階のトイレをなくす
- 2階の独立手洗いを簡単なものにするか、なくす
- 床材を見直す(栗・松などへ変える)
- 室内戸を引戸からドアへ変える
- 浴室戸を引戸からドアや折れ戸へ変える
- キッチン・お風呂・洗面台をグレードダウンする
- 洗面台を既製品のものへ変える
- 断熱材を発泡ウレタンから高性能グラスウールへ変える(推奨しません)
ちなみに赤色の項目はコストダウン額が大きく、青色の項目はコストダウン額が小さいです。
上記のうち、どこまで譲歩できそうでしょうか?
もちろん、すべてを譲れる方なんていないでしょう。笑) それは承知のことなので安心してください。冒頭にお話していた『150万コストダウンするため』には、全て譲歩する必要はないのでね。汗)
とはいえ、『上記のどれも譲りたくない』となった場合、冷静に建築会社さんを変えるほうがいいかもしれません。 ただし、人件費や材料代の高騰を受けるいま、正規の価格で住宅を販売しないというのは逆に不安要素があるというか… なにか無理をしないとできないはずなので恐さもありますが。。
一方で、『これと、これなら譲れる』となった場合、建築会社さんと譲り合いながらどこまですり合わせていけるかの話し合いに期待がもてそうです。
何を優先するのか。
間取り? 外観? 使用する材料? 性能? コスパ?
それとも… おつきあいしていく工務店?
きっと、設計図ひとつあれば、どこの建築会社さんでも同じような家を建ててくれることでしょう。とはいえ、それはヒアリングという場面を挟んで意図することをわかって建築されるのかどうか。
おもてから見えない隠される場所は、どういう構造になっているのか。(耐久性ともいいますね。)
誰が建築をしていくのか。 金額には金額なりの理由があるものです。
注文住宅は、回らないお寿司屋さんみたいなもの
しかしながらくやしいかな、家というのは時価みたいな側面もあります。(回らないお寿司屋さんみたいやな。汗)
建売住宅や規格型住宅が『回るお寿司屋さん』だとすると、注文住宅は『板前さんが目の前で握ってくれる、回らないお寿司屋さん』のような位置づけだと、わたしは思っています。
ふだんの生活では回るお寿司でもいいかもしれませんが、もしも一生に一度しかお寿司を食べられない人生だと仮定すると、『じぶんのために、目の前で握ってくれるお寿司』食べたいものですよね。 一生に一度きりの新婚旅行の目的地に海外を選ぶことにも似ています。
ひとは、『一度きり』ということには慎重になるものです。一度きりを、流されるがままに過ごしてしまうのではなくて、せっかくの一度きりには、じぶんたちが後悔の残らない選択をしていきたいものですね。
譲るところと、譲れないところと。十人十色でいろんな事情はありますが、出来るかぎり、希望に近づけられるようにわたしも努めたいですね(*‘∀‘)!
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