大学受験のために自己推薦書を書かなければいけません。建築士に必要な能力を教えていただきたいです。

がんばる女性をどんどん応援したい、私あずです。

ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。

以前から、私のinstagramには、全国の女性からも相談が寄せられています。今日は、学生さんからいただいた質問に答えてみまました。

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(実際のメッセージがこちら)

わたしは建築士をめざし来年 大学生です。

現在、大学受験のために自己推薦書を書かなければいけません。

そこで、建築士に必要な能力を教えていただきたいです。

思考力、独創力など、できればたくさん教えていただきたいです。

ネットで調べてもあまり出てきませんでした。

 

学生さんからのご質問
学生さんからのご質問

 

なるほど~!さて早速答えていきましょう。

 

 

 

過去のじぶんに、どんなメッセージを贈るかな?

じつのところ、わたしも大学受験は公募推薦(学力試験と論文)を受けており、お気持ちはとてもよくわかります。とはいえ、いただいた質問内容が 断片的に「おやっ?」と思うこともあり、アンサーブログにてまとめてみました。

今日のブログは、「受験対策に勤しむ14年前(18歳)のわたし自身を思い出しつつ、当時のじぶんへどんなアドバイスをするだろうか」 と考えてみた内容です。

 

 

受験にて、試験官の先生は何を知りたいのか。

大学受験や専門学校の受験といえば、『建築関係』の試験官は「建築業界」に関わりのある方も多いものです。 現場の空気感や温度感など、「まったく知らない」という人はさすがにいないのが特徴です。

建築業界における 現場の空気感や温度感を知っている試験官の先生たちは、

●推薦試験で学生の何を知りたいのか
●どんな学生を合格させようとしているのか?

こういうことを、一度や二度ほど 考えてみるといいと思います。

 

 

もしわたしが 母校の大学の試験官ならば…

建築で有名になる素質がある人を選ぶよりも、人として応援したくなる…
じぶんの学舎へ招き入れたくなるような 素直な学生を探していると思います。

学力は、在校生と同様の水準を満たしていれば、特別優秀でなくてもいいなかとか◎

思考力や独創力は、その後の環境の変化でいかようにでも養えますが、人としての内面の魅力的価値というのは、それだけではありません◎

  1. スポンジのように素直に人から物事を吸収し、じぶんらしく分解して生成できる人。
  2. 柔軟なコミュニケーション能力
  3. 他人を思いやる想像力

こういったチカラを持ち合わせているひとは、これからの時代を生きていく上で、どんなことを目の前にしても 大概のことは、柔軟に対応できるだろうなと…わたしは思うのです。

そしてこういう人たちを学校側は探していて、彼ら彼女らが目指すものを知りたいんだと。そう思います。

 

 

他人を思いやる想像力

建築のおしごとは、本当にたくさんの人たちで構成されています。 同時に、驚くほどいろんな人生観のひとたちと対峙(出会う)することになります。 時には、知りたくなくても貧富の格差を知ることがありますし、価値観の差で悔しい思いをすることもいっぱいあります。 私にとっての常識が、他人にとっての非常識であることも知ります。

じぶん軸や尺度は大切にしつつも、決しておしつけないことが大切で。

どちらかが我慢ではなく、折り合いのつけかたを探る。

「他人を思いやる想像力」が豊かであることが求められているなと。

とかいうわたし自身、まだまだこの想像力は欠如している身なので、声を大にしていいにくいところですが・・・ とはいえ、同業の建築士さんで(わたしの周りにいる)尊敬できる人たちは、みんなこの能力を豊かに持ち合わせています。

そして信頼も厚いものです。

 

 

 

つぎのことって、大切。(テストででま~す!小声)

「どんな人の役に立つために」建築士になりたいのか

「どんなことを」建築士としてやっていきたいのか

「なんで、この学校で」建築士になる勉強をやりたいのか

「なんで、ほかの学校じゃなくて」この学校じゃなきゃいけないのか

「いまの自分に何が足りてなくて、どうやったら伸ばせるのか」

学校側も先生側も、誰でもいいわけないですよね。へたくそ語であっても、ハートが熱くて、『より明確にじぶん自身と向き合っている学生』を合格させたいはずです。

 

 

 

迷ったら、トライしてみる。すると次なる行動がみえてくる。

『まずはやってみたい方向へトライしてみる』と後悔がなくなっていくなと、わたしならそう言えます。今回でいうと受験ですね。受験も採用試験も同じで、とりあえずやってみる。やってみてちがったなら次なる行動が見えてきますよね。

そんなわけです。
まず大事なのは、置かれた環境がどこであれ、一生懸命になってみること。

ふぁいお~~!

 

・・・

14年前、私を合格させてくれた、
武庫女の先生と応援してくれた周りの人たちにも感謝永遠に。

・・・

 

 

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投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
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