和室を小あがりにするか、フラットにするか迷っています。
小上がりの和室(たたみ空間)についていろいろと考えてしまう、私あずです。
ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(広報 設計士)東沙織です。
今日は、小上がりするのしないの論争について答えますね~!
Contents
『和室』って、そもそも何をする場所なのか、改めて考えてましょ。
考えてみると様々な使い方ができる、和室の使用方法例がこちら。
- ごろ寝をする
- リビングの延長として使う
- 子供がおもちゃを広げる場、遊び場
- ベビーベッドを置いたり、里帰り出産で娘が過ごす
- 来客時に泊まってもらう
- 押入れには、シーズン道具を収納
- 救急品や非常食や非常道具収納(非常用品位置の異論はここではふれません)
- 法事をおこなう(仏間前提での使用)
- 子どもたちの勉強の場
- 家族が別々にテレビをみたい時のためのテレビ部屋
- 体調を崩した時、菌がまん延しないように家族を隔離する部屋
- 持ち帰り仕事をしたりパソコンやプリンターを使う
- 寝室として使用する(平屋に近い使い方)
和室(たたみ空間)は、あまりにも色んな使い方が存在し、正解不正解はありません。その家族がどのように使いたいか。暮らし方のこだわりや持ち物の量や内容は変わりますね。法事云々にとらわれない、いろんな使い方ができるのは事実です。
◼︎つぎのことを確認したいです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
①リビングはソファ派? 床座派?
②リビングと和室(たたみ空間)は、分けたい派?
③来客が来るペースは週1? 月1?
④和室(たたみ空間)とリビング、離れるとイヤ派?
⑤持ちものを新たに買ったら、古いものは捨てられる派?
⑥家族はTVだけを見る派? それともネットTVも見る派?
⑦そもそも和室(たたみ空間)があると、お客さんを招き入れるどころか物置になってしまいそう?ざくっと気になるのは、こんな感じです ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
なぜこれらが気になるのかは、実際にヒアリングさせていただく際に解説しています。
和室を小あがりにするか、フラットにするか迷ったら。
- 小上がりの和室(たたみ空間)
- フラットの和室(たたみ空間)
和室(たたみのお部屋)を作る場合、このどちらかが多いです。ダウンフロア(下がり床)や置き畳という選択肢もありますが、今回はあまり触れません。
Ⓐ 小上がり系 |
Ⓑ フラット系 |
|
ユニーク度 | 高い◎ | ふつう○ |
リビングとの一体的自由度 | 低い△ | 高い◎ |
収納量 | 高いが注意※ | 低い△ |
金額 | 高価△ | 安価◎ |
留意点 | 年配者には段差が不便 | 物置にならないように…。 |
※Ⓐの収納量:畳下収納を作れるが、引き出すための空間をあけておかないといけない。
『小上がりにするには、段差が必要。』
一般的に、約25cm~30cmを小上がりにしたいと入れる方が多いです。イメージとしては、階段1段よりも少し高い心地です。
ですが、がっつり畳下収納を作りたいとか、機能的なベンチとして使いたい場合は、約30~40cmぶん※を小上がりにするのも使いやすいアイデアですね。ちなみに40cmというのは、ダイニングチェアの高さと似ていますね。 ※高さ目安は、使い方で変わります。
このように、小上がりにするには、段差が必要なのです。『目的のある段差』ならば、人は心地いいと感じるでしょうし、『目的以上に不便さ』が強くなってしまうと、物置部屋へと急激に変身してしまうでしょうね。。ここがおせっかいなわたしの心配ポイントであり、実家では子どもたちが成人する時期からもはやウォークインクローゼットと化しています。。そして、もれなく親たちも「よいしょっ」といいつつ段差をクリアしています。南側の良い場所なのですが( ノД`)
- 小上がりにしたい最大の理由は?
- 小上がりにしないといけない理由とは?
こんなに直球で聞くのにはワケがあるのです。それは…小上がりをメリット多しと思っていただける方は多いですが、一方で、デメリットもあるんですよね。それたちを理解した上で選択していただきたいと思っています。
なんども言っちゃいますが…
『小上がりするには、段差が必要』っす。
このことに、あまりピンとこないままな方が意外といます。。゚(゚´ω`゚)゚。
毎日の通過動線なのであれば、段差がある『小上がり』の選択肢は慎重に考えられたほうがいいでしょう。予算や家の大きさに余裕があったり、暮らし方の許容範囲がひろい際は、リクエストにお答えして、『小上がりたたみ空間』を採用することもありますが、私は、小上がりしない提案もします。友達がやってるから『小上がりにするのいいなと思って』…だけではなくて、本当にじぶんたちにそれが必要かどうかは『暮らし方』で変わります◎
ユニーク度、リビングとの一体的自由度、収納量、金額面で私がオススメするのは…
3~4.5帖(+収納0.5~0.75帖)のフラットなたたみ部屋
ちいさな家。どうしても『たたみ感』を感じたいときは。
限られた敷地。限られた予算。限られた大きさの家。そんな時、いっそのことリビングをたたみ仕上げにしてしまうのも選択肢ですよね。あくまでソファリビングではなくて座卓&床座が前提での暮らし方ですが。ソファが不要な分、コンパクトに暮らせることがメリットですね。デメリットをいうのであれば、ふつうの和室よりも使用頻度(経年変化)の度合いが高いので、将来的にたたみの入替を検討されたくなる頃がくるでしょう。でもね、よく考えてみたら、フローリングに比べたら、比較的スムーズに入替ができちゃうんですよね。
デメリットも、長い目でみればメリットかもしれません。どうやって解釈するか次第です。
おまとめ
予算や家の大きさにゆとりがもてる際は、リクエストにお答えして、『和室』を採用することもありますが、私は、和室を他の部屋に置きかえてあげたり、小上がりしない和室もたくさん提案します。友達がやってるから『小上がり和室いいなと思って』…だけではなくて、本当にじぶんたちに必要かどうかは『暮らし方』で変わります◎
悩む前に?悩んだら? お声がけくださいね( *´艸`)
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中
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