【キッチン通路】人が動くには、的確といわれる距離がある。
キッチン通路について考察したい、わたしあずです。
こんにちは!ちょっと楽しい家づくり ひまわり工房(暮らしの設計士)東沙織です。
今日は、Instagramにてフォロワーさんからいただいていた質問に ふれてみます。
Contents
こんな質問がありました。
キッチンの通路、これって広いのでしょうか?
セカンドオピニオンとまではいきませんが、わたしは [別の設計士さんの作図]に触れることは とてもとても神経をつかうので。 めったにこういう質問には応答しません。汗)
とはいえ、すごく気になるテーマでもあり この度のInstagramLIVEとブログでの掲載を前提に 考察を承諾しました。 著作権などに抵触しないかは事前にフォロワーさんへ確認済。
冷蔵庫と食器棚の配置
前提として、わたしが【キッチン・冷蔵庫・食器棚の配置】を検討する時、距離感は以下図面・配置のようになります。
☝まず、キッチン周りのサイズ感をおさらいしてみます。※例
- 冷蔵庫サイズ:幅80cm×奥行70cm(後方5cm空き)
- キッチンとの通路有効幅:約75cm
- 食器棚サイズ:幅180cm×奥行40cm(背後の空きは無しで設置)
- キッチンとの通路有効幅:約110cm
- 冷蔵庫の前の通路が約75cm。
- 冷蔵庫の両扉、扉1枚の幅を仮に40cmと想定。
- すると、通路75cmのうち、扉最大開口40cmが占領することになる。
- 75cmー40cm=35cm(冷蔵庫扉を開けた時の残りの空き寸法)
↓
↓
↓
40cm空いていたら、比較的使いやすいほうかとわたしは判断します。 ※人がカニ歩きで動作するために、本来は30cmほしいです。
とはいえ、40cm以上…むしろこれ以上広くなると、逆に食器棚との空き寸法(通路幅)も広がっちゃうので…… かえって使いづらいかもしれません。
そして本題へ。
結論をいうと、いま検討されている通路広さは ある意味 的確。 とはいえ、質問者さんは「こんなにキッチンと背面との通路が広くなくてもいいのに…。」と懸念されていました。
このことについて。 おそらく、隣接する『洗面所とのかねあい』でこういう計画におちついたのかなと判断しました。 ちなみに、幅75cm程度の洗面台を採用されると解決策はさまざまにあるのですが。 幅90cmほどの洗面台を採用すると、結果的に 動線の関係も相まって、上記図面のような壁計画になっていくのです。
- 洗面台の使用感を優先とするか
- キッチン動線や収納力を優先とするか
どちらが優先順位高いかで 答えが導きだせますね◎ (わたしの場合ですが)
ちなみに、洗面台を幅90cmのままで計画した場合、キッチンの奥行きをすこしでも有効につかえるアイデアを検討してみました。
☞『扉付きのキッチンバック収納』
↑こちらのサイズは、現状の壁計画で続行するとなった場合に、選択肢としてだせそうなアイデア。 奥行きもふくめて使えるのはありがたい。ただし、半分ずつしか開けられないことがデメリットなので留意が必要。
↑つづいて、洗面側へキッチン空間を広げられた場合(洗面台幅を75cm程度へ変更するのが前提)。キッチンバック収納には、『3枚引戸』が取付できますね。
これだと、2枚の引戸を常に開放しておけるので、使い勝手も良き◎ デメリットは…材料+工賃が高くつくだろうなということ。(´;ω;`)泣 とはいえ、むだがなくていいなぁと◎
余談。大きすぎる食器棚を購入する時も注意。
キッチン自体にも収納はできる。
幅160cm超え、奥行き40cmを超える食器棚を購入する時は注意。
そもそも、アパートで使うキッチンと違って、最近のキッチンは、意外と収納スペースが多いことを忘れがちです。 次の写真2枚をみてください。入れ方を工夫するとここまでしっかり入り、なおかつ出しやすくなるという想定写真です。
各社住宅設備メーカーは、そんなに大差ないと思います。グレードによってオプションだったり標準だったり様々ですが。
とはいえ、収納量は大差ないですね。引き出し式になって奥まで出し入れしやすくなったりと 便利です本当に。 ですのでまずは、ここまでシッカリ収納しないにしても、キッチン自体に収納ができないかを考えてみましょ。 ざくっとでいいので、自分の場合を想定して上の写真とにらめっこしてみてください。すると、大容量の食器棚までは必要ないかもしれません。
というわけで。 今回の質問者さんの問いに応えられているかは 若干心配でもあるのですが、ヒントになれば幸いです( *´艸`)
暮らしのことなら!
有限会社ひまわり工房へ
💌info@himawari-kobo.net
📞0791-22-4771
『家のことで相談したいのですが…』とお伝えください。
あず活動予告♪
詳細情報は、こちらで更新中〜!
●東沙織 Facebook
●東沙織 Instagram
●東沙織 twitter
●ひまわり工房 Instagram
フォローはゆるっとお気軽に♪
投稿者プロフィール
-
1988年生まれ。相生市出身。有限会社ひまわり工房取締役 広報&設計担当建築士。幼い頃からものづくりが好きで、武庫川女子大学で建築を学ぶ。並行して、西宮市船坂地区の築200年古民家再生プロジェクトに携わる。気づけば茅葺き民家に夢中になり、『茅葺き女子』と呼ぶように。この体験が私の住宅設計の原点。朽ちる中にも『美』を感じるものが好きで、私もそんな人生を築きたいと思う今日この頃。休暇はもっぱら島&村旅計画。2017年からDIYワークショップ(イベント出店型)始めました。
■instagramにて、『暮らしのアイデア』毎朝投下中
■instagramLIVEにて、『暮らしの質問』毎週金曜22:00に解説中
■LIMIAにて、『暮らしづくりのレシピ』執筆中
■LINE LIVEにて、『建築学生応援ラジオ』配信中
■YouTubeにて、『声で聴くブログ あずの車窓から』配信中
最新の投稿
- 自邸づくり2024.10.28照明計画は、私だけが心地いいのではなくて。
- 私が生きるということ2024.10.25尊い記憶(出産報告)
- 暮らしの質問2024.06.17あえての建替、その心は。
- 私が生きるということ2024.06.06子1歳、母1歳。瞬く子育てと写真アルバムの存在価値