『こだわり』とは、時に優柔不断な言葉。私が『暮らしヒアリング』で大切にしたこと

こんにちは、あずです。人との出逢いや恩は大切に生きています。

ひまわり工房  暮らしコンシェルジュ東沙織です。

先日、かねてより検討していた『自邸』建築のためのヒアリングを行いました。
…正確には、ヒアリングを行っていただきました。
自宅の現状
自宅の現状(と言いつつ片付いている時)

自邸を他人に設計してもらうことが、人生の夢

⁡わたしは10年間、当たり前のように家づくりに従事してきました。
『じぶんで設計した家に住んでみたい…』そんな夢を描いた過去もあります。
5年程前、淑(しと)やかな建築家さんに出逢ったことがきっかけで、
そんなわたしの考えは大きく変わりました。

『思想や哲学に包まれた暮らしは、流行りや飽きに左右されずに生きていけて、
むしろ成熟する度に人生も豊かになるんだろうな』
わたしは、家や暮らしに対してそう思うようになりました。

じぶんが設計すると、安定安心した家にはなるけれど、それは、
単なる今までの復習テストにしかすぎなくて。
あっという間に家はできるけれども、新しいことをやらなかった自分に
沸々と後悔する。そんな気がしました。

わたしたち伊藤家は、建築家の先生に設計から入っていただくことにしました。⁡
ご紹介していただいた方を信じて、お願いすることにしました。

※わたしたちなりの暮らしへの思想思考は、つぎのブログ記事にてまとめてみます。

 

暮らしヒアリングで自己PRしたこと

  • 自己紹介(夫婦各々):誕生日、性格、趣味、特技、休日、勤務時間
  • わたしたちが気に入った宿泊体験場所
  • 夫婦の時間割(日常・休日)
  • 夫婦そろった休日の行動例
  • 家族の未来年表(希望する家族構成像)
  • 家をもつことに至った背景・理由
  • 夫婦の暮らしへのこだわり
  • 新居でしたい暮らし
  • 家にほしい機能
  • 外観内観イメージ
  • 想定の予算

などなど。

 

 

暮らしヒアリングで大切にしたこと

色んな暮らし事例のアリナシを検討。わたしは、物事の優先順位を
「執着(しゅうちゃく)」という言葉で伝えました。

自宅の現状
緊急脱出口(掃き出し窓)そばには、防災リュック


同時に、優先順位の伝え方として、こんな言葉もメリハリがあって使いました。

切実必要大事ぜひとも十分お任せ執着なし不要

  • 「トイレは2個」これは切実です!笑
  • 「キッチン横の瞑想部屋」は大事なんです!笑
  • 「寝室上部のロフト」は大事にしたくて!笑
  • 「ふきぬけ上部のキャットウォーク」はぜひ!笑
  • 最初は子供部屋で家族寝起きし、将来は1階の5帖程の部屋で夫婦寝れたら十分
  • 「大きな家」には執着ありません
  • 「むしろ30坪以下」の家、大好物です
  • 「タタミコーナー」はいりません
  • 「キッチンの向き」に執着ありません
  • 「カーポート」に執着ありません
  • 「トイレや風呂の窓」に執着ありません
  • 「洗面の広さ」はお任せします
  • 「バルコニーや勝手口類」は不要です
  • 「2階に夫婦の寝室」不要です

⁡などなど。

 

 

『こだわり』とは、時に優柔不断な言葉

今井荘に泊まった時の写真
今井荘に泊まった時の写真

「こだわり」という言葉は、特段必要でなくても優先順位高く聞こえてしまう。
それよりも、執着具合を伝えるほうが、きっと分かりやすいものです◎

どちらでもいい内容は、あえてyes/noの条件を絞らず「お任せします」の一言があると、設計者さんは色んな可能性を作ることにもつながるんですよね。

イメージがまとまらない項目は、一度優先順位を下げてお任せし、
イメージがはっきりしている項目は、優先順位が高いことを伝える

これだけでまずは『間取り迷子』になりにくいと…信じています(汗)

 

⁡わたしたち夫婦は、『おさまりや空間の関係性がよくなるなら、我々が暮らし方をアップデートしていきます。』というメッセージも添えておきました。

 

いよいよ今月末、ファーストプランが楽しみです♩

今井荘に泊まった時の写真
今井荘に泊まった時の写真

やりにくい施主と思われないよう…(汗)、提示できる情報は協力して出していいたいと誓いました…!

 

 

暮らしのことなら! 
有限会社ひまわり工房へ 
💌info@himawari-kobo.net
📞0791-22-4771
『家のことで相談したいのですが…』とお伝えください。

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投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中