自邸キッチンにこめる優先順位と、母業との相性
今日は自邸についてのリクエスト(キッチン)に応えてみたいと思います。
こんにちは!暮らしコンシェルジュ ひまわり工房 伊藤(東)沙織です。
いただいたお題はシンプルに「メーカーはどちら?」だったのですが、せっかくなのでキッチン全般にも触れてみたいと思います。
Contents
本体とカップボードが、異なる製作者であるワケ
- キッチン本体のメーカーは、ウッドワン
- カップボードの作り手は、oguma製作所
です。ウッドワンキッチンとの出逢いはもう10年以上前になります。
自邸を建てる際は、毎日触れる場所だからこそ『木のキッチンが良い』と焦がれ続けてきました。※戸が撥水塗装されているのも好印象
岡山県のショールームで実物を体感した夫の了承をもらい、無事決定。
ところが、了承を得たのもつかの間。ウッドワン(他メーカーも同様に)のカップボードは、奥行寸法が450mmなどゆったりしているのが特徴的。
それゆえに…ふくよか体型の私たち夫婦には『キッチン通路幅がゆったりと確保できない』という事態に少々慌てました。。
色々なご縁があり、カップボードは『oguma製作所』へ依頼することに。カップボード以外でも造作希望箇所があり、この度の依頼につながりました。
結果的に懸念していたキッチン通路幅は790mm確保でき、夫婦二人が作業しやすい環境が実現できました。 ※カップボードは奥行400mmで設計
なお、ダイニング側も通路幅確保の関係で、キッチン形状を『ペニンシュラ』で選択。 ※覚悟した際は手元が丸見えという事実にフクザツな思いでしたが。笑
キッチンまわりのこだわりをおまとめ
- IHは黒色を選択(逐一、こげを気にしたくない)
- キッチンパネルは室内壁との近似性を意識して、マットなベージュ
- 全館空調を採用しているため、負圧対策で同時吸排式
- お掃除しやすい換気扇
- 天板は丸見えなので、意匠性を考慮してフィオレストーン
- シンク下部はオープンで、ゴミ箱置き
- 床は清掃性の良い、マーモリウム
- 冷蔵庫とIHとの距離を最短で
一方で、優先順位を下げた箇所は以下の通り
- 海外製食洗器(値段による妥協)
- 魚焼きグリル(使わないが附帯してしまう)
- キッチン幅(現状は w2240mm)
- キッチン作業コンセント(取付設定がない)
- 対面キッチン(当初は昔ながらの壁面キッチン配置を希望)
完璧にではなくて、中長期的にみてOKなら良いという決断にしました。
キッチン設備は、20年を過ぎるとリフォームが発生したり何かと故障傾向。いずれ設備交換となるのであれば…掃除しやすく家事時短できる設備に投資しました。
子育て期間真っ只中の私たち家族にとっての優先順位でもあります。
キッチン床は、水はじきする素材を
わが家では、マーモリウム(リノリウム)を採用。脱衣やトイレにも採用していますが、とてもふき取りやすくて気にいっています。
玄関や洗面所も採用すればよかった…。濃いグレーは部屋が暗転するが。。笑
ちなみに、マーモリウムは輸入品でして、まさかの納期が半年待ちに焦り、結局二番手の希望品番を施工しました。これはこれで縁があったと思っています。
母業が本格化する中で感じる、キッチンの良し悪し
ちょうど引越し時期と共に子育てがスタート。新生児期から今にかけて、学ぶことが多くありました。
- ミルク缶・ケトルがカップボード周辺で常備状態
- 食洗器では消毒できない哺乳瓶4本が常にスタンバイ(レンジで熱消毒)
- 保存ミルク缶で引き出し1つが満杯になる(安価日にミルクをため買い)
スタンバイ品の増加、粉ミルクの散乱、熱消毒時のレンジべちゃべちゃ。などなど、想像以上にキッチンが散らかりやすく汚れやすいことも実体験できました。
話は変わるのですが、『対面キッチン』にしたことは、設計上こうすることによる総合的な間取りのバランスが保てたための選択でしかありませんでした。
いわば…妥協策であって。本来は昔ながらの壁に向かって配置されたキッチン(壁面キッチン)を希望していました。
ですが、いざ子育てが始まってみると… キッチンで作業しながら子どもの様子をいちいち見ちゃいますね。子どものほうも私の様子を見てくれているのがほほえましい日々です。。笑
結果、『対面キッチンでよかった』という恩恵を感じられています。
設計意図とは異なる暮らしへの順応
「こういう意図」という思いや考え方があって建築したとしても、いざ暮らしが始まってみると 意図通りいかないことだってあります。
- 意図と異なって、むしろ良くなった
- 意図と異なって、むしろ悪くなった
などなど。両面ありえるわけで。 人は常にアップデート(成長)している生き物だからこそ、その都度、感じ方や意図が変わるのでしょうね。
私たち家族も、柔軟に対応を変化させて 暮らしを楽しんでいきたいものです。
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投稿者プロフィール
-
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
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