持続性あるものが評価される国、それがドイツ

こんにちは、ひまわり工房の東です。ドイツ3日目は、修復修繕(リノベーション)された、レンガ造のスウェーデン教会に行きました。

 

スウェーデン教会

 

 

 

外国でのリノベーションの感覚を知る。

日本でもリノベーションって流行ってきているのですが、日本でのリノベーションの内容はというと、、、

◉古く汚いものを、少しでも綺麗に見せるための美装工事に近いもの
◉給排水衛生工事はそのままにして、見た目を良くするためのもの
◉床を貼り替えるだけのもの
◉壁を新たに作って空間構成や間取りを変えてしまうもの
・・・

などなど、様々なリノベーションの形がありますが、その多くが一般住宅であったり、集合住宅であったり、店舗などが多いように思います。ドイツってやることのスケールが大きくて。教会も現代に合わせたカタチで修繕(リノベーション)しちゃうようです。私たちは今回、その教会の内部へ入ることができました。エレベーターも完備。給排水衛生設備もふくめて、とにかく思い切ってリノベーションをしたそうです。

 

 

 

新築はナンセンス?!  残せるものは活かして使う。持続性あるものを高く評価する国。

この教会は、リノベーションにあたって、補助金を利用したそうです。ドイツは、『持続性の高い環境に配慮されたプロジェクト』には、補助金制度が手厚く存在しているようです。特に、公共性の高い建築物は、高い確率で補助金利用をしているんだとか。

 

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ドイツでは、『新しいものをつくることはナンセンス』といいますか、今ある歴史の長い建造物をさらに長く使おうとする姿勢が、当たり前のように主題になっています。しかも、行政ばかりではなく、民間の人たちの考え方も同じ方向を向いているんです。これって、すごいことだと思います。

 

 

 

スウェーデンの色彩感覚と光の感覚は繊細かつ大胆。私は好きです。

この教会には、多くの方がお祈りや結婚式でやって来ます。これらユーザーが快適に使えるサロンカフェのような空間に案内していただけました。

 

スウェーデン協会

 

サロンカフェに点在する大小様々なデザインの家具たち。ウォールインテリア。テキスタイル。子ども用玩具。すべてがコーディネートされているように思えました。それくらい、完璧といいますか、空間にいて飽きないんです。居心地がいいんです。

 

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色彩の感覚は繊細かつ大胆。そして、照明や外からの採光など、光の扱い方も独特です。照明に限っていえば、照度(光を照らすバランスの具合)も緻密に計算されているんだとか。。。設計に携わったスウェーデン人の几帳面で実直な国民性がわかります。

 

一方で、正直、普段の私は、緻密に照度計算なんてしません。計算しても、信ぴょう性はありますがあくまで単なる数字であって、感覚とはまた異なります。どんなに計算上で効率が良くても、明るすぎたり暗すぎたりの感覚は個人差があります。ですので、頼りすぎないようにして、あとは、住みながら変えていきやすいような提案を極力心がけています。

 

やわらかな光をいくつも分散させて照明にする。決して、部屋に1灯だけの照明で終わりにさせないのが特徴です。どうやら、もともとあったシャンデリアを活かした見せ方のようです。
いくつかの線が1点に集まっているところに二重の丸があります。そこにもともとシャンデリアがあったとのこと。古き良きものを違う形にして 再現するって、素敵です。

こうして、【教会建築のリノベーション】を通じて、いろんな感覚が研ぎ澄まされました!

 

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投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中

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