建築請負契約前には、どこまでのことを決めておけばいいですか?
家づくりって、優先順位の整理と 選択の連続だなと思う、私あずです。
こんにちは!リラックスできる家研究所 ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。
今日は、改めて思う『家づくりのあるある』をお話してみたいと思います。
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どこまでのことを決めておけばいいですか?
昨年12月も、いろんな方と打ち合わせをさせていただけましたことに、まずは感謝です。 つづいて、共通して質問されたこともいくつかありまして。その一つが…
『建築の契約までに、どこまでのことを決めておけばいいですか?』 というご質問。
うん!そうですよね。気になりますよね。確固たるルールがないのもまた悩ましい点ですよね。下記にまとめてみました。
建築請負契約までに決めていただくこと
- 建築費用の概算
- 各種申請型住宅の使用有無(例:長期優良住宅/一般住宅)
- 各種補助金の使用有無(例:すまい給付金/行政補助)
- 間取り(特に柱壁位置)
- 子ども部屋の間仕切り方法
- 建築工法(在来軸組工法が弊社一般的)
- 構造材(集成材が弊社一般的)
- 屋根材(瓦/金属/スレート)
- 断熱材(現場発砲ウレタンが弊社一般的)
- 換気方法(第1種/第3種)
- 外壁材のおおまかな方向性(塗装/モルタル/金属)
- バルコニー・ベランダの有無
- 玄関戸(ドア/引戸)
- デッキの有無
- 土間部分(タイル/モルタル)
- 室内高低差の有無(ダウンフロア/アップフロア)
- 天井高さ(2m40cmが弊社一般的)
- 2階トイレの配管位置(室内/屋外)
- 階段下の使用イメージ
- 床の素材(板/畳/クッション)
- お風呂の大きさ
- キッチンの大きさ(幅/奥行)
- キッチン本体の種類(立上り式/フルフラット式)
- IHクッキングヒーターorガスコンロ
- 太陽光発電の搭載(将来のこともわかる範囲で)
- カーポートの設置イメージ(設置時期は将来でもOK)
ほかにもありますが、まずは代表的な点をまとめてみあました。
建築請負契約の後でも、少々大変だがなんとか変更可能なこと
- 利用する金融機関の変更(工期延長が懸念されますが)
- 間取りの軽微な変更(小壁仕切りの追加など)
- 窓の大きさや種類(※後半にまとめてます)
- 室内戸の種類(ただし、引戸への変更は物理的に納まらないこともある)
- 照明種類(例:ダウンライト・吊り下げ)
- お支給品の有無(例:照明・カーテン・エアコン)
- 1階外部やバルコニー水栓の有無
建築請負契約の後でも、打ち合わせ可能なこと
- 外壁や屋根の色
- 水まわり設備デザインの選択
- キッチンのカップボードの種別
- 壁紙・カーテン
- 床材の色(ただし、厚みが異ならない範囲)
- 室内戸のデザイン(ガラスの有無/鍵有無なども)
- 照明デザイン
- エアコン種類
- 作り付け家具
- 収納の棚の数や詳細寸法
- 電気関係の位置や種類
- TVの設置方法(据え置き/壁掛け)
- BS利用の有無
- 外構の詳細(コンクリ/ポスト/表札/植栽など)
同時に、これらが追加費用として、人によっては検討されます。 わたしの肌感覚ですが、減額措置を重ねた結果、キャッシュバックになった方もしますし、 逆に増額幅が100~200万円になった方もいます。 もし増額の際は、追加融資ではなく『自己資金』で引き渡し後に一括お支払いいただくことになります。
とはいえ、建築請負契約後の打合せでは、増減に関わらず、都度『現在の増減状況』なるお見積り書類をご提出しています。 余力がないなどの場合は、オプション項目を見直す材料にもなるようにと われわれなりに最大限に努めています。汗)
ちなみに、建築確認許可後の変更は、
計画の変更費用が必要になることもある。
一般的に、どの住宅会社さんで家を建てても同じなのですが、建築の契約をさせていただいたらば、まずいちはやく『建築確認申請』を第三者機関へ提出します。 その後2~3週間で建築確認許可がおります。
じつはこの建築確認許可がおりた後の建築計画変更には、『計画の変更届』の申請が必要だったりします。
建築確認許可後は…
例1)柱壁を伴う「間取り変更」は、変更費用高し&要時間
例2)「窓」の微々たる位置移動は、変更費用安し
※軽微な変更除く
建築確認申請提出前の場合のみ、
計画の変更届や 届けに伴う費用はいらないのが一般的です。
打ち合わせ時間には、少しのカクゴが必要
通常、専用住宅ご依頼時の打合せ時間は、約30時間を予定しています。(下記の事例参考)
【例:専用住宅Aさま】
①初来店~ご契約前:15時間(各回1.5~2時間程度)
②ご契約~引き渡し:15時間(各回1.5~2時間程度)
※併用住宅(店舗付きの家)の場合は、2倍時間がかかると想定くださると無難です。
いかがでしょうか?
けっこう時間をかけてこのブログをまとめてみました。汗) あくまで弊社ひまわり工房の事例なので他社さまだとまた違っているのかもしれません。 今後の家づくりの際に参考になれば幸いです ( *´艸`)
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投稿者プロフィール
-
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
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