相場よりも少し安い『細長い土地』を購入するときの留意点。
小さい家の依頼が多い、私あずです。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(広報 設計士の)東沙織です。≪プロフィールはこちら≫
最近、販売土地が細長くなってきていますよね。確かに!と思われた方は土地情報に敏感な方。
Contents
『細長い土地に小さな家を建てる』要望が高まる理由を、挙げてみました。
※そもそもの前提として、このあずブログで扱う『小さい家』の言葉定義は『25~32坪』としますね。
- 購入土地がそもそも小さい(40坪台の大きさ)ので、家も小さくなる
- 購入土地は小さいのだけれど、駐車3台スペースが絶対条件
- 利便性を優先した高価な土地を購入したので、建物に予算がかけられない
- 性能や素材に予算をかけたいので、床面積を小さくせざるを得ない
- 子どもが一人(あるいは夫婦二人のみ)の住宅を計画したい
などなど、各家庭に様々な理由はあるのですが概ねこういった理由が挙げられますね。
世の中も、小さい家を推すムード?!
ここ数年は『小さい家』についての書籍も続々と出版されています。
『小さい家』のメリットとは
家の中での生活動線が短くなるので、家事がラクにもなる。
床面積は小さいのので、掃除がラクになるかも。
空調や照明などのエネルギー効率も比較的良いとされている。
固定資産税の評価にも左右される。(安くなりやすい)
将来、壁の塗り替えや床の張り替えを行う際も、面積が狭いのでコスト安。
一方で『小さい家』のデメリットとは
そもそも家が小さいと、比例して収納スペースも小さくなりがち。
家に持ち入れる持ち物の量を制限してあげる必要がある。
住人が増えたとき、暮らし空間に圧迫感を感じるかも。
お客さんを頻繁に迎え入れる方ならば、空間づくりに細かな配慮が必要
『細長い土地』に家を建てる時の留意点
細長い土地というのは、真四角な土地と比較すると建築条件が厳しくなります。なので、価格もそれなりに相場よりも安価な場合が多いですね。
とはいえ、一見安価な土地だったとしても次のようなことには留意した方が良いですね。
①間口は8m以上確保できるのか。それ以下でも構わないのですが、車や人の出入りを要検討。
②セットバック(接する道路が狭くて自分の保有土地が削られること)が必要かどうか。
③駐車スペースは、自分の敷地内に確保するか、月極を借りるのか。
④その土地に希望に近い間取りは叶いそうかどうか。
⑤採光(外からの光)は確保できそうかどうか。
⑥住宅密集地の場合、高さ制限などで思うように建築が可能かどうか。
ざくっとまとめてみましたが、他にももちろん重要事項はたくさんあります。これ以上は、実際に現場調査というのを実施してから判断をします。
大切なことおまとめ
細長い土地は、エリアの中では比較的価格も安価な場合が多いですね。とはいえ、本当にその細長い土地は、問題なく使うことができるのかどうか。不動産情報だけ見てギリギリな間口やギリギリな奥行きの場合、現地調査の結果、もう少し厳しい条件になることもありますね。
限られた小さな家しか建てることができない場合、その土地が本来建築することができる最大のボリュームや採光条件を理解した上で、購入されることをお勧めします。
小さい家も大きい家も、『臭い・音・振動』の問題は避けることができませんよね。居室がいくつもある家ならばまた別の話ですが。。大事なのは、家族とどこまで許容できるかということなのかなと思います。
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投稿者プロフィール
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1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
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