ドイツ人に、『あなたはどうしてやらないの?何がいけないの?』と言われて言葉が出なかった出来事。

こんにちは、ひまわり工房の東です。
日本を経ってから、4日が経ちました。時差ぼけなのか、朝5:00に目覚める日々です。
なかなかスムーズにブログUPできませんが、見ていただけると幸いです。

 

 

初日は、ドイツ(ハンブルク)を周遊。

 

ドイツ

 

最初の行き先は、【ZEBAU】という建築事務所。
こちらの会社の主題は、省エネで住めること+持続性 だそうです。1時間ほど、ドイツの環境的建築物の構想について、レクチャーを受けました。

 

ドイツ

ZEBAU

レクチャー

 

 

 

ドイツのエコロジー構想と過去の実例を体感

ハンブルクは、水(川)に恵まれている都市です。流通会社も多いそうです。そんな今回は、ユネスコ世界遺産登録された【倉庫街】を巡りました。【レンガモダン建築】を通じて、持続可能な建築を体感していきます。

 

倉庫街

 

およそ100年前に元住居だったところが倉庫街に変更されたそうです。実際に、街を歩く中で、【レンガ】って、本質的に持続可能な素材なんだということがよくわかりました。日本で同じようなことをやろうとすると、コストなど様々な課題点は出てきそうですが、【持続可能性(サスティナブル)】という意味はよくわかりました。

 

 

 

お次は、Smart Material Houses見学へ

 

旅

 

ドイツでは、2000年(20世紀後半)頃からパールネックレス事業という計画が始まります。たとえば、伝統的建造物→高齢者向け住居やショッピングモールになったり。【IBA】国際建築・・・都市開発の一環プロジェクトが始まります。建築見本市のようなもので、今もなお、ハンブルクに住宅として残っています。

 

 

Smart Material Houses

 

今回は、これらプロジェクトのうちの、【Smart Material Houses】『Wood Cube』について、少し詳しくレクチャー頂きました。

●環境に配慮された建築物の建設費は、従来建築物よりも割高。→コストダウンを図る必要性はあるとのこと。けれど、これからの時代の課題点を解決する上で、かなり挑戦的であり、また取り組むべき課題だという国民的意識の高さが印象的でした。

●『Wood Cube』の住居は、断熱材も含めて、すべて『木材』を使用されています。(消防の関係上、一部鉄筋コンクリート造あり)

●構造材・断熱材など、壁材をできる限りすべて、木材にしたことが特徴的。

 

構造断面

 

↑壁の構造部分

ビス(ネジになる部分)も、断熱材もすべて木材って、『まじかー!』って驚きました!汗)
ドイツの方に言わせてみれば、『これの何がいけないの?!』という一言。国民性だけでは片付けられないです。日本も見習えるところは見習いたいところです。(建築基準法の課題はありますが。。)

 

 

 

何がいけないの!?どうしてやらないの?!という言葉の重み

 

ドイツのエコロジーに対する考え方って、私が思っていた以上でした。
『何がいけないの?!』という現地の有識者の答えに対して、答えられない日本人の私たち。。。これこそが、日本でエコロジー建築が広まりにくく難儀である答えの一つなんだろうなって、そんな気がしました。

固定概念は、どんどんおかしいって思おう・・・!

それが、この日得たことです。まだまだドイツの日々は続きますよ〜!

 

 

 

 

投稿者プロフィール

伊藤 沙織
伊藤 沙織
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。

■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中

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